『ザ・バットマン』が2021年公開
DCコミックスとワーナー・ブラザースがクリストファー・ノーラン監督による「ダークナイト」トリロジー以来となるバットマンの単独映画を創り出す。『クローバーフィールド/HAKAISHA』(2008)、『猿の惑星: 新世紀』(2014)などで知られるマット・リーヴス監督が手がける『ザ・バットマン (邦題未定、原題: The Batman)』は2021年に公開される予定だ。
注目の俳優陣は、ドラマ『ウエストワールド』(2016-)でバーナード・ロウ役を演じたジェフリー・ライトがジェームズ・ゴードン刑事役を、「スター・ウォーズ」続三部作のスノークや「猿の惑星」新トリロジーでアーサーのモーションキャプチャーなどを務めたアンディ・サーキスが執事のアルフレッド・ペニーワース役を演じることなどが明らかになっている。
バットマンにロバート・パティンソン
そして、もちろん最も注目が集まるのは主人公であるバットマンことブルース・ウェインの配役だ。2019年9月、『ザ・バットマン』の主演をロバート・パティンソンが務めることが明らかになった。ロバート・パティンソンは映画「ハリー・ポッター」シリーズでセドリック・ディゴリー役、「トワイライト」シリーズのエドワード・カレン役などを演じてきた1986年生まれの俳優だ。
俳優としてのキャリアを順調に積んできたロバート・パティンソンだが、2019年始めの時点では次の仕事が何も決まっていなかったという。そこから立て続けにクリストファー・ノーラン監督最新作の『TENET テネット』、そして『ザ・バットマン』の出演オファーを受けることになる。この件の詳細については、以下の記事をご覧いただきたい。
そんなロバート・パティンソンは、『ザ・バットマン』主演の報道が出た時点で33歳。『ザ・バットマン』では30歳前後のバットマンを演じることになっている。俳優として、マイケル・キートン、クリスチャン・ベールらと並ぶ大仕事を受けることになったロバート・パティンソンだが、実は『ザ・バットマン』出演まで大役を避け続けてきたのだという。
「トワイライト」以降、大役を避けるように
本人がVariety誌に語ったところによると、「トワイライト」シリーズで一躍若年層からアイドル的な人気を得たロバート・パティンソンは、パパラッチにストーキングされる日々に嫌気をさしていたという。自由に外を歩くこともできなくなり、注目を集めるようなフランチャイズ作品への出演は徐々に見合わせるようになっていった。実は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014)への出演についてもマーベルの担当者と話し合いを持ったが、結果的には成就することはなかったのだとか。
人気作品への出演によってアイドル的に扱われることを恐れていたロバート・パティンソンは、なぜ人気フランチャイズの最新作である『ザ・バットマン』で主演を務めることを決めたのか——。その答えについて、ロバート・パティンソンは以下のように語っている。
それが面白いところなんですよ。彼 (バットマン) にはスーパーパワーがないからでしょうね。
確かにバットマンは、スーパーヒーローでありながら、スーパーマンのようにスーパーパワーを持たない。バットマンであればアイドル的な注目を集めることも少ないかもしれない。ロバート・パティンソンは、英BBCのインタビューでは以下のように語っている。
こうした類の大役の中でも、この役だけは何かあると思ったんです。
ロバート・パティンソンは、バットマンを「クレイジーでひねくれた人物」だとも語っている。世界を救おうとする超人であるスーパーマンが“陽”だとすれば、ゴッサムの街と両親を殺されたトラウマにこだわりスーパーパワーを持たないバットマンは“陰”のキャラクターだとも言える。“アイドル的人気”にウンザリしていたロバート・パティンソンだが、ある意味“変わり者”でもあるバットマンの役は引き受けることができたようだ。
ロバート・パティンソンは、「ダークナイト」トリロジーで指揮をとったクリストファー・ノーラン監督や、同作でバットマンを演じたクリスチャン・ベールからも助言を受けているという。ロバート・パティンソンは『ザ・バットマン』でどのようなバットマンをの姿を見せてくれるのだろうか。
映画『ザ・バットマン (邦題未定、原題: The Batman)』は2021年に公開予定。