『スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース』グウェンに注目
映画『スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース』の制作は着実に進んでいるようだ。同作は、2018年に公開されアカデミー賞を受賞した『スパイダーマン:スパイダーバース』、2023年に公開された『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』に続く「スパイダーバース」シリーズの第三弾だ。
ハリウッドでの大規模ストライキ以降、公開時期は未定となっているが、プロデューサーを務めるフィル・ロード&クリストファー・ミラーが『ビヨンド・ザ・スパイダーバース』の内容について口を開いている。
米DeadlineのポッドキャストCrew Call with Anthony D’Alessandroに出演したフィル・ロードとクリストファー・ミラーは、『ビヨンド・ザ・スパイダーバース』にスパイダーグウェンことグウェン・ステイシーの変異体が登場するかと聞かれ「今のところはイエス」と回答した。プロットは制作が進むと共に変化すると保留をつけているが、現時点ではスパイダーグウェンの“変異体”が登場することになっているという。
『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』では、マイルス・モラレスがスパイダーマンがいるマルチバースを旅することになった。各ユニバースのスパイダーマンで構成された組織のスパイダー・ソサエティとの対決も描かれ、ラストではマイルス・モラレスは自分を噛んだクモが元にいたアース42でプラウラーになった自分自身と出会った。
『スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース』では、グウェンも“もう一人の自分”と出会うことになるようだ。さらに、フィル・ロードとクリストファー・ミラーは、グウェンとマイルスの関係に関わる、まだ明かせない重要な展開があることにも触れている。ロードはその件について「とても楽しみにしている」と発言しており、何かポジティブなサプライズであることを匂わせている。
ちなみに“変異体”は、MCUドラマ『ロキ』(2021-) で初めて登場した言葉で、時間軸が分岐した先の世界に存在する別の自分を意味する。グウェン・ステイシーは、ソニーの『スパイダーマン3』(2007) でブライス・ダラス・ハワードが、「アメイジング・スパイダーマン」シリーズではエマ・ストーンが同役を演じた。「スパイダーバース」シリーズでグウェン・ステイシーの声を演じるのはMCUでケイト・ビショップを演じるヘイリー・スタインフェルドだ。
2024年12月にマーベル・コミックから刊行される新シリーズ『TVA』には、第1号の表紙にスパイダーグウェンが登場している。『アクロス・ザ・スパイダーバース』では物語をリードする活躍を見せたグウェンだが、『ビヨンド・ザ・スパイダーバース』ではどんな展開が待っているのか。そう遠くない将来に、実写版への合流も期待できるかも?
グウェン・ステイシーの制作秘話やグウェンの世界の解説も掲載されている「スパイダーバース」シリーズのオフィシャルガイドは、カドカワムックより発売中。
『スパイダーマン:スパイダーバース』と『アクロス・ザ・スパイダーバース』は、4K ULTRA HD&ブルーレイセットが発売中。
Source
Crew Call with Anthony D’Alessandro
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