TVAの新シリーズが発表
MCUドラマ『ロキ』(2021-) で登場したTVA(時間変異取締局)の新シリーズがマーベル・コミックからリリースされる。TVAは2024年7月に公開された映画『デッドプール&ウルヴァリン』でもストーリーの中心的な存在として登場したばかり。2024年のサンディエゴ・コミコンで発表されたコミックシリーズ『TVA』では、TVAの新たな物語が描かれることになる。
米マーベル公式によると、このコミック『TVA』ではドラマ『ロキ』や映画『デッドプール&ウルヴァリン』で描かれたTVAがさらなる進化を遂げ、ミス・ミニッツらMCUのキャラクターがコミックデビューを果たすという。
『TVA』のストーリーは、TVAを“時計じかけ”のように動かしている「ミステリアスな全知全能の存在」が新たなヒーローたちをリクルートして異変に対処するものになるという。
そして、そのヒーローたちというのは、ゴースト・スパイダー(スパイダーグウェン)やキャプテン・カーター、ガンビットことレミー・ルボーらのことだという。公開された『TVA』の表紙にも、スパイダーグウェンとキャプテン・カーター、そしてガンビットの姿が捉えられている。
それだけでなく、表紙にはB-15、メビウス、シルヴィ、ウロボロス、ミス・ミニッツの姿も。メビウスやシルヴィはドラマ『ロキ』シーズン2でTVAを去ったはずだが、ドラマ版のその後が描かれることになるのだろうか。また、「ミステリアスな全知全能の存在」という表現も気になるところ。これがロキを指しているとすれば、『ロキ』ファンには必見の内容になる。
ドラマ『ロキ』シーズン2では、ロキはマルチバース全体を安定させる存在になった。その後のTVAはマルチバースで起きる事件を監視しており、その事件の解決に取り組んでいるということなのだろうか。ロキ自身のチョイスによって、様々なユニバースのヒーローから手を借りて世界を守っているのだとすれば、そのリクルート活動の詳細も気になるところだ。
ドラマ『ロキ』をめぐっては、シーズン2の配信後にロキ役のトム・ヒドルストンを含む製作陣がシーズン3はすぐに制作されないという旨のコメントを出していた。一方で、プロデューサーのケヴィン・ライトはシーズン3の代わりにTVAを舞台にしたスピンオフを制作したいと意欲を示していた。コミックをベースに実質『ロキ』シーズン3となるTVAの作品が制作される展開もあり得るかもしれない。
マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギはコミック『TVA』の刊行について、「このアイデアは最高です」とコメントしている。「コミックのクリエイターの作品を大スクリーンに持ってくるのと同じように、私たち(スタジオ)の作品をコミックで見られるというのはクールなことです」として、『TVA』への期待を表明している。
コミック『TVA』では、ドラマ『ロキ』シーズン2で第10話の共同脚本を手がけたキャサリン・ブレアがライターを務める。イラストを担当するアーティストは、コミック『デッドプール VS. パニッシャー』(2017) などを手がけたペレ・ペレスだ。米マーベル公式によると、『TVA』は全5号のリミテッドシリーズとして刊行される。
コミック『TVA』は2024年12月18日に米国で刊行。
Source
Marvel.com
ダニエル・キブルスミス&ジャン・バザルデュアのコミック『ロキ:地球に落ちて来た神』(吉川悠 訳) は発売中。
ドラマ『ロキ』シーズン1のコレクターズ・エディション スチールブックは発売中。
ドラマ『ロキ』シーズン3についての情報はこちらの記事で。
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