Kaguya Planetの特集「プラネタリウム」掲載作品、一挙公開! | VG+ (バゴプラ)

Kaguya Planetの特集「プラネタリウム」掲載作品、一挙公開!

Kaguya Planetにて、プラネタリウム特集のコンテンツ一般公開開始!

毎月珠玉のSF短編小説を配信しているウェブマガジン Kaguya Planet にてプラネタリウム特集開催中! 三つの短編小説とブックガイドを全文無料で公開しています。コンテンツはいずれも、下記のリンクから登録なし&無料で読むことができます。

また、特集「プラネタリウム」をより楽しめる紙のマガジン『Kaguya Planet No.4 プラネタリウム』を明日19日発売開始! ブックレビューやコラムを通して掲載作品を掘り下げ、プラネタリウムの魅力をより楽しめる内容となっています。

ウェブマガジンKaguya Planetでは毎月、SF短編小説を配信中!

掲載した作品は、三ヶ月に一回、マガジン『Kaguya Planet』として刊行します。

Kaguya Planetの会員になると、配信している短編小説を先行公開に読むことができたり、マガジン『Kaguya Planet』が無料で届いたり、イベントに割引価格で参加できたり……魅力的な特典が盛りだくさん!

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南木義隆「星と巡り合う者たち」

西暦2103年、人が食糧のために人を狩る、荒廃しきった世界。少女モミ子は旅の途中で、ひとり野営を続けている、とある老人と出会う。モミ子の旅の目的をきいた老人は、かつてまだ星が見えた時代の、2人の少年の恋物語を話しはじめる。 惑星のようにひととき巡り合う者たちが思い出を手渡してゆく、厳しくも優しい物語。

南木義隆(なんぼく・よしたか)
小説家。1991年大阪府出身。『アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー』(早川書房)に収録の短編「月と怪物」でデビュー。単著に『蝶と帝国』(河出書房新社)があり、同作は漫画家の箕田海道によってコミカライズ(KADOKAWA刊)されている。また、『百合小説コレクションwiz』(河出書房新社)に「魔術師の恋その他の物語」で参加。文芸誌などへのエッセイ寄稿も多数ある。
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田畑祐一「マッチングアプリ」

同窓会で天文部時代の友人に教えられた、「探し求めてた人と100パーセントマッチする」という触れ込みのマッチングアプリ「ミルキーウェイ」。中学時代の想い人・吉岡を忘れられず、期待せずに「ミルキーウェイ」に登録した主人公は、「シリウス」「ベガ」「アンタレス」という3人の女性とマッチする。果たしてこの中に、吉岡はいるのか──。

田畑祐一(たばた・ゆういち)
お笑い芸人・プラネタリウム解説員。2007年に中学の同級生である藤本淳史と「田畑藤本」を結成し、テレビ番組やライブシーンで活動するも2020年に解散。その後、ピン芸人時代を経て、2022年に同期の阿部直也と「とらふぐ」を結成。吉本興業所属。現在は渋谷のヨシモト∞ホールを中心にコントや漫才などライブシーンで活動中。MC業にも定評があり、様々なライブ・イベントのMCを担当している。
また、子どもの頃から宇宙が大好きで、個人YouTubeチャンネル「宇宙ふしぎ発見!!」では、宇宙のことを暇さえあれば発信している。2023年11月には、解説員を務める渋谷コスモプラネタリウムで、ヨハネス・ケプラーとティコ・ブラーエの関係を紹介する番組『ヨハネス・ケプラーの日記 〜天文学の新しい扉〜』を制作。

早海獺「袋のなかはビッグバン」

なんの変哲もない公営のプラネタリウム〈ピアネータ山縣〉のグッズショップには少しヘンテコなグッズが置かれている。ハグすると逃げていくパウダン星人のぬいぐるみ、溶けるエイリアン靴下、無重力ピアス……。そして本日届いたのは、入荷を待ち望んでいたスナック菓子!

早海獺(はやみ・うそ)
早稲田大学第一文学部で小説の創作を学ぶ。ゲーム会社などに勤務したのち、裁判所書記官時代に詩のワークショップに通ったことがきっかけで、表現活動を再開。「福間塾アンソロジー」に詩作品を寄稿。国指定難病の潰瘍性大腸炎に罹患したのを機にフリーランスの物書きとなる。詩とイラストのユニット「割るラッコ」の片割れ。2024年、noteにてひさしぶりの小説『イエロートラム』を発表。影響を受けた作家はカート・ヴォネガット、レイモンド・カーヴァー、マイクル・Z・リューイン、ポール・オースター、福間健二、ケン・ブルーウン。現在埼玉県在住。

鬼嶋清美「プラネタリウム小説いろいろ」

日本で初めてのプラネタリウム小説って? 手塚治虫もプラネタリウムを見ていた? SFのなかでプラネタリウムはどんな役割を果たしているの? これからのプラネタリウムはどうなっていく?  日本を代表する天文機器メーカーに勤務し、日本SF作家クラブの会員でもある鬼嶋清美さんが、日本のプラネタリウム史とプラネタリウムが登場する小説をたっぷりご紹介!

