「見たこともない世界へ」『ミッキー17』役所広司のコメント&撮影の裏側を映した特別映像解禁 | VG+ (バゴプラ)

「見たこともない世界へ」『ミッキー17』役所広司のコメント&撮影の裏側を映した特別映像解禁

『ミッキー17』役所広司からのコメント&特別映像公開

映画『ミッキー17』が2025年3月28日(金) より日本の劇場で公開される。本作は映画『パラサイト 半地下の家族』(2019) で韓国映画初となるカンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞、アカデミー賞®では作品賞を含む6部門にノミネートされ、作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の最多4部門を受賞したポン・ジュノ監督の最新作だ。

今回、映画『ミッキー17』をいち早く鑑賞した日本映画界を代表する世界的名優、役所広司からのコメントが到着。“見たこともない世界に連れて行かれる”——「パラサイト」を超える新たな傑作の誕生を告げる特別映像も解禁された。

劇場は、独特のブラックユーモアで笑い声に包まれるだろう。
そして、我々は見たこともない世界に連れて行かれる——

役所広司

役所広司がポン・ジュノ監督の集大成『ミッキー17』にコメントを寄せた背景には、2021年公開の役所広司が主演した『すばらしき世界』(西川美和監督)に対して、ポン・ジュノ監督が心のこもった書簡を送った、という経緯がある。同作を鑑賞したポン・ジュノ監督は、「実に深く、遥か先まで進んだ映画だ」とした上で、「表情や目つき、わずかな手の動きや仕草で 主人公の人生の履歴を余すところなく表現してしまう 役所広司の驚くべき説得力にあらためて感服した」と、他の追随を許さない俳優、役所広司の迫真の演技力に最大級の賛辞を贈ったのだ。

撮影の裏側を映した特別映像も公開

今回解禁された特別映像は、ポン・ジュノ監督からのメッセージへの返信となる役所広司のコメントで幕を開ける。撮影現場での「アクション」のかけ声とともにポン・ジュノ監督ワールド全開のBGMが鳴り響く。主人公ミッキーを“使い捨てワーカー”と見下して過酷な任務を強いるブラック企業のトップ、マーシャルを演じるマーク・ラファロが登場し、「最後に観たのは『パラサイト 半地下の家族』だ。監督の映像スタイルは唯一無二」だと断言する。

続いて、人生ダメダメのミッキー役のロバート・パティンソンが「監督ほどの巨匠からオファーが来たら即答で応じるよ」と出演を快諾したことを明かす。「あなたの肉体は複製(コピー)され死んだら新品と交換」される――ミッキーがプリントアウトされる本編映像が重なり、雪原で落下事故に遭ったミッキーにひと癖ありげな友人のティモ(スティーブン・ユァン)が「死ぬってどんな気分だ?」と上から声をかける。

ロバート・パティンソンが演じるミッキーは、死んでは生き返る“使い捨てワーカー”だ。彼が手に入れたのは、何度でも生まれ変われる夢の仕事、のはずが……それは身勝手な権力者たちの過酷すぎる業務命令で次々と死んでは生き返る任務、まさに究極の“死にゲー”だった。一発逆転のはずが、ブラック企業の“使い捨て”ワーカーとなってしまったミッキーには、地獄のような日々が待っていた。ブラック企業のどん底で搾取され続けて17号となったミッキーの前に、ある日、手違いで自分のコピーである18号が現れ、事態は一変する。

「作品自体が美しく、面白い映画を作ろうとした。『ミッキー17』はそうして生み出された」と語るポン・ジュノ監督は満面の微笑みを見せる。その笑いの秘密は「もう1人の俺」に直面したミッキー17の物語に隠されている。17号と18号、2人のミッキーを巧みに演じ分けたロバート・パティンソンは、リスクが伴うが「やりがいのある作品だと感じた。壮大なスケールの要素が詰まっている。同時にきめ細やかなユーモアが散りばめられている。誰にも真似できない」とポン・ジュノ監督の独自性に圧倒された。「ユニークでとにかく面白い!」と撮影を満喫したのはトニ・コレットだ。『ヘレディタリー/継承』でアカデミー賞Ⓡ助演女優賞にノミネートされた彼女は、ミッキーの逆襲のターゲットとなる権力者の極悪妻イルファを怪演している。

ポン・ジュノ監督が「SFやコメディの要素に加えて、深い人間ドラマを描いている。存分に楽しんでもらえると思う」と自信をのぞかせると、「パラサイト」を遙かに超える圧巻の映像が連射されていく。役所広司が指摘するように、「我々は見たこともない世界に連れて行かれる」ことになるのだ。

そして、お人好しで気の弱いミッキー17の前に、勝ち気でプライドが高いミッキー18が現れる。2人になったミッキーは権力者たちへの逆襲を開始する。ターゲットは自分の得しか考えていない強欲なボス、マーシャルと現場に“死にゲー”任務を強いる、イルファだ。使い捨てワーカーvs強欲なブラック企業のトップ、逆襲エンターテイメントが開幕する。

映画『ミッキー17』は、全世界に先駆けて公開された韓国では公開からわずか4日間で観客動員数が100万人を突破、3月7日(金)からは全米でも公開され、オープニング1位を記録している。その後も快進撃を続け、全米及び世界各国での世界興行収入が9,000万ドルを突破した(Box Office Mojo調べ ※3月17日(月)時点)。

映画『ミッキー17』は2025年3月28日(金)日本公開。

映画『ミッキー17』公式

■タイトル:『ミッキー17』

■公開:3月28日(金)公開 4D/Dolby Cinema🄬/ScreenX/IMAX🄬 同時公開

■監督・脚本:ポン・ジュノ(『パラサイト 半地下の家族』)

■出演:ロバート・パティンソン(『TENET テネット』『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』)、ナオミ・アッキー(『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』)、スティーブン・ユァン(『NOPE/ノープ』)、トニ・コレット(『ヘレディタリー/継承』(アカデミー賞R助演女優賞ノミネート))、マーク・ラファロ(『アベンジャーズ/エンドゲーム』)
■製作年:2025年 ■製作国:アメリカ ■映倫区分:G

■コピーライト表記:© 2025 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
■配給:ワーナー・ブラザース映画

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