MCU映画『ブレイド』公開時期は白紙に 2025年のカレンダーから消える | VG+ (バゴプラ)

MCU映画『ブレイド』公開時期は白紙に 2025年のカレンダーから消える

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映画『ブレイド』公開時期は白紙に

MCU映画『ブレイド(原題:Blade)』の公開はまだ先のことになりそうだ。映画『ブレイド』は2025年11月7日(金) の米公開を予定していたが、ウォルト・ディズニー社の映画公開スケジュールが更新され、2025年のカレンダーから『ブレイド』の名前は消えているという。米Deadlineが報じた。

『ブレイド』の公開を予定していた2025年11月7日には、新たに『プレデター:バッドランズ(原題:Predator: Badlands)』が公開されることになっている。同作は映画『プレデター:ザ・プレイ』(2022) を手がけたダン・トラクテンバーグ監督による「プレデター」シリーズ最新作だ。

MCU版の映画『ブレイド』は2019年に製作が発表され、マハーシャラ・アリが主演を務めることになっている。1998年からニュー・ライン・シネマが製作したウェズリー・スナイプス主演の「ブレイド」シリーズとは異なる新たな物語が描かれると見込まれており、一時は2022年秋の公開を目指していた。

その後、パンデミックやハリウッドでの大規模ストライキを経て公開予定日は2025年11月7日と発表された。しかし、2022年9月にバッサム・タリク監督が降板。2024年6月には、映画『ブラック・ウィドウ』(2021) や『サンダーボルツ*』(2025) の脚本家であるエリック・ピアソンが脚本のリライトを手がけている最中、新たに指名されたヤン・ドマンジュ監督が降板している。

マーベル・スタジオは主演のマハーシャラ・アリと協議しながら監督の選抜を行なっているとされている。クリエイティブ面においてスタジオとマハーシャラ・アリ双方が満足する作品になるまでは、『ブレイド』の製作は動かないものと見られている。

期待がかかるMCU版『ブレイド』

マーベル・スタジオの社長を務めるケヴィン・ファイギは、キャリアの初期に2004年公開の映画『ブレイド3』に製作として携わっており、特に思い入れのあるシリーズであるともされている。映画『デッドプール&ウルヴァリン』(2024) では、旧『ブレイド』からウェズリー・スナイプスが同役で復帰し、話題を集めていた。

MCUの映画『エターナルズ』(2022) では、ポストクレジットシーンでマハーシャラ・アリ演じるブレイドの声が挿入された。ドラマ『ロキ』(2021-) や『アガサ・オール・アロング』(2024) ではヴァンパイアの存在に言及されており、『ブレイド』公開へ向けての地ならしが進められていた。

『ブレイド』は、人間とヴァンパイアの混血として生まれ、ヴァンパイアとしての力も持ちながら日光の下で活動できるブレイドを主人公とした作品だ。ニュー・ライン・シネマでは映画3作品とドラマ『ブレイド ブラッド・オブ・カソン』(2006) が1シーズン製作された後、シリーズは打ち切られた。MCU版『ブレイド』には期待がかけられているが、それだけに製作には慎重に挑むことになりそうだ。

どうなる、2025年以降のMCU

2025年のマーベルは、すでに2月14日(金) に『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』、5月2日(金) に『サンダーボルツ*』、7月25日(金) に『ファンタスティック・フォー:ファースト・ステップス(原題)』が米国で公開されることになっている。

ドラマシリーズでは、3月に『デアデビル:ボーン・アゲイン(原題)』配信が決定しており、『アイアンハート(原題)』も2025年中の配信を予定している。2025年のカレンダーには十分な作品数が並んでいることも、『ブレイド』が2025年11月の公開予定から延期された要因の一つと考えられる。

また、MCUでは2026年5月に『アベンジャーズ:ドゥームズデイ(原題)』2027年5月に『アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ(原題)』の公開を予定している。作品は未定だが、2026年と2027年にはもう2作品ずつ映画が公開される予定だ。

今回ディズニーのカレンダーが更新されたことで、2028年2月18日、同年5月5日、同年11月10日にマーベル・スタジオの映画が公開されることも分かっている。『スパイダーマン4(仮題)』や『シャン・チー2(仮題)』といった映画の企画が進められており、『ブレイド』と共にどのタイミングでの公開になるのかに注目が集まる。

映画『ブレイド(原題)』は公開日未定。MCUからは映画『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』が2025年2月14日(金) 日米同時公開。

『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』公式ページ

映画『ブレイド』(1998) はUltra HD ブルーレイが発売中。

映画『デッドプール&ウルヴァリン』は4K UHD+3D+Blu-rayセットの限定版が予約受付中。

Source
Deadline

『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』ヴィランの考察はこちらから。

『サンダーボルツ*』特報映像の解説&考察はこちらから。

『ファンタスティック・フォー:ファースト・ステップス』の最新情報はこちらから。

『デッドプール&ウルヴァリン』ラストの解説&考察はこちらから。

『エターナルズ』ポストクレジットのブレイドについての解説はこちらから。

齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。 訳書に『デッドプール 30th Anniversary Book』『ホークアイ オフィシャルガイド』『スパイダーマン:スパイダーバース オフィシャルガイド』『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース オフィシャルガイド』(KADOKAWA)。正井編『大阪SFアンソロジー:OSAKA2045』の編集担当、編書に『野球SF傑作選 ベストナイン2024』(Kaguya Books)。
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