蜂本みさ初長編は「カモノハシが大暴れ」Kaguya Booksより2022年12月刊行 先行予約受付中 | VG+ (バゴプラ)

蜂本みさ初長編は「カモノハシが大暴れ」Kaguya Booksより2022年12月刊行 先行予約受付中

蜂本みさ初長編はどうなる?

新たに立ち上がるSFレーベル Kaguya Books から蜂本みさの初長編が刊行される。蜂本みさは、文芸作品によるプロアマ混合のオープントーナメントであるブンゲイファイトクラブ(BFC)の第二回目の覇者で、その後にSFオンライン誌の Kaguya Planet で発表した小説「冬眠世代」が話題を呼んだ。2022年12月に Kaguya Books から刊行される小説は書き下ろし長編で、3月2日(水)に配信された「犬と街灯とラジオ」内で、その内容の一端が明らかになった。

蜂本みさ初長編の編集者であり、この日の犬街ラジオのゲストとして登場した井上彼方から現在執筆している長編小説の内容について聞かれた蜂本みさは、「カモノハシが大暴れ」する話になると発言。「ちっちゃいカモノハシですけどね」と付け加えた上で、作品のテーマについては以下のように話している。

私は今すごく“ごっこ遊び”というものに惹かれています。ごっこ遊びが人間の割と根源的な性質なんだと思う、ということをお話にしようとしていて、動物もごっこ遊びや見立て遊びというものをすると思うんですけど、一方でAIがごっこ遊びをするのは可能なのかなって思っていて、もしそういうAIがいたらどんなことが起こっていくのだろう、結構えらいことになるのではないか、みたいなことを考えています。

リトルプレス専門ショップ「犬と街灯」の店主で、蜂本みさ初長編の装丁を手がける谷脇クリタが「割とSF活劇という感じですか?」と聞くと、「そうなんですけど、どこまで私の手に負えるかが難しくなってきていますね(笑)」とした上で、こう続けている。

感じとしては割と楽しい、笑って読める感じのお話にしたいなと思っています。長編やし、ずっと重い、繊細な、じみ〜っとした話が続くのもアレなので。カモノハシのぬいぐるみが活弁士みたいにずっと喋ってくれるみたいな感じです(笑)

うちにもいっぱいぬいぐるみがいるんです。いい歳してこんなことを言うのもアレなんですが、割とぬいぐるみというのは饒舌に喋ると思うんです。ですが、そういうことをしてしまうのは何なんだろうっていうことを我が身を振り返って思うんですよね。

英語で「メイク・ビリーブ」って言うらしいんですけど、ごっこ遊びや見立て遊びを本当にあると信じ込んでいるわけではない、しかし嘘だと思っているかというと、それとはちょっと違うという、いるけどいない、あるけどない、みたいな感じ。それがメイク・ビリーブだそうです。そういう感覚とかについて書きたい。

「私たちが、ないものをそこに見てしまうのって何なんでしょうか」と問いかけつつ、「あんまり難しくなく、楽しく読める話にしたい」と、改めて楽しく読める作品を目指していることを強調した。

自身の初長編のキーキャラクターにカモノハシを選んだ理由については、以下のように話している。

鳥のような、哺乳類のような、どっちでもないような、そういう生き物がしっくりくるんです。それはもしかしたら私たちが現実っていう世界と、空想の世界の二つを生きている生き物だからだし、あるいは現実っていう世界と仮想のインターネット上の空間の二つを両方生きてしまっている生き物だから、かな。

蜂本みさの初長編は、現在、Kaguya Books のクラウドファンディングで先行予約を受け付けている。クラウドファンディングでしか手に入らないサイン入り+特装版も用意している他、かぐやSFコンテスト発の「かぐやSFアンソロジー(仮)」とのセット予約も受付中。蜂本みさと15名の筆者によるエッセイ集「私の小説の書き方」のリターンも要チェックだ。

蜂本みさ初長編の先行予約ができる Kaguya Books のクラウドファンディングは、2022年3月31日(木)まで実施中。

Source
犬と街灯とラジオ

VG+編集部

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