『マンダロリアン』シーズン2のラストシーンにあった“特殊な”ネタバレリスクとは ジョン・ファヴローが語る | VG+ (バゴプラ)

『マンダロリアン』シーズン2のラストシーンにあった“特殊な”ネタバレリスクとは ジョン・ファヴローが語る

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『マンダロリアン』シーズン2 完結

2019年11月にシーズン1の配信を開始し、2020年10月から配信されたシーズン2で人気に火がついたドラマ『マンダロリアン』。大人気SFシリーズ「スター・ウォーズ」のエピソード6の5年後を舞台にした作品で、シーズン2では過去のシリーズの人気キャラクターも登場し、ファンを大いに楽しませた。

『マンダロリアン』の特徴の一つは、ブライス・ダラス・ハワードやタイカ・ワイティティをはじめとする豪華な面々が各話の監督を務めているという点。そして、「アベンジャーズ」シリーズの製作総指揮、ハッピー・ホーガン役で知られるジョン・ファヴローが、個性豊かな監督陣ををまとめ上げた。ファンの間では、早くもシーズン3での展開にも期待がかかっている。

そんな挑戦を続けてきた『マンダロリアン』は、一方で、シーズン2のあのシーンで“特殊な”ネタバレリスクにさらされていたという。原案・脚本・監督・製作総指揮を務めたジョン・ファヴローが人気番組Good Morning Americaで語っている。

ネタバレ注意
以下の内容は、ドラマ『マンダロリアン』シーズン2の最終話および映画「スター・ウォーズ」シリーズの内容に関するネタバレを含みます。

シーズン2の意外なネタバレリスク

『マンダロリアン』シーズン2の最終話 (エピソード16, シーズン2-8) のラストは、全スター・ウォーズファン衝撃の展開が待っていた。伝説のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーの登場だ。ベビーヨーダことグローグーの呼びかけに応じて登場したルークは、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016) のダース・ベイダーを思わせる無双っぷりを見せ、視聴者を夢中にさせた。

そして、戦闘後にフードをあげたルークの顔は、若き日の俳優マーク・ハミルのものだった。このルークの顔は、CGによって若き日の姿を蘇らせたもの。ルークは『猿の惑星: 聖戦記』でアーサーの息子であるブルーアイズのモーションキャプチャーを務めたことでも知られるマックス・ロイド=ジョーンズと、マーク・ハミル本人によって演じられており、大役を任せられたマックス・ロイド=ジョーンズは、自身のInstagramで「ドラマの歴史に残る美しい作品に携われて幸せです」とコメントしている。

だが、別の役者がそのまま演じるのではなく、CGによる加工でルークを復活させるこの手法は、相当に製作陣を悩ませたようだ。Good Morning Americaに出演したジョン・ファヴローは、その裏側を以下のように明かしている。

とてもトリッキーなことをやったので、ネタバレしないでおくのが大変でした。とりわけ今のスター・ウォーズファンはネタバレに敏感です。しかし、ビジュアルエフェクト、製作、スタジオでの撮影を通して、あまりに多くのスタッフが携わっていたため、キャスティングなどの情報がリークしないか、配信開始までずっと不安でした。(ルークの) サプライズカメオもリークする可能性がありましたから。

そもそも、シリーズの始まりもベビーヨーダの存在を明かすところからスタートしました。(ベビーヨーダの存在も) みんなが驚くように秘密にしていたんです。その一環として、あまり多くの人に伝えないようにして、グッズも隠していました。そして (シーズン2の) 最後のエピソードではマーク・ハミルが実際にセットで撮影をして、私たちは持てる全ての技術を使い、彼を若返らせて、かつての姿を再現しました。

実際にマーク・ハミルがスタジオでの撮影に参加したことを明らかにしつつ、情報のリーク=ネタバレに細心の注意を払っていたことを語っている。

「スター・ウォーズ」シリーズと言えば、『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』(1980) でのネタバレ対策が有名だ。ダース・ベイダーがマスクを被っており、アフレコで声をあてているという特性を活かし、クライマックスでのダース・ベイダーの「私がお前の父親だ」というセリフは、現場ではベイダー役の俳優に全く違うセリフ (「オビ=ワンがお前の父を殺した」) を言わせ、後から本当のセリフに差し替えるという手法をとった。これにより、『エピソード5』の本当のクライマックスを知っていたのは、監督のアーヴィン・カーシュナーや主演のマーク・ハミル、ダース・ベイダーの声を演じたジェームズ・アール・ジョーンズら、わずかな関係者のみとなり、映画史に残るネタバレ回避に成功したのだ。

だが、『マンダロリアン』ではこうしたトリックは使えず、しかも現場だけでなくCG編集を行うスタッフをも巻き込んでの作業となったため、どうしても“ルーク登場”のサプライズを知っている関係者が多くなってしまう。『マンダロリアン』シーズン2は世界同時配信だったのだから尚更だ。

『エピソード5』のような裏技が使えない状況でも、徹底した情報管理でネタバレを避けることに成功したジョン・ファヴローと『マンダロリアン』関係者。ファンの楽しみと興奮を最後まで守ってくれた製作陣は、シーズン3でどのような物語を届けてくれるのだろうか。

ドラマ『マンダロリアン』はDisney+で配信中。

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Source
Good Morning America

VG+編集部

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