ゴドルキンのウイルスとは?『ザ・ボーイズ』シーズン4でブッチャーが知る理由は? ネタバレ考察 | VG+ (バゴプラ)

ゴドルキンのウイルスとは?『ザ・ボーイズ』シーズン4でブッチャーが知る理由は? ネタバレ考察

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対ホームランダーの切り札、ゴドルキンのウイルス

2024年6月13日(木)に『ザ・ボーイズ』シーズン4の配信がはじまった。『ザ・ボーイズ』はシーズン5で終了ということで、シーズン4は世界が発火寸前のものになっている。そこで気になってくるのがビリー・ブッチャーだ。『ザ・ボーイズ』シーズン3で時効性Vを何度も使用していたことで、余命半年の身になってしまったブッチャー。残された時間の中で、ブッチャーはホームランダーとの決着をつけなければならない。更には愛する妻のベッカの息子であるライアンをホームランダーから引き離し、ジョー・ケスラーにせっつかれながら世界規模での能力者対策までしなければならないという多忙ぶりだ。

残り時間の無いブッチャーがライアンをホームランダーから引き離し、能力者対策をするための切り札として、血液を操作する能力者のヴィクトリア・ニューマン副大統領にちらつかせたのがゴドルキンのウイルスだ。それでは、切り札であるゴドルキンのウイルスとは何なのだろうか。

以下の内容は『ジェン・ブイ』シーズン1と『ザ・ボーイズ』シーズン4第3話までのネタバレを含むので注意していただきたい。なお、本作は視聴対象が18歳以上の成人向けコンテンツになっている。露骨な残虐描写や流血描写、性描写が含まれるので、注意していただきたい。

ネタバレ注意
以下の内容は、ドラマ『ザ・ボーイズ』とドラマ『ジェン・ブイ』の内容に関するネタバレを含みます。

『ザ・ボーイズ』のゴドルキンのウイルスについて解説

ヴォート社による能力者管理用ウイルス

ゴドルキンのウイルスは『ザ・ボーイズ』のスピンオフ作品でヒーロー候補生を主人公にした『ジェン・ブイ』(2023-)で初登場したウイルスだ。主人公が通うゴドルキン大学のインディラ・シェティ学部長はヴォート社の支援を受けてウイルスを研究しており、ヴォート社が能力者を管理するために開発していた。本来は強力な能力者たちを管理するため、能力者たちが定期的な予防接種やワクチン投与が無ければならない状態を作り出すのがゴドルキンのウイルスの開発目的だ。

しかし、インディラはそれを復讐のために利用していた。インディラは『ザ・ボーイズ』シーズン1でホームランダーが墜落させてしまった飛行機に夫と子供が乗っていたのである。被害者遺族であり、ヴォート社が隠蔽している情報にまでつながるインディラは能力者を憎み、『ジェン・ブイ』の劇中では様々な能力者でテストを行ない、大学の地下施設でゴドルキンのウイルスの開発を急がせていた。

その利用についてボーイズの創設者であるグレース・マロリーはインディラからゴドルキンのウイルスの存在を聞かされていた数少ない人物だった。マロリーはインディラが能力者の大量虐殺を行なおうとしていることについて、「戦争犯罪」「虐殺」と否定的な見解を示しており、ランプライターによる孫の焼死事件を引き合いに出されても、その姿勢が変わることはなかった。それどころか今のインディラに似た人物としてブッチャーを挙げている。

そのブッチャーは『ジェン・ブイ』の最終話である第8話「ゴドルキンの守護者たち」の最後に登場しており、地下施設に囚われていた被検体を解放し、大虐殺を引き起こしたケイト・ダンラップとサム・リオーダンによって壊滅させられたゴルドキン大学の地下研究所を訪れている。ここでブッチャーはウイルスの情報、もしくはウイルスを入手したと考察される。問題はこれがいつのブッチャーなのかということだ。

除け者扱いのブッチャー

『ジェン・ブイ』シーズン1は『ザ・ボーイズ』シーズン3とシーズン4の間の出来事であり、時系列ははっきりしていなかった。それが明らかになるのは『ザ・ボーイズ』シーズン4だと思われていた。しかし、蓋を開けてみれば、『ザ・ボーイズ』シーズン4の第1話の最初の任務でブッチャーはボーイズのリーダーを外されており、代わりにMMがリーダーを務めていた。それだけではなく、ブッチャーは腫物扱いされており、除け者にされていた。

ヒューイ・キャンベル以外、全員がブッチャーをボーイズから追放すべきと考えていたのにもかかわらず、ブッチャーはヴィクトリアとの取引でゴドルキンのウイルスの名前を挙げていた。だが、他のメンバーはゴドルキンのウイルスや『ジェン・ブイ』での騒動について知っている様子はない。それでは誰がブッチャーにゴドルキンのウイルスの情報をリークしたのだろうか。

誰がブッチャーに情報をリークしたのか考察

グレース・マロリー

第一候補として可能性が高いのはマロリーだろう。CIAの重要なポジションに就いている彼女は、インディラから直接的にゴドルキンのウイルスの存在を教えられていた。そのため、その情報をブッチャーに流した可能性が考察できる。しかし、マロリーはウイルスの使用に否定的だ。ボーイズの創設者であるマロリーが、ブッチャーとゴドルキンのウイルスの組み合わせで生まれる最悪の化学反応を考えないはずがない。

