「アベンジャーズはもう来ない」『サンダーボルツ*』本予告公開 スーパーでもヒーローでもない新チームの戦いが始まる | VG+ (バゴプラ)

「アベンジャーズはもう来ない」『サンダーボルツ*』本予告公開 スーパーでもヒーローでもない新チームの戦いが始まる

©️2025 Marvel

『サンダーボルツ*』より本予告公開

2025年5月2日(金) 公開を予定しているMCU映画『サンダーボルツ*』より、米時間2025年2月9日(日) に開催されたスーパーボウルに合わせて本予告が公開された。『サンダーボルツ*』からは2024年9月に特報が公開され、11月に最新予告編が公開されていた。今回公開された予告は3ヶ月後の劇場公開に控え、注目の大型予告となっている。

今回公開された『サンダーボルツ*』の予告編では、冒頭からヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌことヴァルが「アベンジャーズはもう来ない」と衝撃発言。「誰がアメリカ人の安全を守るのでしょう?」と問いかける。

ポイントは守られる対象が「人々」ではなく「アメリカ人」となっている点だ。映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』(2023) の時点でヴァルはCIA長官になっており、世界の平和ではなく単にアメリカの国益について語っているという印象を受ける。

今回の『サンダーボルツ*』の新予告では、サンダーボルツメンバーが「スーパー」でも「ヒーロー」でもないという点にスポットライトが当てられている。自分たちはヒーローではないという現実に直面しながら、不器用にも任務に挑むサンダーボルツの面々が印象的だ。

今回の予告編で使用されている曲はスターシップ「Nothing’s Gonna Stop Us Now」(1987)。日本では「愛はとまらない」の邦題で知られる大ヒット曲だ。「お互いが正直であれば何でもできる」「何も私たちを止められない」と歌われており、サンダーボルツが目指すところと重なる。

映画『サンダーボルツ*』は、マーベルの原作コミックでも有名なヴィラン寄りのメンバーを集めたチームを主軸に置いた作品。ドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』(2021) で主人公を務めたサム・ウィルソンが2月14日(金) 公開の映画『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』で単独主人公デビューを果たすのに対し、『サンダーボルツ*』では、ウィンター・ソルジャーことバッキー・バーンズや、ブラック・ウィドウことエレーナ・ベロワといった面々が中心的な役割を果たす。

映画『サンダーボルツ*』では、ドラマ『ビーフ』(2023-) や『スター・ウォーズ:スケルトン・クルー』(2024-2025) でエピソード監督を務めたジェイク・シュライアー監督が指揮をとる。エレーナ・ベロワ役でフローレンス・ピュー、バッキー・バーンズ役でセバスチャン・スタン、ジョン・ウォーカー役でワイアット・ラッセル、アレクセイ・ショスタコフ役でデヴィッド・ハーバー、エイヴァ・スター役でハナ・ジョン=カーメン、アントニア・ドレイコフ役でオルガ・キュリレンコ、ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌ役でジュリア・ルイス=ドレイファスが続投する。

今回の予告編でもフィーチャーされている新キャラクターのセントリーことボブを演じるのはルイス・プルマン。映画『トップガン マーヴェリック』(2022) でも“ボブ”の役を演じ注目された俳優だ。同時に公開されたポスターでは、しっかりサンダーボルツのメンバーに加わっている。

2月14日(金) 公開の『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』を受けて、『サンダーボルツ*』ではどんな物語が描かれるのか。公開を楽しみに待とう。

映画『サンダーボルツ*』は2025年5月2日(金) 日米同時公開。

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『サンダーボルツ*』のヴィランについての考察はこちらから。

『サンダーボルツ*』のタイトルの「*」意味についてはこちらから。

『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』の予告編から見るギャラクタスの計画についての考察はこちらの記事で。

MCUドラマ『デアデビル:ボーン・アゲイン』は3月5日配信開始。予告編はこちらから。

2月14日公開の映画『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』のヴィランについての情報はこちらから。

齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。 訳書に『デッドプール 30th Anniversary Book』『ホークアイ オフィシャルガイド』『スパイダーマン:スパイダーバース オフィシャルガイド』『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース オフィシャルガイド』(KADOKAWA)。正井編『大阪SFアンソロジー:OSAKA2045』の編集担当、編書に『野球SF傑作選 ベストナイン2024』(Kaguya Books)。
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