夏休みにおすすめ! 生き物や環境にかんする本を紹介! | VG+ (バゴプラ)
  • ライター 正井
  • 更新日2026.07.11

夏休みにおすすめ! 生き物や環境にかんする本を紹介!

夏休みには、少し背伸びをした読書を!

小中高生のみなさん、夏休みはどんなふうに過ごしますか? 遊びに行ったり、勉強したり、計画を立てるのはワクワクしますね。毎日の授業から解放されてまとまった時間が取れるのも夏休みの嬉しいところ。暑い日中は腰を据えて、図書館や部屋で読書をするのはいかがでしょうか。

Kaguya Booksでは、夏休みにおすすめの科学読み物をご紹介します。自由研究の参考や読書感想文のタネ探しはもちろん、学校の勉強の先に何があるのか、卒業の後も探究を続けた人の話が知りたいという人に向けて、おすすめの本を集めました。お子さんに夏休み用の本を選んであげたい保護者の方々にも参考にしていただけると嬉しいです。小学生〜高校まで、対象年齢別に紹介していきますので、夏の1冊に、ぜひ選んでみてください。

小学生から高校生まで 物語を楽しみながら勉強もできる

宮本道人・古澤正三編著『外来種がいなくなったらどうなるの? SF思考で環境問題を考える』

「もしも外来種がいなくなったら?」など、「もしも~だったら」という問いから始まるストーリーと、事実に基づくコラムで、外来種という課題を考える一冊。外来種問題だけでなく、一筋縄ではいかない問題に長期的なスパンで取り組む方法を身につけることのできる一冊です。自分で取り組むこともできるワークショップの解説付き。
おすすめの学年:小学校高学年〜

中学生から高校生まで、幅広い年代にオススメ! 科学に触れる入門本

研究者や専門家の方々は、どうしてその生き物を研究しようと思ったのか、どんな楽しさがあるのか、そんな素朴な疑問から、生態や研究内容など、深い部分まで知ることのできる本を集めました。

ほとんど0円大学編集部著『先生!なぜその生きものに惚れたんですか?』

研究者にはそれぞれ、研究対象となる動物がいます。どうしてその生き物を研究しようと思ったのか、どのように出会い、何に心を動かされたのか、研究の上での苦労や喜び、生息域の保全努力等々、10の生き物を研究する10人の研究者のインタビュー集。その生き物にのめり込んだ人ならではの深いお話が聞ける一冊です。
おすすめの学年:中学校1年生~

¥1,940 (2026/07/11 11:09:57時点 Amazon調べ-詳細)

鈴木俊貴 『僕には鳥の言葉がわかる』

黒い頭に白いほっぺた。山や森林だけでなく住宅地にもいる身近な鳥・シジュウカラ。このスズメくらいの大きさの鳥が、複数の鳴き声を組み合わせて「文」を作り、仲間たちとコミュニケーションを取っている。人間だけが言葉を話すという「常識」を覆し、シジュウカラに「文法」があることを世界で初めて解明した研究者による科学エッセイ。
おすすめの学年:中学校1年生〜

小学館
¥1,683 (2026/07/11 11:09:57時点 Amazon調べ-詳細)

藤田祐樹『ハトはなぜ首を振って歩くのか』

タイトル通り、「ハトの首振り」の謎を解き明かす科学読み物。身近な生き物のハトの首振りの不思議から鳥の歩行の研究へと進んだ筆者。「まさか十年以上も研究することになるとは……」と筆者も述べるように、首振りはとても奥深い。素朴な疑問から動物の移動という大きなテーマへと研究を深めていく、科学読み物です。
おすすめの学年:中学校3年生~

¥1,320 (2026/07/11 11:09:58時点 Amazon調べ-詳細)

研究は学者だけのものじゃない! 色んな人の観察日記

「研究」のは研究者だけのもの? いえいえ、ここでは学校を卒業した後、ふと興味がわいて生き物を観察することにした人の日記を紹介します。

孤伏澤つたゐ『砂浜の、すみっこで シロチドリ観察日記』

ある日無職になって浜に行くと、小さな鳥が飛び出してきた。それがシロチドリとの出会いだった――。それまで知らなかった生物の存在を知り、生活を知り、人間の活動がそうと意識もされずにそれを脅かしていることを知る。「知る、ということは、不安や悲しみを、ひとつ多く、拾ってしまう行為ではないかと思う。」著者による砂浜の鳥たちの写真つき。
おすすめの学年:中学校1年生~

オンラインショップ

糸川乃衣『はやにえ日記』

捕らえた獲物をその場で食べず、木の枝などに刺しておくという習性(モズのはやにえ)を持つモズ。モズは近所でよく鳴いているけれど、そういえば「はやにえ」は見たことがない。2022年から2026年、世界が大きく揺れ動くなか、考え、「はやにえ探し」をして、書いて悩んだ日々を綴ったエッセイ。
おすすめの学年:中学校1年生~

