映画『ノスフェラトゥ』5月16日公開
2024年に世界各国で公開され話題となった、『ウィッチ』『ライトハウス』『ノースマン 導かれし復讐者』などで知られる映画監督ロバート・エガースの最新作『Nosferatu』(原題)。同監督の歴代公開作史上最大のヒットを記録し、さらに先日発表された第97回アカデミー賞®︎では撮影賞、美術賞、衣装デザイン賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞の四部門にノミネートされ、世界各国で高い評価を受けている本作。この度、ついに2025年5月16日(金)に日本で映画『ノスフェラトゥ』として公開することが決定した(配給:パルコ ユニバーサル映画)。
映画『ノスフェラトゥ』は、ロバート・エガース監督が幼少期に夢中になった1922年に作られたF・W・ムルナウ監督のサイレント映画『吸血鬼ノスフェラトゥ』に独自の視点を入れ、創り上げた渾身の新作映画だ。
映画のタイトルにもなっている〈ノスフェラトゥ〉とは吸血鬼の総称として使われており、ムルナウ監督の映画を初めて観た時からその存在の虜になったという監督は、高校時代に映画の舞台化脚本を友人と共同で執筆し上演。このことがきっかけで映画監督を志し、いつか自身の手で映画化したいと憧れるようになった。
ハリウッド監督デビュー後、何度も映画化を試みたが叶わず、今回ついに三度目となるチャレンジで辿り着いた悲願の映画化だ。撮影に必要な演出のためにキャンドルの明かりが必要となれば適したカメラレンズを使用し、スタジオには当時の建物を研究した約六十ものセットを組み、本物のねずみ約二千匹を使って撮影をするなど、“本物”にこだわった映像は世界各国でも高い評価を受け、まさに現実と錯覚させるほどとの声もある。監督が本作に掛ける執念に近い思いが、リアルな質感としてスクリーンを通し観る者にじわじわと恐怖と共に襲ってくる。
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物語は、不動産業者のトーマス・ハッターが仕事のため自身の城を売却しようとしているオルロック伯爵へ会いに行くところから始まる。トーマスの不在中、彼の新妻エレンは夫の友人宅で過ごすが、ある時から夜になると夢の中に現れる得体のしれない〈彼〉の幻覚と恐怖感に悩まされるようになる。時を同じくして、夫のトーマス、そしてエレンが滞在する街に様々な災いが起こり始める。
夜な夜な夢の中で、正体の分からない〈彼〉に怯える主人公・エレンを演じるのは、ジョニー・デップの娘であるリリー=ローズ・デップ。リリーはオーディションで役を掴み取ったが、そのオーディションは監督が思わず涙するほどの演技だったという。本格的なホラー映画への出演は本作が初となるが、どんな顔を見せてくれるのか注目だ。
また、オルロック伯爵を演じるのは、『IT/イット』シリーズのペニーワイズ役で世界中を恐怖に陥れたビル・スカルスガルド。徹底的に作りこんだ役は海外で絶賛され、本作を経て〈スカルスガルドはハリウッドの新たなホラーの王様〉と評されるほどだ。
そして、アルビン・エーバーハルト・フォン・フランツ教授を演じるのは、今作でロバート・エガース監督とは三度目のタッグとなるウィレム・デフォー。さらに、エレンの夫・トーマスをニコラス・ホルト、トーマスの友人・フリードリヒをアーロン・テイラー=ジョンソンが演じるなど、豪華な俳優陣が名を連ねている。
正体の見えない〈彼〉がじわじわと忍び寄る恐ろしさと、リアルを追求した美しさが織りなす至極の〈ゴシック・ロマンスホラー〉映画『ノスフェラトゥ』は5月16日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほかにて公開。
■タイトル:映画『ノスフェラトゥ』 / 原題『Nosferatu』
■監督・脚本:ロバート・エガース (『ライトハウス』、『ノースマン 導かれし復讐者』など)
■出演:ビル・スカルスガルド、ニコラス・ホルト、リリー=ローズ・デップ、アーロン・テイラー=ジョンソン、エマ・コリン、ラルフ・アイネソン、サイモン・マクバーニー、ウィレム・デフォー ほか
■製作年:2024年
■製作国:アメリカ・イギリス・ハンガリー
■字幕翻訳:松浦美奈
■映倫区分:PG-12
■配給:パルコ ユニバーサル映画
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