映画『ブルービートル』の続編の可能性は?
アンヘル・ヌマエル・ソト監督は映画『ブルービートル』(2023)を三部作の第一章にしたいと考えていることを米Total Filmのインタビューで語った。アンヘル・ヌマエル・ソト監督は「私たちは宇宙の一部であり、世界の一部であり、DCUの将来のインスタレーションのために彼らが作ってきた計画の一部であります」と解説し、それから以下のように続けた。
しかし、私たちは過去の全ての作品に縛られているわけではありません。そう、私たちの映画はスーパーヒーローが存在する世界に生きています。でも、だからといって、特定の出来事や特定の同盟、過去の特定の事柄が、私たちの映画の行く末を左右するわけではありません。
映画『ブルービートル』はNetflixでも配信が始まっている。劇場公開にならず、ビデオスルーや配信スルーになることも多かった映画『ブルービートル』だが、その未来は決して暗くない。劇場公開で想定よりも興行収入が下回った映画『マダム・ウェブ』がNetflixで配信され、映画ランキング1位を獲得するなど、劇場公開で不調だった作品でも配信で興行成績を取り戻すことが可能になっている。そのため、映画『ブルービートル』もNetflixの配信で良い結果を出せば、続編制作への希望が持てるかもしれないのだ。
映画『ブルービートル』続編に立ちふさがる壁?
問題はアンヘル・ヌマエル・ソト監督のスケジュールを取れるかどうかだ。アンヘル・ヌマエル・ソト監督は、エレクトロニック・アーツが発売しているゲーム「Just Cause」シリーズの実写化に携わっていることを米Hollywood Reporterが報じている。その他にも、実写映画「トランスフォーマー」シリーズのスピンオフ作品も手掛ける予定であるため、映画『ブルービートル』の続編を撮影するとなると、アンヘル・ヌマエル・ソト監督の時間が確保できるかどうかが難しくなっている。
また、映画『ブルービートル』はDCEU(DCエクステンデッドユニバース)とDCU(DCユニバース)を股にかける作品になるとのことだが、その実態は宙ぶらりんに近い。映画『ブルービートル』という作品自体がどこに所属しているのか不明瞭な上、監督を務めるアンヘル・ヌマエル・ソトが忙しいという状況が映画『ブルービートル』の続編制作に立ちふさがっているのだ。
配信での再注目という希望と、アンヘル・ヌマエル・ソト監督の多忙と所属するユニバースの不明瞭さに挟まれてしまった映画『ブルービートル』。続編が制作されるかわからないまま、DCUへと突入することになった映画『ブルービートル』だが、アンヘル・ヌマエル・ソト監督の考えている三部作構成には期待が高まる。もともと配信作品として映画『ブルービートル』は制作されていたため、配信映画としての続編制作の可能性も考えられる。ぜひとも、DCUを率いるジェームズ・ガン共同CEOとアンヘル・ヌマエル・ソト監督の手腕に期待したい。
『ブルービートル』は11月29日(水)デジタル先行配信、12月20日(水)Blu-ray&DVD2枚組セット発売。
Source
Total Film/Hollywood Reporter
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