『流転の地球 -太陽系脱出計画-』がヒューゴー賞映像部門で最終候補入り 『バービー』『D&D』等と共に | VG+ (バゴプラ)

『流転の地球 -太陽系脱出計画-』がヒューゴー賞映像部門で最終候補入り 『バービー』『D&D』等と共に

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『流転の地球 -太陽系脱出計画-』がヒューゴー賞映像部門ノミネート

SF最高賞の一つとして知られるヒューゴー賞の2024年度の最終候補が発表され、長編映像部門に映画『流転の地球 -太陽系脱出計画-』がノミネートされた。『流転の地球 -太陽系脱出計画-』は2019年に公開された『流転の地球』の前日譚。中国では2023年に公開されたが、日本では2024年3月22日(金)に公開されたばかりだ。

『流転の地球 -太陽系脱出計画-』はアジアの作品として初めてヒューゴー賞長編小説部門を受賞した『三体』の原作者・劉慈欣の短編小説を原作にした作品で、前作は世界興行収入約900億円という大ヒットを記録した。『流転の地球 -太陽系脱出計画-』では中国の押しも押されもせぬアクションスターであるウー・ジンと、香港のビッグスターであるアンディ・ラウがダブル主演を務めた。

遅れて公開された日本でも高い評価を受けており、口コミを中心にファンが急増中。東アジアで好評を集める中で、これまで北米の作品が中心だったヒューゴー賞長編映像部門にあっても納得の最終候補入りとなった。

同部門の最終候補は、映画『バービー』、『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』、『ニモーナ』、『哀れなるものたち』、『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』と欧米の作品が並んでいる。前年度の受賞作品は、スタジオA24の『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が受賞した。『流転の地球 -太陽系脱出計画-』は中国産ブロックバスターとして初の快挙となるだろうか。

2024年のヒューゴー賞受賞作は、グラスゴーで開催されるワールドコン(世界SF大会)で現地時間8月11日(日)に発表される。

映画『流転の地球 -太陽系脱出計画-』は日本の劇場で公開中。

『流転の地球 -太陽系脱出計画-』公式サイト

原作を収録した劉慈欣の短編集『流浪地球』(大森望, 古市雅子 訳)は角川文庫版が2023年1月23日より発売中。

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【ネタバレ注意!】『流転の地球 -太陽系脱出計画-』ラストの解説と感想はこちらから。

齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。 訳書に『デッドプール 30th Anniversary Book』『ホークアイ オフィシャルガイド』『スパイダーマン:スパイダーバース オフィシャルガイド』『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース オフィシャルガイド』(KADOKAWA)。正井編『大阪SFアンソロジー:OSAKA2045』の編集担当、編書に『野球SF傑作選 ベストナイン2024』(Kaguya Books)。
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