『Away -遠く離れて-』が配信開始
Netflixの新たなSFドラマシリーズ『Away -遠く離れて-』が、2020年9月4日(金)より配信を開始する。これまでにも次々とオリジナルSFドラマを世に送り出してきたNetflixだが、『Away -遠く離れて-』は“宇宙開発×家族”もの。ドラマ『ロズウェル – 星の恋人たち』(1999-2002)のジェイソン・ケイティムズが原案を手掛け、Huluドラマ『ザ・パス』(2016-2018)のジェシカ・ゴールドバーグがショーランナーを務める。また、製作総指揮には『ザ・バットマン』(2021)のマット・リーヴス監督も名前を連ねている。
主演を務めるのは『ミリオンダラー・ベイビー』(2004)でアカデミー主演女優賞を受賞したヒラリー・スワンク。Netflix公開作品では、2019年6月に配信を開始した映画『アイ・アム・マザー』でも主演を務めている。『Away -遠く離れて-』では、家族を地球に残して火星探査に向かう宇宙飛行士の主人公エマ・グリーンを演じる。
『Away -遠く離れて-』のあらすじ
『Away -遠く離れて-』の主人公は、宇宙飛行士のエマ・グリーン。夫と娘と共に暮らすエマは、ある日、アメリカ代表として多国籍チームを率いて人類初の有人火星探査の任に就くチャンスを得る。任務の期間は三年で、もちろん無事に地球に戻って来られる保障はない。人類にとって未踏のこのプロジェクトに挑むことは、夫と娘を残して地球を離れることを意味する。
苦渋の決断を下したエマは、夫と娘を残して3年間の任務に就く。ところが、地上に残した家族は困難に直面し、エマの任務もまた過酷さを増していく。仲間の宇宙飛行士たちも同様に犠牲を払って宇宙での任務に就いている。「なぜ行く必要があったの?」——娘からの問いかけにエマはどのように答えるのか。
『Away -遠く離れて-』は、人類の進歩と犠牲について描き、「不可能を可能にする任務を果たすためには、誰かの力が必要になる」という普遍的なテーマが語られる。栄光を掴むため、星の彼方を目指したエマは、無事任務を達成し、家族との再会を果たすことができるのだろうか。
『Away -遠く離れて-』のみどころ
『Away -遠く離れて-』でショーランナーを務めたのは、自身も子どもを持つシングルマザーであるジェシカ・ゴールドバーグ。米Inverseに「この作品は、私が見た最初の“真の働く母親の物語”です」と語っている。男性主体で語られがちだった“仕事と家族の両方を大切にする人”の物語を、宇宙飛行士という家族と離れざるを得ない職業を設定し、母からの視点で描き出しているのだ。
Inverseは『Away -遠く離れて-』を「2020年最高のSFシリーズ」と形容している。作中に登場するある感動的なシーンが、『Away -遠く離れて-』を「2020年最高のSFドラマ」としての地位を確固たるものにしたという。
近年、Apple TV+のドラマ『フォー・オール・マンカインド』や、 SF最高賞三賞を制したメアリ・ロビネット・コワルの小説『宇宙【そら】へ』など、女性を主人公に据えた宇宙開発SFが人気を集めている。SF作品としての『Away -遠く離れて-』の評価にも注目だ。
『Away -遠く離れて-』の出演者は?
『アイ・アム・マザー』に続き、SF作品で主演を務めるヒラリー・スワンクの演技にも注目したい。ドラマ『グッド・ワイフ』(2009-2016)でウィル・ガードナー役を演じたジョシュ・チャールズが夫役、『アナベル 死霊人形の誕生』(2017)で主人公ジャニスを演じたタリタ・ベイトマンが娘役で脇を固める。
Netflixでは、『ノット・オーケー』に『ザ・ソサエティ』、『オルタード・カーボン』と、続け様にSF作品の打ち切りが発表されたが、『Away -遠く離れて-』は2020年のNetflixを代表する作品になれるのだろうか。
Netflixオリジナルドラマ『Away -遠く離れて-』は、2020年9月4日(金)より配信開始。
なお、同日9月4日(金)にはAmazonプライムビデオで『ザ・ボーイズ』シーズン2の配信が始まる。配信プラットフォームによるSFドラマ戦争からも目が離せない。
Source
Inverse