それでもマロリーが情報をブッチャーにリークしたとすれば、理由は人間らしさとしか言いようがないだろう。ブッチャーは余命僅かであり、ホームランダーに激しい憎悪を持っているだけではなく、息子のライアンを救い出そうと必死である。これを見て同情した可能性が考察できる。

また、口では「戦争犯罪」「虐殺」とゴドルキンのウイルスを否定しても、実際は能力者に孫を殺された恨みからブッチャーに情報をリークするという間接的な形でブッチャーの作戦に協力した可能性も考察できる。この考察は良くも悪くも人間らしい感情によるものが大きい。そのため、MMがゴドルキンのウイルスを知らなかったのは、マロリーが後ろめたさを持っていたためだと考えられる。

ジョー・ケスラー

その次の候補がジョー・ケスラーだろう。ケスラーはブッチャーとは戦友のような関係性であり、多くの任務を共にしてきた。そして、能力者が人間を収容所に入れることを危惧しており、反能力者という姿勢ではブッチャーと共通している。

その他にも、ライアンを誘拐しようとブッチャーが計画した際、麻酔薬ハロタンを使用しようとしている。ハロタンは当初、ソルジャー・ボーイを捕獲しようとした際に用いられた麻酔薬だ。MMの作戦では失敗したが、ケスラーはハロタンが能力者に有効であることを知っていることから、ボーイズ以上に能力者に対する研究を進めていると考察できる。

もしケスラーがゴドルキンのウイルスの情報を知っていれば、同じ思想を持つと考えられるブッチャーに情報を流すのは当然だと考察できる。しかし、ブッチャーは単純にゴドルキンのウイルスを使用するだけではなく、息子のライアンの命を守りたいという思いとライアンを対ホームランダーの兵器にしたくないという思いがあるため、正確にはケスラーとブッチャーは同じ思想とは言えない。

クイーン・メイヴ

最後の可能性がクイーン・メイヴだ。今は死亡扱いで引退しているクイーン・メイヴだが、ブッチャーとはソルジャー・ボーイを使ったホームランダー殺害計画で手を組んでいた。そのため、クイーン・メイヴがゴドルキンのウイルスについて知っていた場合、去り際にブッチャーに教えた可能性が高い。

能力者が能力者のみを殺すウイルスについて知っていることに違和感を覚える読者もいるかもしれないが、ゴドルキン大学の地下で秘密裏に実験が行われていたことはトップヒーローの間では公然の秘密であった。『ジェン・ブイ』では地下について調べていたアンドレ・アンダーソンが父親でスーパーヒーローのポラリティから深入りするなと忠告を受けている。その他にもセージ・グローブセンターでランプライターとストームフロントが能力者の研究と失敗作とみなされた能力者の抹殺を行なっていた例もある。

そのため、クイーン・メイヴがゴドルキンのウイルスを知っていた可能性は高い。しかし、知っていても、自分に被害が出る可能性があるため、とっておきの手として最後までブッチャーに教えなかった可能性が考察できる。

ブッチャーがゴドルキンのウイルスについて動き出したのはクイーン・メイヴがソルジャー・ボーイの爆発に巻き込まれたことで一般人になったためだと考えられる。ゴドルキンのウイルスは血中のコンパウンドVに作用するため、ソルジャー・ボーイの放射線でコンパウンドVを失ったクイーン・メイヴにはゴドルキンのウイルスは効果を発揮しないと考察できる。そのため、一般人になってから情報をリークしたとも考察できる。

ゴドルキンのウイルスには改良が必要?

誰がリークしたにしても、現時点ではゴドルキンのウイルスはホームランダーには通用しないことが明らかになっている。それに対し、ホームランダーは「原点に立ち返ること」として研究所に戻ろうとしている。これはホームランダーが自分自身のクローンを作ろうとしていると考察できる。その点についてはこちらの記事が詳しい。

ホームランダーの血縁者にゴドルキンのウイルスが効かないとすれば、ゴドルキンのウイルスが効かないクローン軍団という悪夢すらあり得る。ベッカによって人間の心を持って育てられたライアンに対して、ホームランダーが人間らしい愛情を注いで子供を育てるという行為が出来るとは思えない。

いずれにしても、ゴドルキンのウイルスを使用するならばより早く、そしてより強力なものに改良しなければならない。もしかすれば、『ザ・ボーイズ』シーズン4は情報をリークした人物と共にブッチャーがゴドルキンのウイルスを改良することに焦点があてられるのかもしれない。

ドラマ『ザ・ボーイズ』シーズン4はAmazonプライムビデオで配信中。初回は3話同時配信。

原作コミックの日本語版は、G-NOVELSから第6巻まで発売中。

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『ザ・ボーイズ』シーズン4第3話のネタバレ解説&考察はこちらから。

第2話のネタバレ解説&考察はこちらから。

第1話のネタバレ解説&考察はこちらから。

『ザ・ボーイズ』シーズン3最終話のネタバレ解説&考察はこちらから。

スピンオフドラマ『ジェン・ブイ』シーズン1最終回のネタバレ解説&考察はこちらから。

 

『ザ・ボーイズ』のシーズン5での終了についてエリック・クリプキ監督が語った内容はこちらの記事で。

『ジェン・ブイ』シーズン2についての情報はこちらから。

「ザ・ボーイズ」フランチャイズの更なるスピンオフ展開についてはこちらの記事で。

鯨ヶ岬 勇士

1998生まれのZ世代。好きだった映画鑑賞やドラマ鑑賞が高じ、その国の政治問題や差別問題に興味を持つようになり、それらのニュースを追うようになる。趣味は細々と小説を書くこと。
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