「スパイダーバース」2作のオフィシャルガイドが発売
2018年に公開された映画『スパイダーマン:スパイダーバース』と、2023年に公開された『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』のオフィシャルガイドが、「スパイダーマンの日」である8月1日(木)にカドカワムックより刊行された。本書は北米で発売されていたものの翻訳版で、多数のプロダクションアートや資料画像と共に、製作陣およびキャストのインタビューが収録されている。
このたび刊行される『スパイダーマン:スパイダーバース マーベルムービーシリーズ オフィシャルガイド』では、アニメーションの歴史においても重要な作品となったアカデミー賞受賞作『スパイダーマン:スパイダーバース』製作の裏側が豊富な資料と共に明かされる。
共同監督のボブ・ペルシケッティ、ピーター・ラムジー、ロドニー・ロスマンやプロダクションデザイナーのジャスティン・K・トンプソン、アートディレクターのディーン・ゴードンらは、キャスティングの経緯や新たなアニメーション表現を生み出すための工夫を語る。スパイダーグウェンらスパイダーピープルやキングピンをはじめとするヴィランの詳細な設定やデザインのこだわり、コミック作品から取り入れた要素なども明かされる。
同時発売の『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース マーベルムービーシリーズ オフィシャルガイド』では、アカデミー賞を受賞した前作を超えるための挑戦の裏側が明かされる。共同監督のホアキン・ドス・サントス、ケンプ・パワーズ、ジャスティン・K・トンプソンやプロデューサー兼脚本を担当したフィル・ロード&クリストファー・ミラーへのロングインタビューが収録されているほか、新たなマルチバースを創り出したプロダクションデザイナーのパトリック・オキーフやVFXスーパーバイザーのマイケル・ラスカーらが数々のプロダクションアートと共に制作の裏側を語っている。
キャラクターアニメーション責任者のアラン・ホーキンスが語るキャラクター制作の過程、プロデューサーのエイミー・パスカル、クリスティーナ・スタインバーグ、アヴィ・アラッドが語る「スパイダーバース」シリーズの魅力と成功の理由に迫る制作秘話も必見。シャメイク・ムーア演じるマイルス・モラレスやヘイリー・スタインフェルド演じるグウェン・ステイシーが世界に紹介されることになった経緯が記されており、ファンには見逃せない内容だ。
今回刊行される2冊の翻訳を務めたのは、SFメディア バゴプラでマーベル作品をはじめとするSF作品の解説を執筆している齋藤隼飛。2024年3月に刊行された『ホークアイ マーベルドラマシリーズ オフィシャルガイド』、7月に刊行された『デッドプール 30th Anniversary Book』に続くマーベル作品の訳書になる。5月には編書『野球SF傑作選 ベストナイン2024』も刊行されている。
「スパイダーバース」シリーズからは、第3作目となる『スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース』の公開も控えている。この夏はオフィシャルガイドで第1作目と第2作目を復習しておこう。
『スパイダーマン:スパイダーバース マーベルムービーシリーズ オフィシャルガイド』および『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース マーベルムービーシリーズ オフィシャルガイド』は、カドカワムックより発売中。
『スパイダーマン:スパイダーバース』と『アクロス・ザ・スパイダーバース』は、4K ULTRA HD&ブルーレイセットが発売中。
訳者の齋藤隼飛による『スパイダーマン: スパイダーバース』のレビューはこちらから。
同じく訳者の齋藤隼飛による『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』ラストのネタバレ解説はこちらから。
エイミー・パスカルが本書で語った制作秘話の一部はこちらの記事で。