『サンダーボルツ*』タイトルの「*」の意味が明らかに アスタリスクにはアベンジャーズが関係していた? | VG+ (バゴプラ)

『サンダーボルツ*』タイトルの「*」の意味が明らかに アスタリスクにはアベンジャーズが関係していた?

©️2025 Marvel

『サンダーボルツ*』タイトルの意味は?

2025年5月2日(金) に日米同時公開されることになった映画『サンダーボルツ*』は、MCU映画の第34弾。フローレンス・ピュー演じるエレーナ・ベロワやセバスチャン・スタン演じるバッキー・バーンズら、一癖も二癖もある面々によるニューチームが結成される。

気になるのは、『サンダーボルツ*』のタイトルにある「*」のマーク。原作にはないこのマークについて、マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギはイベントなどで「サンダーボルツ・アスタリスク」と発言しており、読み方だけが分かっている状態だった。

「*」の意味については、2024年春のシネマコンでケヴィン・ファイギは「『サンダーボルツ*』が公開されるまで話さない」と発言。だが、意外なところでアスタリスクの意味が明らかになったと話題になっている。

日本のマーベル・スタジオが発表

『サンダーボルツ*』の「*」意味を示したのは、日本のマーベル・スタジオ公式だった。日本時間2025年2月10日(月) に本予告が公開され、5月2日(金) の日米同時公開が決定すると、日本語版の新たなポスターも公開された。マーベル・スタジオ公式アカウントは、投稿の中で「タイトルのアスタリスクに隠された意味とは…!?」と記している。

日本語訳すると「スーパーではない。ヒーローでもない。でも諦めない」となる言葉が中央に置かれ、6つに分岐したアスタリスクの各ラインにサンダーボルツの面々が立っている。そして、下部の『サンダーボルツ*』という邦題と公開日の下に小さく「*THE AVENGERS ARE NOT AVAILABLE(アベンジャーズは対応不可)」と書かれている。

つまり、『サンダーボルツ*』のタイトルの「*」は「*ちなみにアベンジャーズは対応できません」という注釈に繋がっていたことが明らかになっている。同時に公開された本予告では、冒頭でヴァルが「事実としてアベンジャーズは来ない」と発言しており、「*」の内容とリンクしている。

確かに『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019) 後のMCU世界では、ドラマ『ワンダヴィジョン』(2021) のワンダ事変や、映画『エターナルズ』(2021) のティアマット出現に際してもアベンジャーズは現れなかった。『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021) ではキャプテン・マーベル、ハルク、ウォンが連携を取っていることが明かされたが、ブルースはこの集まりを「サーカス」と呼んでいた。

2月14日(金) 公開の映画『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』では、大統領となったサディアス・ロスが、キャプテン・アメリカとなったサム・ウィルソンにアベンジャーズの再結成を依頼する。アベンジャーズのいない世界で奮闘するサンダーボルツというのが映画『サンダーボルツ*』のコンセプトになりそうだ。

「*」には他の説も

ただ、現時点で「*」の意味が「*THE AVENGERS ARE NOT AVAILABLE」というのはグローバル版独自のマーケティングなのか、公式設定なのかどうかは不明だ。ケヴィン・ファイギの「公開されるまで話さない」という言葉と食い違っている点も気になるところ。

これまで『サンダーボルツ*』の「*」の意味については様々な考察があった。原作コミックのオリジナルのサンダーボルツは、ジモらヴィランで構成されたチーム。今回のMCU版サンダーボルツはヴィランの集まりではないため、注釈付きのアンチヒーローチームであり、今後正式に別のサンダーボルツが登場する伏線とも考えられていた。

また、予告編ではレッド・ガーディアンことアレクセイ・ショスタコフだけが「サンダーボルツ」というチーム名を気に入っている。バッキー、エイヴァ(ゴースト)、エレーナ、ジョン・ウォーカーはこの名前を嫌がる様子を見せている。なので「サンダーボルツ」がまだ保留付きの非正式な名称である可能性も指摘されていた。

MCUでは誰が「サンダーボルツ」を命名することになるのかもまだ不明な点だ。米マーベルからは「*」の意味はどのように発表されるのか、続報を待とう。

映画『サンダーボルツ*』は2025年5月2日(金) 日米同時公開。

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映画『サンダーボルツ*』本予告の第一報はこちらから。

『サンダーボルツ*』のヴィランについての考察はこちらから。

2月14日公開の映画『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』のヴィラン考察はこちらから。

『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』の予告編から見るギャラクタスの計画についての考察はこちらの記事で。

MCUドラマ『デアデビル:ボーン・アゲイン』は3月5日配信開始。予告編はこちらから。

齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。 訳書に『デッドプール 30th Anniversary Book』『ホークアイ オフィシャルガイド』『スパイダーマン:スパイダーバース オフィシャルガイド』『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース オフィシャルガイド』(KADOKAWA)。正井編『大阪SFアンソロジー:OSAKA2045』の編集担当、編書に『野球SF傑作選 ベストナイン2024』(Kaguya Books)。
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