ドラマ『THE LAST OF US』シーズン2制作再開へ
同名の人気ゲームを実写ドラマ化した「ラスアス」こと『THE LAST OF US』(2023-)。シーズン2の制作が進む中で全米脚本家組合がストライキに入り、映画俳優組合も続いたため制作が止まっていたが、米時間の2023年9月26日で脚本家組合のストライキが終結。組合側の要求が受け入れられる形で148日にわたる脚本家たちのストライキは決着を迎えた。
まだ俳優組合のストライキは続いているが、スタジオ側は止まっていた作品の制作を再開させている。米Varietyは、『ラスアス』を制作するHBOが『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾート』(2021-) シーズン3、『ユーフォリア/EUPHORIA』(2019-) シーズン3、そして『THE LAST OF US』シーズン2の制作を最優先に進めると報じている。新たなプロジェクトよりも人気作品の続編を優先するということだ。
ショーランナーのクレイグ・メイジンは、今回の脚本家組合のストライキ終了の報を受け、Threadsにこうポストしている。
WGAとメンバーたちを誇りに思うと同時に、『THE LAST OF US』シーズン2の制作に戻れることにワクワクしています。ストライキはまだ正式には終わっていませんが、解除された瞬間、私たちは動き出します!
配信は2025年以降に
クレイグ・メイジンは、8月の時点で米EntertainmentWeeklyにシーズン2第1話の台本はすでに提出していると語っている。ストライキが始まる約1時間半前にHBOに最初の台本を送ったということで、シーズン2全体の脚本が完成するまでには少し時間がかかるかもしれない。
『ラスアス』シーズン2については、ストライキ前には主人公エリー役のベラ・ラムジーが2023年の年末から2024年の年始に撮影に入ると話していた。配信時期は2024年末から2025年の初めになるとされており、ストライキでの空白期間を経てシーズン2の配信が2025年以降になることは確実だ。
それでも『ラスアス』シーズン1はコロナ禍での作業で配信まで1年半を要したが、当時よりは撮影のスピードも上がるはず。それにドラマ版『ラスアス』の制作を手がけるソニー・ピクチャーズ・テレビジョンのキャサリン・ポープ社長は、これまで1年4ヶ月から2年ほどを要していた各シーズンの制作に費やす期間を短縮すると表明している。
ドラマ『ラスアス』シーズン2は、2025年の早い時期に配信されることを期待したい。だが、まずは米俳優組合に対してスタジオ側が正当な合意条件を出して、そちらのストライキも終結することが先決だ。スタジオ側には公正で迅速な意思決定を望みたい。
ドラマ『THE LAST OF US』はU-NEXTで独占配信中。
Source
Variety / EntertainmentWeekly / Craig Mazin Threads
原作ゲームの『The Last of Us』はPS5リメイク版が発売中。
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