鬼嶋清美(きしま・きよみ)
福岡県糸島市生まれ。専修学校日本映画学校(現:日本映画大学)卒業後、天文機器メーカーに勤務。瀬名秀明原作のプラネタリウム番組『虹の天象儀 -SKYFUL OF RAINBOWS-』などの制作を担当する。
2018年から2020年まで日本SF作家クラブ第24代事務局長を務めた。Kaguya Planetに掲載のコラム「プラネタリウム小説いろいろ」は、日本SF作家クラブのブログで公開していた記事(現在は公開終了)を加筆修正したもの。

マガジン『Kaguya Planet No.4 プラネタリウム』予約受付中!

今年はプラネタリウム記念イヤー! プラネタリウムは1923年にドイツのイエナで初めて試験公開され、1925年にはドイツ博物館での世界初となる常設展示が始まりました。これら2つのできごとから100周年となる2023年から2025年にかけて、世界では様々な記念事業が行われています。
『Kaguya Planet No.4 プラネタリウム』でもプラネタリウムは様々な点で魅力的な場所として出てきます。天文好きを魅了する場所として、大切な人との思い出の場所として、天文好きな店員が集まるグッズショップの舞台として、星を媒介に人の希望を繋いでいく存在として……。さまざまな形で、プラネタリウムや天文の魅力を描き出します。
プラネタリウムが登場する書き下ろし小説やブックガイド、また関連したコラムやブックレビューなどが満載の『Kaguya Planet No.4 プラネタリウム』は、Kaguya Planetのオンラインストアで予約受付中です。また、刊行後はいくつかの書店でもお取り扱いいただきます。

⚫︎小説
田畑祐一「マッチングアプリ」
南木義隆「星と巡り合う者たち」
早海獺「袋のなかはビッグバン」

⚫︎ブックガイド
鬼嶋清美「プラネタリウム小説いろいろ」

⚫︎ブックレビュー/コラム
堀川夢 J・G・バラード『沈んだ世界』ブックレビュー
腐ってもみかん「〈偽物〉にこそ宿るロマン ─プラネタリウムとガンダム─」
井上彼方「偽物と本物が交差するところ」

⚫︎インタビュー
吉田育未
柞刈湯葉

⚫︎連続企画
持続可能な同人誌作りを考える① 企画・編集・お金

⚫︎Kaguya Future 2025

⚫︎VGプラスの活動報告

サイズ:A5
ページ数:150ページ(予定)
一般価格:1650円(税込)
ISBN:978-4-911294-03-1

オンラインストア

また、Kaguya Planetの会員にご登録いただくと、ベーシック(年間)会員の方に電子版『Kaguya Planet』を、プレミアム会員の方には電子版と紙版の『Kaguya Planet』をお送りしております。Kaguya Planetの会員に登録すると年に4回マガジンが届く他、お得な特典が複数ございますので、これを機にぜひご登録ください。特典の紹介はこちらから。

Kaguya Planetのサイト

※マガジン『Kaguya Planet』は、ベーシック(月額500円)の方にはお届けしておりませんので、登録の際にはご注意ください。またKaguya Planetへの登録方法等につきましては、こちらのマニュアルをご確認ください。

1月からのKaguya Planetは特集「おじさん」

Kaguya Planetの1月〜3月の特集は「おじさん」です。〈いまこそ「おじさん」の話をしよう〉をテーマに、毎月おじさんの出てくるSF短編小説を配信します。家父長制や「有害な男らしさ」にひもづいた振る舞いの象徴のように語られることが多い一方、そのケアや内省は顧みられることの少ない存在である、「おじさん」。バックグラウンドの異なる人々がそれぞれの知見を持ち寄って「おじさん」の話をする場を作りたいと考え、特集を組みました。

2025年1月には、ティファニー・シュエ(Tiffany Xue)さんによる「魚を釣るからそばにいて」(原題:Fish Fear Me, You Need Me 、翻訳:堀川夢)を掲載します。「魚を釣るからそばにいて」は、大洪水の後、都市の大部分が水没したアメリカで、それぞれに悲しみやままならなさを抱きながらともに魚を釣って暮らすおじさんふたりの物語です。2月には倉田タカシさんによる書き下ろしSF短編小説を配信予定です。どうぞお楽しみに!

また2025年4月には、ウェブマガジンで配信したSF短編小説にくわえて、おじさんにまつわるブックレビューやコラムを収録したマガジンを刊行予定です。

「特集:おじさん」に掲載した作品やブックガイドは、2025年4月にマガジン『Kaguya Planet No.5 おじさん』として刊行します。マガジンには、掲載した短編小説の他、特集テーマに関連した書評やコラムなどを掲載します。

マガジン『Kaguya Planet No.5 おじさん』
【概要】
「おじさん」の出てくるSF短編作品を3編を収録するほか、特集テーマに関連したブックレビューやコラムを掲載します。
刊行:2025年4月中旬
サイズ:A5
ページ数:120ページ(予定)
価格:1500円(税込1650円)

マガジン『Kaguya Planet No.5 おじさん』を予約する

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