ネタバレ感想『異世界スーサイド・スクワッド』第3話/Episode3 人狼vsヴィラン 考察&解説 | VG+ (バゴプラ)

ネタバレ感想『異世界スーサイド・スクワッド』第3話/Episode3 人狼vsヴィラン 考察&解説

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美麗作画で描かれるヴィランたちの大暴走

日本で流行している異世界転移作品とアメリカンコミックスの老舗であるDCコミックスが掛け合わさった『異世界スーサイド・スクワッド』第3話である★Episode3が、2024年7月19日(金)より放送開始された。そこでは獣人とスーサイド・スクワッドに属するヴィランたちが衝突し、戦場をかき回す様子が美麗作画で描かれる。

本記事では『異世界スーサイド・スクワッド』第3話である「★Episode3」で描かれるスーサイド・スクワッドのメンバーの能力や魔法の描写について解説と考察、感想を述べていこう。なお、以下の内容には『異世界スーサイド・スクワッド』★Episode3のネタバレを含まれるため、本編視聴後に読んでいただきたい。

ネタバレ注意
以下の内容は、アニメ『異世界スーサイド・スクワッド』の内容に関するネタバレを含みます。

『異世界スーサイド・スクワッド』★Episode3 ネタバレ解説

スーサイド・スクワッドvs帝国軍

狼の姿をした獣人と交戦状態にあるセシル率いる王国の魔法騎士団。首の爆弾が爆発するまであと30時間という危機的状況の中でもデッドショットは帝国側の指揮系統が中世レベルではなく、現代の特殊部隊並みであることを見抜いていた。それもそのはず、帝国側の指揮官は先遣隊と呼ばれる最初に送られたタスクフォースX、つまりスーサイド・スクワッドに属していたヴィランだったからである。

時は少し遡る。大監獄をデッドショットやハーレイクインたち2回目のスーサイド・スクワッドが占拠したとき、リック・フラッグがオーク訛りの異世界の言葉でセシルに交渉を試みていた。セシルはスーサイド・スクワッドを始末しようとしたが、フィオネの言葉を思い出して、渋々彼らを連れ帰ることにした。

リック・フラッグ曰く、帝国が躍進しているのは最初に送り込まれたスーサイド・スクワッドが帝国の幹部になったことが原因だった。ピースメイカーは最初に送り込まれたヴィランたちを自分たちが始末するとアルドラ女王に進言し、唯一異世界を繋ぐゲートの場所を知るリック・フラッグを人質に取られるも王国側に与することで自由を手に入れた。

ラットキャッチャー率いる人狼軍団

元精神科医であり、ジョーカーによって洗脳されたことのあるハーレイクインは人狼たちが洗脳状態にあると考察する。動物に対する洗脳と聞き、デッドショットは同じ刑務所を過ごしたとある人物が指揮官だと考察し、その裏を突く作戦を立てていた。クレイフェイスの能力でデッドショットたちは要塞に裏口をつくる。

デッドショットの考察通り、指揮官はラットキャッチャーだった。デッドショットはラットキャッチャーをいじめから庇っていたと語っているが、実際は違った。デッドショットはラットキャッチャーを庇っていたつもりだったが、デッドショットこそラットキャッチャーに対するいじめの主犯格だったのだ。

エンペラーとは誰なのか

ラットキャッチャーの操る人狼に苦戦を強いられるデッドショットたちだったが、貯水槽が要塞の上にあるとクレイフェイスが考察し、デッドショットが貯水槽を破壊する。それにより周囲は水浸しになり、それによって土づくりのレンガが湿ったことで泥を操るクレイフェイスが人狼たちの足元を崩したのだった。

デッドショットはラットキャッチャーの眉間に銃弾を撃ち込むが、それをカタナが防ぐ。カタナに逮捕されたハーレイクインは敵意をむき出しにするが、カタナはラットキャッチャーを連れてその場を後にする。それを魔法で監視していた王国側はスーサイド・スクワッドに期待するが、一方で帝国側はエンペラーと呼ばれる人物を怒らせることを危惧していた。

『異世界スーサイド・スクワッド』★Episode3 ネタバレ感想&考察

美麗作画で描かれるスーサイド・スクワッドの戦闘

『異世界スーサイド・スクワッド』★Episode3の見どころと言えば、やはり美しい作画で描かれる派手なアクションと戦闘場面だろう。今回はラットキャッチャーが率いる人狼軍団とスーサイド・スクワッドの戦闘で、各々の戦闘スタイルが特徴的に描かれている。

異世界にスーサイド・スクワッドが送り込まれると聞いたとき、誰もが期待したものがそこにあった。異世界の人狼に締め技を決めるピースメイカーに人狼の頭を叩きつぶすハーレイクイン、デッドショットが人狼の急所を撃ち抜き、クレイフェイスの泥が吹き飛んだと思ったらキングシャークが人狼を一飲みにする。

キングシャークは現実と同じことをしているような気がするが、スーサイド・スクワッドが画面いっぱいに暴れまわっているのは実に爽快である。みんなが期待していた無法者のヴィランチームであるスーサイド・スクワッドの姿がそこにあったのだ。

魔法による能力強化

また、映像映えするようにキャラクターの能力が変更されていることにも言及された。2回目に送り込まれたスーサイド・スクワッドのメンバーでメタヒューマン、つまり超人なのはクレイフェイスとキングシャークのみである。その他のメンバーは卓越した射撃スキルを持つデッドショットに殺人マシンと称されるピースメイカー、そしてぶっ飛んだ思考を持つハーレイクインだ。異世界を舞台にすると少々地味である。

それに関して、クレイフェイスの口から各々の能力が魔法で強化されているという解説がなされた。クレイフェイスは自分を構成する泥だけではなく、泥全般を操れるようになり、帝国が奪った王国の要塞を崩壊させている。ハーレイクインも人狼の頭を難なく叩き潰せるほど腕力が強くなっている。

彼らと戦うラットキャッチャーの装置も魔法で強化されており、ネズミだけではなく人狼を操れるようになった。絵面としては、ネズミと戦うよりも人間より一回り大きい人狼とスーサイド・スクワッドが戦う方がかっこいい。

それらの設定変更を魔法による能力強化だと説明してくれたのはありがたい。複雑な能力や地味な能力がわかりやすくなっているので、『異世界スーサイド・スクワッド』はDCコミックスにはじめて触れる人にぴったりな入門作品となっているのだ。

果たして、他のキャラクターたちはどのような魔法による強化を受けているのだろうか。特に魔女であるエンチャントレスなど超自然系のヴィランがどのように強化されるのかに注目したい。今後の『異世界スーサイド・スクワッド』に注目だ。

『異世界スーサイド・スクワッド』★Episode3は2024年7月19日(金)25:00よりABEMAにて見逃し配信開始。2024年7月22日(月)より各種配信サイトにて配信開始。

 

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鯨ヶ岬 勇士

1998生まれのZ世代。好きだった映画鑑賞やドラマ鑑賞が高じ、その国の政治問題や差別問題に興味を持つようになり、それらのニュースを追うようになる。趣味は細々と小説を書くこと。
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