Disney+ 成長のカギはSF作品——米アナリストが分析 | VG+ (バゴプラ)

Disney+ 成長のカギはSF作品——米アナリストが分析

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Disney+ 登録者は1億人突破

Disney+の成長のカギはSFにあるようだ。Disney+は米時間5月13日(木)、2021年第2四半期(1月〜3月)の決算報告を行い、登録者が世界で1億360万人に達したことを明らかにした。1年前の登録者は3,350万人で、わずか1年間で登録者数は急伸。2億700万人の登録者数を誇るNetflixを猛追している。2021年からはMCUドラマ『ワンダヴィジョン』『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』の配信が始まり、870万人以上の登録者増となった。

だが、Disney+の最後の四半期における成長は鈍化しているとの指摘も相次いだ。米国内での値上げも影響していると米Varietyは指摘する。確かに2021年に入ってからマーベル頼みになっている雰囲気は否めない。

SFファンに照準

一方で、ロイターはアナリストによる前向きな分析を報じている。SFとスーパーヒーローがDisney+を牽引していくというのだ。「スーパーヒーローとSFでDisney+の展望は明るい」と題された記事では、2021年とパンデミックによる急激な登録者増を経験した2020年の数字を比べるのは困難とした上で、アナリストたちの楽観的な意見を紹介。Disney+がNetflixの12年後にサービスを開始しながらも1年半足らずでNetflixの半数の登録者を獲得していること、今後も著名なフランチャイズ作品を継続的に投入できることから、Disney+の優位は揺るがないとの見方を示している。

また、最後の四半期はSFとスーパーヒーローに注力することで新規ファンを獲得するための準備期間だったと述べ、Disney+の登録者数増は「いつコンテンツを投下するか」という“時間の問題”になっていると見ている。

Disney+では2021年5月より「スター・ウォーズ」シリーズ最新作『スター・ウォーズ:バッド・バッチ』の配信をスタート。6月からは2021年3本目のMCUドラマ『ロキ』の配信開始を予定している。7月にMCU映画『ブラック・ウィドウ』を劇場公開と同時にDiney+ プレミアアクセスで配信すると、8月に米国でMCUアニメ『What If…?』の配信を開始する。これらのラインナップは、Disney+にとって、SFファンやマーベルファンが軸の一つになっていくことを示している。

続々配信されるSFコンテンツ

動画配信サービスとSFコンテンツの相性の良さは既に証明されている。NetflixではSFアニメアンソロジー『ラブ、デス&ロボット』(2019-) がシーズン3に更新され、円谷プロとNetflixが「ウルトラマン」をCG映画化する『Ultraman(原題)』の制作も発表されたばかり。

Amazonプライムビデオは多作ではない中で、アニメ『アンダン〜時を超える者〜』(2019-)、ドラマ『ザ・ボーイズ』(2019-)、『アップロード〜デジタルなあの世へようこそ〜』(2020-) といったSFシリーズを公開し、いずれもシーズン2への更新を決めている。2019年にはAmazonスタジオがSF作品の発注数を倍に増やしたことが報じられている

Apple TV+では SFドラマ『フォー・オール・マンカインド』(2019-)、『See 〜暗闇の世界〜』(2019-) をシーズン2に更新。アイザック・アシモフの原作小説を壮大な規模で映像化するドラマ『ファウンデーション』の配信開始を2021年秋に控えている。

2021年5月15日(土) 現在、日本のDisney+は月額770円(税込み)で登録できる。

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VG+編集部

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