サンディエゴ・コミコンでルッソ兄弟とロバート・ダウニー・JrがMCU復帰
アメリカ時間の2024年7月27日(土)、サンディエゴ・コミコン内でマーベル・スタジオのパネルが開催された。米Marvel.comでは、今後のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の行く末を決める重大な発表がなされたこのパネルの様子が公開された。
パネルでは『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018) と『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)の立役者であるルッソ兄弟が、2026年5月に全米公開を予定している『アベンジャーズ/ドゥームズデイ(原題)』と、2027年5月に全米公開を予定している『アベンジャーズ/シークレット・ウォーズ(原題)』の監督に就任することが発表された。この大ニュースでも会場にいるファンは沸いたが、この日の発表はそれだけではなかった。
ロバート・ダウニー・Jrがドクター・ドゥームに?
2025年7月25日全米公開を予定している『ファンタスティック・フォー:ファースト・ステップ(原題:The Fantastic Four: First Steps)』と『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』で、メインヴィランを務めると思われるドクター・ドゥーム。小国ラトベリアの専制君主であり、最高峰の科学の知識と魔術の力を持つヴィランである。ルッソ兄弟の「『シークレット・ウォーズ』を正しく描くために必要な、とてもとても重要なキャラクターがいます」という言葉を合図に、鉄の仮面をつけて緑色のマントを羽織ったドクター・ドゥームたちがぞろぞろと壇上に現われたのだ。
壇上を埋め尽くしたドクター・ドゥームの中から、1人が前に進み出てマスクを外すと、会場は割れんばかりの歓声に包まれた。その人物こそ、これまでMCUでアイアンマン/トニー・スタークを演じたロバート・ダウニー・Jrだったのだ。ここでロバート・ダウニー・JrがMCUにドクター・ドゥームとして復帰することが発表され、会場には「RDJ!」のコールが起きた。
ドクター・ドゥームとアイアンマンの因果は深い。コミック『Infamous Iron Man』では、ドクター・ドゥームがトニー・スタークの後を継ぎ、アイアンマンになる。他にも、善悪の反転した世界でアイアンマンが独裁者と化す『Superior Iron Man』というシリーズも存在している。
また、『ファンタスティック・フォー:ファースト・ステップ』のユニバースが、これまでのMCUのユニバースであり「神聖時間軸」と呼ばれている「アース616」とは別のものである、という設定が既に明らかになっている。そのため、ファンの間では既に、「MCUのドクター・ドゥームはトニー・スタークが闇堕ちした姿ではないか」という考察が始まっている。ロバート・ダウニー・Jrは「新しいマスク、同じ任務です。私は複雑なキャラクターを演じるのが好きなんです」と発言。ドクター・ドゥームとトニー・スタークの関係性の考察が、さらに盛り上がりそうだ。
ルッソ兄弟「コミックに恋をした」
ルッソ兄弟はコミックの『シークレット・ウォーズ』について、「マーベル・コミック史上最大の物語」であり、自分たちが初めて 「コミックに恋した」理由だと語った。その情熱もあって、『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』と『アベンジャーズ/シークレット・ウォーズ』の監督就任の話に飛びついたという。そして、サンディエゴ・コミコンでのホールHのパネル開催後に以下のような声明を出した。
マーベル・ユニバースの中で物語を創り、キャラクターを探求できることは、私たちの長年の夢を叶えるものでありました。私たちは製作した各作品で観客との強力なつながりを発見しました。ケヴィン・ファイギたちや、マーベル・チーム全員と再び協力し、ストーリーテリングにおけるこの壮大な冒険を、ファンにとっても私たち自身にとっても、新たな驚くべき場所へと導くことができることに興奮しています。
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』と『アベンジャーズ/エンドゲーム』を成功に導いたルッソ兄弟は、その後、制作会社AGBOを設立した。同社はアカデミー賞作品賞を含む7部門を受賞した『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(2022)を制作するなど、成功を収めている。
ルッソ兄弟率いるAGBOが『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』と『アベンジャーズ/シークレット・ウォーズ』に関わるということで、ファンの期待値も高まっている。更に脚本家にはスティーブ・ロジャースの『キャプテン・アメリカ』3部作と『アベンジャーズ/エンドゲーム』を手掛けたスティーブン・マクフィーリーが就任する。発表を聞いた会場の様子がどのようなものだったのかは容易に想像できる。その興奮を超えるMCUの今後の展開に期待だ。
『アベンジャーズ/ドゥームズデイ(原題)』は2026年5月に全米公開予定。
Source
Marvel.com
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