『メカ・サムライ・エンパイア』のオーディオブックにジョエル・デ・ラ・フエンテ
木戸大尉が『メカ・サムライ・エンパイア』に!
『メカ・サムライ・エンパイア』(2018)のオーディオブックに、ドラマ『高い城の男』(2015-)で日本太平洋合衆国の木戸大尉を演じたジョエル・デ・ラ・フエンテが起用されることが分かった。15日、『メカ・サムライ・エンパイア』の著者であるピーター・トライアスが自身のTwitterで公表した。『メカ・サムライ・エンパイア』では、『高い城の男』と同じく第二次世界大戦で枢軸国が勝利した後の世界が描かれている。文中には日本語の単語も登場するが、フエンテは『高い城の男』でも日本語で会話するシーンをこなしている。
Ecstatic and honored that the fantastic @joeldelafuente will be doing the audio book for Mecha Samurai Empire! His work is so amazing and he is so great as Chief Inspector Kido on #TMITHC show. I’m over the moon! Thx to @PRHAudio & @NickMartorelli! #scifi pic.twitter.com/eZxciqtckr
— Peter Tieryas (@TieryasXu) August 14, 2018
意外な形で交差する『高い城の男』と『メカ・サムライ・エンパイア』
『高い城の男』は、フィリップ・K・ディックの同名小説を実写ドラマ化した作品。同じくフィリップ・K・ディックの小説の実写化作品である『ブレードランナー』(1982)のリドリー・スコット監督が製作総指揮を務めたことでも話題になった。アマゾン・スタジオが製作し、Amazonビデオにてシーズン2まで配信されている。10月からはシーズン3が公開される予定だ。
『メカ・サムライ・エンパイア』は、第47回星雲賞海外部門を受賞した『ユナイテッド・ステイツ・ジャパン』(2016)の続編。著者のピーター・トライアスは、同シリーズを「『高い城の男』の精神的続編」と位置付ける。ピーター・トライアスの二作とドラマ版『高い城の男』の舞台は、いずれも日本とドイツが支配するアメリカだ。複雑に交差するアイデンティティを持つキャラクター達が登場し、それぞれの選択や決断、生き方に焦点を置いた物語が展開されている。
A special gift from Onitsuka-San to commemorate Mecha Samurai Empire’s release with a special plate with pub date and Japanese title from a craft fair in Shimizu! It is lovely! Thank you so much! Beautiful craftsmanship! #メカサムライエンパイア pic.twitter.com/tj6veOd9j6
— Peter Tieryas (@TieryasXu) May 2, 2018
折り紙つきのフエンテの演技力
ジョエル・デ・ラ・フエンテは、ニューヨーク生まれのアメリカ人俳優。1969年、フィリピンからの移民の両親のもとに生まれた。1990年代前半のデビュー以降、スリラー/ホラー作品への出演が中心だったが、『高い城の男』ではメインキャラクターの一人である木戸大尉を演じた。木戸大尉は冷徹な憲兵隊幹部という人物でありながら、フエンテのその熟練の演技力で、高い人気を誇るキャラクターに育て上げられた。シーズン2では、身を賭して戦争を回避しようとする木戸大尉の姿も描かれている。
Nothing in this world is black and white. pic.twitter.com/ieeLbbu6PQ
— The Man in the High Castle (@HighCastleTV) December 30, 2016
『メカ・サムライ・エンパイア』のオーディオブックは、PRH (ペンギン・ランダムハウス) オーディオから全世界に向けて配信される予定。人気キャラクターを生み出したフエンテが、『メカ・サムライ・エンパイア』をどのように読み上げるのか、今から楽しみだ。
Source
Peter Tieryas Twitter