オンラインショップ

高校生や生物学に興味のある人にオススメ! 古典&大人向け読み物

もっと難しいものに挑戦したいという人に向けて、高校生から大人向けの本を集めました。

監修・著:藤原慶『鏡の国の生き物をつくる SFで踏み出す鏡像生命学の世界』

見た目も振る舞いも現生生物と同じ。しかし分子構造が鏡写しに反転しており、消化できる食べ物も感染する病気も違う「鏡像生命」。そんな生き物を作ることのできる合成生物学の最前線と可能性を、専門家とSF作家の両方の視点から知ることのできる一冊です。

高校の化学の知識で読むことができます。受験勉強のその先にある、大学の最先端の研究をSF小説とともに垣間見てみませんか。
おすすめの学年:高校生~

¥1,940 (2026/07/11 11:09:59時点 Amazon調べ-詳細)

千葉聡『歌うカタツムリ 進化とらせんの物語』

ハワイでは「カタツムリが歌う」と言われていた。19世紀のハワイマイマイの研究者ギュリックもそれを書き残している。現代の研究者はこれに否定的だが、真相は知る由もない。なぜなら、そのカタツムリは現在姿を消してしまったから。カタツムリという小さな生き物を窓にして覗く、大きな大きな生物の進化の歴史と、それを解き明かそうとした人々の現代までの歩みを描きます。
おすすめの学年:高校生~

岩波書店
¥1,243 (2026/07/11 11:50:39時点 Amazon調べ-詳細)

レイチェル・カーソン『海辺──生命のふるさと』(上遠恵子訳)

砂浜、干潟、岩礁地帯、サンゴ礁。海と陸地の境目である海辺には、たくさんの生き物がいます。潮の満ち引きによって海から陸地へ、陸地から海へと大きく環境を変える海辺で、生き物たちはどのように生活しているのでしょうか。筆者が海辺を歩き回り、目をみはるような生物たちの生態を文学的な文章で綴ったエッセイ集。元の本につけられた挿絵も収録された美しい一冊です。
おすすめの学年:高校生~

平凡社
¥1,760 (2026/07/11 11:10:00時点 Amazon調べ-詳細)

レイチェル・カーソン『沈黙の春』(青樹簗一訳)

殺虫剤や農薬に使われている化学物質は、ターゲットとなっている生物だけでなく、その他の様々な生物に思いもよらない影響を与えている。1960年代当時、あまり知られていなかった農薬などによる環境汚染の危険性をいち早く指摘し、世界的なベストセラーになりました。現在に続く環境保護活動の源流ともなった本です。
おすすめの学年:高校生~

新潮社
¥809 (2026/07/11 11:50:40時点 Amazon調べ-詳細)

ユクスキュル、クリサート『生物から見た世界』(日高敏隆訳、羽田節子訳)

マダニはどんなふうにして血を吸う生物を見つけているのか。チョウは野原をどう見ているのか。生物たちがそれぞれの持つ知覚でとらえ、働きかけ、構築したそれぞれの世界。著者の一人ユクルキュルは、それを〈環世界〉と名付け、生き物たちが生きる多様な世界を描き出しました。今なお読まれ続けている古典的名著です。
おすすめの学年:高校生~

正井

2014年に個人誌としてSF短編集『沈黙のために』を発表。2017年には『さまよえるベガ・君は』を、2019年には『沈黙のために』の新装版を発行した。「大食い女」を寄稿した『フード性悪説アンソロジー 燦々たる食卓』(2018) をはじめ、数多くの同人誌で小説および短歌・俳句を発表してきた。2019年に第一回ブンゲイファイトクラブ本戦出場。2020年には第一回かぐやSFコンテストで「よーほるの」が最終候補11作品に選出。Kaguya Planetに寄稿した、架空の土地を舞台にした人魚譚「宇比川」とケアとジェンダーをテーマにした「優しい女」はどちらも高い評価を受けた。唯一無二の作風でファンから強い支持を得ている。

関連記事

  1. 『この本を盗む者は』原作小説の魅力を解説 読書が生む“イマーシブ”な体験、その根源にあるものは

  2. 【Kaguya Planet】坂崎かおる「アネクドート」、阿部屠龍「父のある静物」一般公開開始!

  3. 第45回日本SF大賞発表!大賞を市川春子『宝石の国』、特別賞を宮西建礼 『銀河風帆走』が受賞

  4. 【Kaguya Planet】宇露倫「チャールズと約束のメカニック」、L.D.ルイス「シグナル」(勝山海百合訳) 一般公開開始!