人気を集める『映像研には手を出すな!』
大童澄瞳による原作漫画をアニメ化、『DEVILMAN crybaby』(2018)の湯浅政明監督率いるサイエンスSARUが制作を手掛けるアニメ『映像研には手を出すな!』。2050年代を舞台に、個性豊かな3人の女子高生がアニメ製作に取り組む物語だ。アニメ版は2020年1月からNHK総合で放送が始まり、高い評価を得ている。2020年夏には実写映画版の公開も決定している。
『映像研には手を出すな!』の英語タイトルは?
アジアを除く海外では、世界最大のアニメ配信プラットフォームである米クランチロールは配給を手掛ける。『Keep Your Hands Off Eizouken!』の英語タイトルで配信されている。
『映像研には手を出すな!』のOP曲はchelmicoの「Easy Breezy」。海外では?
クランチロールがYouTubeに投稿している『映像研には手を出すな!』のオープニングの動画は、2020年2月14日現在、350万回以上再生されている。『映像研には手を出すな!』は英語圏でも人気を集めているようだ。オープニング曲は、RachelとMamikoによるヒップホップユニットchelmicoが手がけた「Easy Breezy」だ。海外版のオープニングでも日本と同じ曲が使われている。
OPのメイキング映像が公開、OPアニメーションを手がけたのはアベル・ゴンゴラ
そして、クランチロールが、このオープニングアニメーションのメイキング映像を公開している。『映像研には手を出すな!』のオープニングアニメーションを手がけたアニメーターのアベル・ゴンゴラのインタビューと共に製作の過程を紹介している。
Watching how the @EizoukenAnime OP was made is EASY BREEZY! 🎶 pic.twitter.com/dpVd4GB2cX
— Crunchyroll 🔜 #AnimeAwards! (@Crunchyroll) February 12, 2020
アベル・ゴンゴラは、このオープニングアニメに、ラッパーのドレイクのヒット曲「Hotline Bling」(2015)のMVでのドレイクの動きを取り入れていることを明らかにしている。「Hotline Bling」はそのユニークさから様々なネットミームが生まれた作品で、「仕込んだジョークに気づいてくれた人もいる」と喜んだ。
また、湯浅政明監督からは、直々にオープニングアニメーションでのキャラクターの動きを真似て見せてもらったのだとか。「見る分には簡単だけど、描いてみるととても難しかったです」と振り返っている。
OPはどうやって作られた?
『映像研には手を出すな!』のオープニング映像は、FlashとAnimateを用いて制作されたそうで、アニメファンからは驚きの声も上がっている。アベル・ゴンゴラは「普通にやるよりもフレキシブル」と説明している。
また、背景の壁紙は実際に素材となるステッカーを購入して作り出したのだという。オリジナルの素材は既に手元にないと言い、その理由については「失くしました」と親近感がわく答えが。「基本的には全て手作りです」とも話している。
アベル・ゴンゴラは『DEVILMAN crybaby』や『夜は短し歩けよ乙女』(2017)など、サイエンスSARUの主要作品でフラッシュアニメーションチーフを担当している。メイキング映像の最後には以下のように語っている。
私は日本で働き始めて6年になります。ずっとアニメが大好きでしたが、ここで働くことになるとは思ってもいませんでした。でも、ある時、湯浅さんと仕事をする機会に恵まれました。私の好きな監督の一人でしたから、人生のチャンスだと思ってその機会を掴みました。それでここに来たんです。
アニメアワードも発表
クランチロールが毎年開催しているアニメアワードが2020年2月15日(土)に受賞作品を発表した。2019年のアニメアワードはサイエンスSARUが手がけた『DEVILMAN crybaby』がAmine of the Yearの栄冠に輝いたが、果たして——
アニメ『映像研には手を出すな!』はNHK総合で毎週日曜日24:10から放送中。
FODでは毎週日曜26時~最新話を独占配信している。
原作漫画は第5巻まで発売中。
Source
Crunchyroll Twitter