シーズン2第6話ネタバレ解説&考察『デアデビル:ボーン・アゲイン』遂に登場したアノ人の背景、そして暴力の行方 | VG+ (バゴプラ)

シーズン2第6話ネタバレ解説&考察『デアデビル:ボーン・アゲイン』遂に登場したアノ人の背景、そして暴力の行方

©️2026 Marvel

『デアデビル:ボーン・アゲイン』シーズン2第6話はどうなった?

MCU最新作『デアデビル:ボーン・アゲイン』のシーズン2がディズニープラスで独占配信されている。かつてNetflixで配信されていたドラマ『デアデビル』(2015-2018) をはじめとする〈ザ・ディフェンダーズ・サーガ〉の物語を引き継ぎ、ニューヨークを舞台にしたヴィジランテたちのストーリーが描かれる。

今回は、シーズン2全9話の後半戦に入っていく第6話について、ネタバレありで解説&考察していこう。以下の内容はネタバレを含むため、必ず本編をディズニープラスで視聴してから読んでいただきたい。

ネタバレ注意
以下の内容は、ドラマ『デアデビル:ボーン・アゲイン』シーズン2第6話の内容に関するネタバレを含みます。

『デアデビル:ボーン・アゲイン』シーズン2第6話ネタバレ解説&考察

バネッサへの追悼

『デアデビル:ボーン・アゲイン』シーズン2第6話「レクイエム」の監督を務めたのは、前話に続いてアンジェラ・バーンズ。脚本もジェシー・ウィグトウが続投しているが、共同脚本としてシーズン1のスタッフライターを務めていたデヴォン・クリガーの名前が加わっている。

「レクイエム(鎮魂歌)」と題された『デアデビル:ボーン・アゲイン』シーズン2第6話の冒頭では、前話ラストで亡くなったバネッサを弔う沈痛なムードが漂う。担当医はキングピンことウィルソン・フィスクにお悔やみの言葉を言いまくり、慈悲のハグまで与えたことで案の定絞め殺されてしまう。

シーズン1でキングピンが市警本部長のガロを殺害した時は、見せしめの意味合いが強かったが、今度の医者殺しは完全に腹いせだ。キングピンが一線どころか何線も越えていくことが示唆されている。そしてバックは死体処理が忙しくなりそう。あらかじめダニエルを死体処理可能なスタッフとして引き込んでおいたのはファインプレーだ。

教会で葬儀が執り行われるシーンでは、目に涙を浮かべるのはフィスクとヘザーだけ。他のスタッフの表情は、これから起こり得ることへの覚悟を決めているように見える。ブルズアイことポインデクスターを拘束/保護したマットとカレンにも悲壮感が漂うのは、フォギーの仇を守ったことで、これから死に物狂いでキングピンから追われることになるからだろう。

そして、CIA長官のヴァルから送り込まれたチャールズは、倉庫からノーザンスター号から回収された武器が消えていることに気が付く。なんとフィスクは密輸する予定の軍事用武器をAVTFに配備したのだ。

武器を受け取ったパウエル巡査が目をやった先にいるのは、シーズン2第3話でカレンが捕らえたAVTF隊員のアラン・サンダースだ。AVTFのやり方に疑問を持っていたアランは、マットとカレンにレッド・フックの倉庫のカードキーを提供した。AVTFから見れば裏切り者だ。

『デアデビル:ボーン・アゲイン』シーズン2第6話のオープニングのラストでは、ウィルソン・フィスクがバネッサの棺の上に真っ赤なバラを置く。ここで入るフラッシュバックは、旧『デアデビル』での結婚式のシーンを含む二人の思い出の場面だ。『デアデビル:ボーン・アゲイン』は最後までバネッサの死を丁重に扱う一方で、フィスクにとって大きな転換点となることも示唆し、シーズン2第6話のオープニングはシリーズ屈指の名場面となっていた。

これまでのジェシカ・ジョーンズ

『デアデビル:ボーン・アゲイン』シーズン2第6話の本編は、冒頭で大きな家に住む女性と少女の姿が描かれる。そこに私服の武装集団が乗り込むが、女性は家の外で集団を撃破。家の中で催涙弾だろうか、武装集団が投げ込んだもので遊ぶ少女からそれを取り上げたのは、ジェシカ・ジョーンズだった。

ジェシカ・ジョーンズは、ドラマ『デアデビル』の次に配信された〈ザ・ディフェンダーズ・サーガ〉作品『ジェシカ・ジョーンズ』(2015-2019) の主人公。同サーガから『デアデビル』以外で唯一3シーズンが制作された人気キャラで、同サーガの最終作も『ジェシカ・ジョーンズ』のシーズン3だった。

