さなコン2開催!
2021年4月から第1回目が開催され、1,000作を超える作品が集まった「日本SF作家クラブの小さな小説コンテスト」、通称“さなコン”が2022年も開催されることが分かった。日本SF作家クラブのpixivFANBOXで発表され、同クラブの会員で第1回さなコンでは応募作の全作を読んだ作家の門田充宏が開催の旨をツイートしている。
お待たせいたしました。
遂にようやく正式発表、さなコン2開催です。「第2回 日本SF作家クラブの小さな小説コンテスト」開催です!|日本SF作家クラブ|pixivFANBOX https://t.co/FNjJtkmnNH
— 門田充宏 / Mitsuhiro Monden (@gtfld) April 8, 2022
日本SF作家クラブの会員である作家陣が下読みと講評を行う“さなコン”は、第1回目では共通の書き出しで物語を書き出すというルールが特徴で、文字数の上限は10,000字となっていた。
第1回さなコンでは、坂崎かおる「ファーサイド」が日本SF作家クラブ賞を受賞。その後、坂崎かおるは第3回ブンゲイファイトクラブ準優勝、第28回三田文学新人賞佳作といった結果を残しており、2022年8月刊行予定のKaguya BooksのSFアンソロジー『新月』には、書き下ろし新作が掲載される。第1回さなコンで「手をつないで下りていく」が特別審査員賞を受賞した関元聡は、先日発表された第九回「日経」星新一賞でグランプリを受賞している。
また、第1回さなコンでは、Edy「ボクと父さんの時雨煮終活」に揚⽻はな賞が、Pulmo「世界の演奏家たち」にタニグチリウイチ賞が、tokyonitro「シックスティーン・オブ・ハイ-ファイ」に久永実⽊彦賞が贈られている。
第1回さなコンの受賞作と講評はこちらから。
第2回目となる今回の作品募集期間は、2022年4月28日(木)から6月5日(日) 23時59分まで。詳細なルールは今後発表される。日本SF作家クラブ公式FANBOXでは、支援者限定コンテンツでも情報を発信していくという。月500円の支援で全ての記事が読めるようになるので、こちらも要チェックだ。
かぐやSFコンテストを開催してきたSFメディア バゴプラと、さなコンを運営する日本SF作家クラブは、2022年3月25日に「みんなで考えよう! SF掌編コンテストの未来」と題した配信イベントを開催。読者・筆者・運営が共に作り上げていくウェブ上の小説コンテストの可能性について、参加者と共に意見を共有した。このイベントで話し合われた内容の一部は後日記事にまとめる予定なので、こちらもお楽しみに!