ヴィランは誰?『サンダーボルツ*』本予告で描かれた脅威のキャラクターと能力を考察 | VG+ (バゴプラ)

ヴィランは誰?『サンダーボルツ*』本予告で描かれた脅威のキャラクターと能力を考察

©️2025 Marvel

『サンダーボルツ*』新予告公開

2025年のゴールデンウィークの日本公開を予定している映画『サンダーボルツ*』より、新予告が公開された。MCUとしては、2月14日(金) 公開を予定している映画『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』、3月5日(水) 配信を予定しているドラマ『デアデビル:ボーン・アゲイン』に続いて公開される最新作になる。

映画『サンダーボルツ*』では、エレーナ・ベロワやバッキー・バーンズといった、一癖も二癖もあるメンバーが新チームを結成。サンダーボルツと言えば原作コミックではヴィランのチームだったが、MCUではアベンジャーズなき時代にどんな役割を果たすのだろうか。

『サンダーボルツ*』ヴィランは誰?

米NFLのスーパーボウルに合わせて公開された『サンダーボルツ*』の新予告では、セントリーことボブに焦点が当てられている。ボブを演じるのは『トップガン マーヴェリック』(2022) でもボブ役を演じたルイス・プルマンだ。

ボブはこれまではサンダーボルツの側におり、サンダーボルツのメンバーという扱いだった。だが、今回の本予告では邪悪っぽい姿を披露。逃げ惑う人々を襲撃するような様子を見せている。

これまでの映像では、セントリー/ボブはサンダーボルツメンバーから救出されるような場面があり、新たに公開されたポスターでもサンダーボルツの一員として数えられているようでもある。では、映画『サンダーボルツ*』のヴィランは誰なのだろうか。

その謎は、原作コミックの設定を参照することで見えてくる。原作のボブはセントリーというヒーローの力を手に入れる。セントリーはDCコミックスで言うところのスーパーマンのような能力を持つキャラクターで、マーベルでも屈指の強キャラだ。

しかし、ボブが抱える問題は“ヴォイド”という邪悪なもう一つの人格を持っていることにある。原作のヴォイドの能力はセントリーに準ずるもので、怪力や飛行、分子操作など、様々な能力を操る。今回の本予告では影がかかった後ろ姿が見えるが、これはおそらくヴォイドの後ろ姿だ。

ニューヨークが影に覆われているシーンもあり、逃げ惑う人々が次々と地面の影に変えられてしまう場面も。『サンダーボルツ*』のヴィランはヴォイドと考えていいだろう。

今回の予告編を見るに、MCUでもヴォイドは一瞬で人を影に変えてしまう(背中を向けた相手に発動するものだろうか)強力なスーパーパワーを持っていると思われる。今回の予告編では、サンダーボルツが「スーパー」でも「ヒーロー」でもないということに焦点が当てられており、ヴォイドとセントリーはその対比となる存在なのだろう。

これまでにないMCU作品に

MCUでも、ボブはおそらく内なるヴォイドを押さえつけている間はサンダーボルツの味方でいられるのだろう。常にセントリーとして活動することができれば立派なヒーローになれるのだが、いつヴォイドが姿を現すか分からないのだとしたら。また、ネタバレになり得るので詳細は控えるが、原作のヴォイドには更なる秘密も隠されている。

映画『サンダーボルツ*』は、それぞれ後ろめたい過去を持つキャラクター達が集結する作品だ。エレーナはヴァルに雇われた殺し屋としてのキャリア、バッキーはヒドラの支配下にいた過去、ゴーストはジャネットを狙った過去、タスクマスターはドレイコフに支配されていた過去、ジョン・ウォーカーは不名誉除隊になった過去など、それぞれが傷を抱えている。

そんな中で、ボブが内なる“悪”と向き合うというのが映画『サンダーボルツ*』のテーマになるのかもしれない。ヒーローではないサンダーボルツのメンバーだからこそ、ボブのヴィランとしての顔に寄り添えるという側面もあるだろう。

そんなシリアルな設定の中で、何も考えていなさそうなレッド・ガーディアンことアレクセイ・ショスタコフの存在が、程よくコミカルな雰囲気を作ってくれることになりそう。これまでにないMCU作品となることは間違いないだろう。

映画

映画『サンダーボルツ*』は2025年5月2日(金) 日米同時公開。

『サンダーボルツ*』公式

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『サンダーボルツ*』本予告の第一報はこちらから。

『サンダーボルツ*』のタイトルの「*」意味についてはこちらから。

『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』のヴィラン考察はこちらから。

『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』の予告編から見るギャラクタスの計画についての考察はこちらの記事で。

MCUドラマ『デアデビル:ボーン・アゲイン』は3月5日配信開始。予告編はこちらから。

2月14日公開の映画『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』のヴィランについての情報はこちらから。

齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。 訳書に『デッドプール 30th Anniversary Book』『ホークアイ オフィシャルガイド』『スパイダーマン:スパイダーバース オフィシャルガイド』『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース オフィシャルガイド』(KADOKAWA)。正井編『大阪SFアンソロジー:OSAKA2045』の編集担当、編書に『野球SF傑作選 ベストナイン2024』(Kaguya Books)。
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