ジェシカ・ジョーンズはかつて、デアデビルが拠点とするヘルズ・キッチンで探偵業を営む酒飲みのヴィジランテだった。幼い頃に家族で交通事故に遭い、IGHという機関で違法な遺伝子実験を行なっていたカール・マルスのゲノム編集によって蘇生されると共に、偶発的にスーパーパワーを手に入れている。

その能力は、超人血清を打った人物のような怪力や跳躍力がメインだ。一方で、『デアデビル:ボーン・アゲイン』シーズン2第1話でカレン・ペイジが「ジェシカ」からノーザンスター号の情報を得ていたように、探偵としても優秀である。

クロスオーバー作品のドラマ『ザ・ディフェンダーズ』(2017) では、“ヤミノテ”を相手にデアデビル、ルーク・ケイジ、アイアン・フィストとニューヨークの危機を救ったこともある。ドラマ『ジェシカ・ジョーンズ』ではシーズン1でかつて自分を洗脳していた男・キルグレイブと、シーズン2で母・アリサと、シーズン3で義理の姉妹であり親友のトリシュとの関係を乗り越えた。

『ジェシカ・ジョーンズ』シーズン3のラストでは、ジェシカはほとんどの身近な人間を失い、ニューヨークを出てメキシコに向かおうとしていた。しかし、「そうだ、自分の役割は捨てろ」というキルグレイブの声(幻聴)を聞いてニューヨークに残っている。

3シーズンが制作された『ジェシカ・ジョーンズ』は、三部作として綺麗に終わったと言える。一方で、演じるクリステン・リッターは以前からジェシカ・ジョーンズ役での復帰に意欲を示しており、『デアデビル:ボーン・アゲイン』シーズン2での復帰は早い時期に発表されていた。ちなみにクリステン・リッターは、『ジェシカ・ジョーンズ』シーズン1の配信時は33歳で、『デアデビル:ボーン・アゲイン』シーズン2の配信時には44歳を迎えている。

再登場を果たしたジェシカ・ジョーンズ。子どもの年齢的にここ5年ほどは郊外で子育てに取り組んでいたことが示唆されている。あんなに不安定な暮らしをしていたのに、こんなジェシカの姿を見るとちょっと泣ける。2019年以降、MCUではニューヨークが舞台になる事件がいくつも起きていたが、ジェシカ・ジョーンズが不在であった理由を示す理論的な説明にもなっている。

カレンの葛藤

ブルズアイは看護師であるソレダード・アヤラの治療を受けている。一方で、市民は取り締まりが強化されたことに怒りを募らせており、市庁舎前で抗議が行われるという。

また、ノーザンスター号の一等航海士クリストフィは前々回バックに殺されているが、証言のビデオは公開されるとカレンは期待している。そのデータが入ったSDカードは今、BBのもとにある。

このシーンでカレンが口にする「クリントン教会でのこと」は、『デアデビル』シーズン3で教会が舞台になったブルズアイ戦のことで、ブルズアイはマットの命の恩人であり育ての親であるラントム神父を殺害した。

カレンは、かつてフィスクを殺すなと止めたけど間違っていたと言い始め、マットは一線を越えればフィスクと同じだと反論する。カレンが「ウェスリーのことで今でも悪夢を見る」と言うのは、『デアデビル』シーズン1でカレンがフィスクの右腕だったウェスリーを防衛的に射殺してしまったことを指している。

それでも、殺さなきゃ殺されると主張するカレンは、前回のブルズアイに続き、マットの道徳観を揺るがす“悪魔の声”になっている。状況が逼迫すれば、善良な市民であっても極端な考えに陥ってしまうのだ。その上で、「復讐は正義じゃない」というヒーローの原則を提示するマットは強い。

カブール空港のテロとは

ニューヨークの政治も動いている。知事は今期限りということで、バックがあっさりチャールズの指示に従った副知事を傀儡として抱き込もうとしている。一方で、現職のマキャフリー州知事は、フィスクの政治顧問であるシーラを抱き込もうとしているようだ。

バックが「女王は死ぬまで王位を守れる」とした上で、「死を待つ必要が?」と言うのが不穏だ。これはつまり、任期が来るのを待つのではなく、選挙前に州知事を排除することで副知事が州知事になれるということを示唆している。

さらにバックは、BBと距離を置こうとするダニエルに、BBに偽情報を渡してそれが拡散されるかどうかをテストするよう指示。確かに前回のバネッサの容態や病院の場所などは本当の情報であり、BB以外が情報を得ていたという線は否定しきれない。

