ポン・ジュノ最新作の映画『ミッキー17』3月28日に日本公開 新予告が解禁 | VG+ (バゴプラ)

ポン・ジュノ最新作の映画『ミッキー17』3月28日に日本公開 新予告が解禁

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『ミッキー17』3月28日より日本公開

エドワード・アシュトンのSF小説『ミッキー7』(2022) を原作とした映画『ミッキー17』(原題:Mickey 17)の日本公開日が3月28日(金)に公開される。日本公開を2ヶ月後に控え、『ミッキー17』の新予告編と新たな日本版ポスターが公開された。

『ミッキー17』の主人公は、失敗ばかりの人生を送る男「ミッキー」。彼が挑んだ“夢の仕事”は、何度でも生まれ変われるというもの。人類発展を使命に掲げる巨大企業の下、主人公のミッキー(ロバート・パティンソン)は、命を落としては新たな身体で何度も再生する究極のミッションに就く――実は契約書をよく読まなかったため、結果的に開発チームの先鋒として、そして人類の先鋒として、前人未到の氷の惑星で、文字通り異常で危険な冒険に巻き込まれていく。未来社会を舞台に繰り広げられる、予測不能な展開と壮絶な逆襲劇が描かれる。

今回解禁された予告編は、謎の大爆発映像に続いて、ロバート・パティンソンが演じるミッキーが、「俺の人生は失敗ばかり、とにかく抜け出したかった」とこぼす場面から始まる。《どん底》から抜け出すために受付に向かったミッキーは、「”使い捨て労働者(ワーカー)”希望? 注意事項もよく読んだ?」と聞かれ「ああ」と笑顔で応じる。

が、ダメダメなミッキーらしく、実はほぼ読んでいなかった…。一発逆転のために申し込んだのは何度でも生まれ変われる“夢の仕事”、のはずが、よく読まずにサインした契約は、身勝手な権力者たちの過酷すぎる業務命令で命を落としては、何度も生き返る任務、まさに究極の“死にゲー”だった。

未知の惑星に到着したミッキーは、早速人類のため実験台に。大気の安全性を確かめるためにヘルメットを取り外すと、宇宙船内の医療スタッフが「新種のウイルスがいるかも、微粒子も残らず吸い込む感じで大きく呼吸を」と促す。結果、ヤバいウイルスにやられてしまい焼却炉に放り込まれる。

船内では開拓のリーダー、マーシャル(マーク・ラファロ)が、「労働者諸君!新たな星の歴史に皆で名前を刻もう」と怪気炎を上げる。その時、ミッキーの目に飛び込んできたのは、エリートパイロットのナーシャ(ナオミ・アッキー)のとびっきりの笑顔だった。上司はサイアクだけどナーシャは別、常にミッキーをサポートする信用できる仲間だ。

「使い捨てだろう、文句を言うな」という罵声を浴びせられ、「仕事は超ブラック、業務命令の地獄だ。死んでも“コピー”され生き返る“死にゲー”任務」だとこぼすミッキーに、ひと癖ありげな友人ティモ(スティーブン・ユァン)が「死ぬってどんな感じ」だと皮肉る。

だが、全てが一変する。ミッキー17号の前にミッキー18号が現れたのだ。「俺が2人?」――使い捨てワーカーがダブることは許されておらず、存在が確認されるとコピー元もろとも死刑にされてしまう。マーシャルは「おまえらの運命は俺次第だ」とスイッチを押せば即死の爆破装置をちらつかせる。

悪いのはヤツらだ。俺たちは使い捨てじゃない。遂に2人のミッキーがどん底からの逆襲を始める。「この闘いは人類の存亡を懸けた戦争でもある。ミッキー、あなたなら最後までやり抜ける」というナーシャの呼びかけに、ミッキーは謎のモンスターたちの群れに向かっていく。この先にどんな展開が待ち受けるのか。果たしてミッキーは生き抜くことができるのか⁉期待が高まる予告編となっている。

同時公開された日本版ポスターは、ミッキー17を前面に据え、使い捨てにされて目にバッテンをつけられたミッキーたちとともに、弱肉強食の社会を模すかのように上から下へと登場人物たちが配されている。

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強欲な支配者のマーシャルとその妻(トニ・コレット)、ミッキーの絶対的パートナーのナーシャ、癖の強い友人ティモ。世界の精鋭キャストを迎えたポン・ジュノ監督がどんな演出を見せてくれるのか。かつてない映像体験となる『ミッキー17』への期待MAXなポスターとなっている。

また、2月14日(金)より、『ミッキー17』ムビチケカードが全国の上映劇場(※一部劇場を除く)にて、ムビチケ(オンライン券)が発売されることが発表されている。

ポン・ジュノ監督&豪華キャストに期待

『ミッキー17』を指揮するのはポン・ジュノ監督。同監督が手がけた映画『パラサイト 半地下の家族』(2019)は、第72回カンヌ国際映画祭で韓国映画として初めてパルム・ドールを受賞し、第92回アカデミー賞®では作品賞を含む6部門にノミネート。作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の最多4部門を獲得し、誰もが予測不能な展開で世界中の観客を魅了した。日本でも観客動員数330万人、興行収入45億5000万円を突破する大ヒットを記録している。

常に社会問題を織り込みながら、人間の本質を描き出すポン・ジュノ監督が、アカデミー賞®受賞後初となる最新作『ミッキー17』。約5年ぶりの新作は怒涛の反撃サスペンス・エンターテインメントだ。

映画『ミッキー17』では、監督・脚本ポン・ジュノの元に名優たちが集結。主演にロバート・パティンソン(『TENET テネット』『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』)、共演にナオミ・アッキー(『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』)、スティーブン・ユアン(『NOPE/ノープ』)、そしてアカデミー賞®助演女優賞候補にもなったトニ・コレット(『ヘレディタリー/継承』)、マーク・ラファロ(『アベンジャーズ/エンドゲーム』)が出演する。なお、ロバート・パティンソンが主演を務めるのは、映画『ザ・バットマン』以来。2027年には『ザ・バットマン パート2(原題)』の公開が控えている。

映画『ミッキー17』は、社会の圧力に立ち向かうすべての人に贈るエネルギッシュなメッセージが込められた作品だ。2025年、新たな映画体験を求める観客にとって、見逃せない一作となる。

映画『ミッキー17』は2025年3月28日(金) より全国の劇場で公開。

映画『ミッキー17』公式

エドワード・アシュトンの原作小説『ミッキー7』は大谷真弓の翻訳で発売中。

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ポン・ジュノ監督作品『スノーピアサー』のネタバレ解説はこちらから。

ロバート・パティンソンが『ザ・バットマン』まで大役を避けてきた理由はこちらから。

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