「ファンタスティック・フォー」の新連載開始で高まる期待
三年ぶりの連載開始
マーベルの人気ヒーローチーム、「ファンタスティック・フォー」の新連載が始まった。米時間の8月8日に『Fanstastic Four #1』が刊行され、アメコミファンは盛り上がりを見せている。2015年以来、三年ぶりの連載となる。ファンタスティック・フォーは、1961年にスタン・リーとジャック・カービーが生み出した4人組のヒーローチーム。今年で同シリーズの誕生から57年を数えることになったが、「ファンタスティック・フォー」の連載再開が注目を集めている背景には、ある特別な理由が存在している。
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— Marvel Entertainment (@Marvel) 2018年8月8日
これまでに4度の映画化
「ファンタスティック・フォー」は、アメリカで根強い人気を誇るタイトルだ。「正体を隠さないヒーロー」として、その後のヒーロー作品にも大きな影響を与えた。これまでに4回も映画化 (劇場未公開のものも含む) されている。
いずれも高い評価を得られない結果となりながらも、繰り返し実写映画化されてきた。裏を返せば、それだけ期待度が高く、愛されている作品だということだ。では、ここにきて「ファンタスティック・フォー」の新連載が注目されている理由はどこにあるのだろうか。
MCU合流へ向けて高まる期待
その理由は、やはり映画化と結びついているようだ。これまで、同シリーズの映画化の権利を握っていたのは20世紀フォックス。マーベルスタジオが主導するMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)には組み込まれていない。
だが、昨年末になり、マーベルの親会社であるディズニーによる20世紀フォックスの買収話が浮上。7月中旬には、同じく20世紀フォックスの買収を目指していたケーブルテレビ大手のコムキャストが、ディズニーとの争奪戦から撤退することを発表した。いよいよディズニーによる20世紀フォックス買収が現実味を帯び、ファンの間では、20世紀フォックスが権利を保有する「X-MEN」や「ファンタスティック・フォー」といった作品のMCU合流も期待されている。今回の新連載開始についても、MCUへの合流を目指した土台作りとする見方も広がっており、これまでに無い大きな注目を集めているということだ。
前回の連載時にはジョシュ・トランク監督による映画『ファンタスティック・フォー』(2015)も公開されている。今回の連載がMCUにとってどのような意味を持つのか、引き続き注視しよう。