Netflixコミック第3弾が発表
マーク・ミラー新作は宇宙バディSF
『シビル・ウォー』(2006-2007)、『キック・アス』(2008-2010) で知られるコミックライターのマーク・ミラーが、新作コミックシリーズを発表した。『スペース・バンディット (原題: Space Bandit)』と題された同作は、Netflixのコミック事業の一環として発売される。マーク・ミラーが運営するミラーワールド社は現在Netflixの傘下にあり、『スペース・バンディット』で三冊目のコラボレーションとなる。
「アップビートで楽しい」作品に
『スペース・バンディット』は、シーナ・コールとコディ・ブルーという二人の女性主人公によるバディもの。宇宙一のお尋ね者として銀河を駆け巡る二人だったが、仲間からの裏切りにあい、二人は復讐を誓う。マーク・ミラーは、同作を「女性版『明日に向かって撃て!』(1969)」と話し、「暗くてジメジメしたディストピアSF」でありながら、「アップビートで楽しい」ものにすると豪語している。イラストは「バットマン」シリーズや「デッドプール」シリーズに携わってきたマッテオ・スカレラが担当する。
コミック会社が動画配信を開始する中…
現在Netflixは、マーク・ミラー原作コミックの実写映画化に取り掛かっている。『American Jesus』(2009) といったコミックの映画化作品がNetflixで公開される予定だ。これまで原作コミックの映画化・ドラマ化に取り組んでいたNetflixだが、近年ではマーベルを擁するディズニーや、DCコミックが次々と自社の動画配信プラットフォームを立ち上げている。それでも、Netflixはマーク・ミラーというブランドを抱え込み、自社で“原作コミック”を創り出すことで、将来的な“原作不足”にも対応できる。
ヒットは間違いなし?
『スペース・バンディット』は、2019年7月3日に発売されるが、これまでのNetflixコミック同様、完全受注生産となる (ただし、Amazon KindleやApple Books、Google Playでも電子書籍版を手に入れることもできる)。Netflixとマーク・ミラーのコラボレーション第一弾『The Magic Order』は、“ここ20年で最も売れた新作コミック”となる大ヒットを記録した。今回も期待通りのヒットとなるだろうか。