武器が消えて焦るチャールズは、「カブール空港のテロのようになったら困る」とキングピンに抗議。英語では「2021年の」と言っており、カブール空港自爆テロ事件のことを指していると思われる。米政府とタリバンの間で「アフガニスタンにおける平和回復に関する合意」が結ばれたことで米軍がアフガニスタンからの撤退を開始、そのタイミングでISKP(イスラム国ホラサン州)がアフガニスタン市民と米兵、タリバンを標的に空港で自爆テロを起こした事件だ。なお、米軍は撤退とテロ事件の後に、カブールにあったCIAの基地を爆破している。

チャールズは、米政府(CIA)と武装勢力(キングピン)が手を組んだ結果、さらなる悲劇が起きるパターンを警戒しているのだろう。だがキングピンはこの説得を完全無視。まさに“無敵の人”である。

ジェシカの娘の父は?

市庁舎前で反フィスクの集会が始まる中、デアデビルはジェシカ・ジョーンズと合流。ここの会話で、ジェシカと一緒にいたのは彼女の「娘」であること、ジェシカが住んでいるのはAVTFの管轄外(=ニューヨーク市外)であること、襲撃してきたのはAVTFではなくCIAが送った部隊らしいということが明かされる。

あれがジェシカの実の娘ということは、肌の色から鑑みるに父親は黒人である可能性が浮上し、お相手がルーク・ケイジなのでは、という考察が成り立つ。ジェシカ・ジョーンズとルーク・ケイジはカジュアルな肉体関係を持っており、その後はそれぞれに恋をしたり遊んだりしている。

なお、MCUにおけるルークの代表的な恋人はロザリオ・ドーソンが演じたクレア・テンプルだが、クレアはマットともロマンスがあった。カレンもマットと“元鞘”となったことだし、コミックでは子どもが生まれるジェシカ&ルークのカップルも、ある程度納得の着地点ではある。

ジェシカは、CIAからジェシカのような能力者たちに興味があると連絡を受けたこと、何人かは誘いに乗ったことをマットに話す。マットは一瞬逡巡して「Oh…」とリアクションするのだが、この反応にはさまざまな意味を読み取ることができる。

まず、CIAが能力者たちの部隊を持っており、マットたちの敵になり得るというのが素直な受け取り方だ。そして、拡大解釈するならば、映画『サンダーボルツ』(2025) でCIA長官のヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌが、ニューヨークを舞台に能力者たちの新チーム結成を大々的に発表した(させられた)ことを、マットは思い出したのかもしれない。

ジェシカは部隊の襲撃で肋骨を損傷したといい、娘を産んでから力が使えない時があると話している。ジェシカも肉体的な全盛期は過ぎ、かつてのように万全な状態ではないようだ。ちなみに『ジェシカ・ジョーンズ』シーズン3では、ジェシカは負傷して脾臓(ひぞう)を摘出している。この時ジェシカは、「ヒーローには脾臓がある」と自信を喪失している様子だった。

デアデビルとジェシカは、武器が倉庫から盗まれたことを嗅ぎつけており、武器が運び込まれた先を襲撃。『ザ・ディフェンダーズ』以来となる、デアデビルとジェシカ・ジョーンズの共闘が描かれる胸熱展開だ。40代のヒーローたちの戦い、ずっと見ていられる。

ヘザーとBBが選んだ道

あるじを失ったバネッサの部屋を訪れたヘザーは、バネッサの形見のイヤリングをバッグにしまうと、またも“歪み”を経験する。そこに現れたバックに、ヘザーは「救うべき患者を殺した」と懺悔する。シーズン1のミューズのことだ。

バックはヘザーに、ミューズにやられたことを自分にやってみてと、歪んだやり方でセラピーを試みる。だがこのやり方は、ヘザーの中に目覚めつつある“ミューズ”を刺激したに過ぎなかった。もっとも、バックはそれを狙っていたのだろうけど。

一方のカレンも内なる暴力性に揺れている。ポインデクスターはマットにやったのと同じように、フォギーのことを持ち出して自分を殺すようにとカレンに迫る。カレンがポインデクスターの眉間に銃を突きつけると、フォギーの顔がフラッシュバックするが、それを止めたのはマットだった。

だが、カレンの怒りは「助ける相手を間違ってる」としてマットへと向けられる。自分がマットの代わりにやると言うカレンは、クリストフィも行方不明になり、「私は学んだ/成長した(I grew up)」とマットに告げる。この前にマットから言われていた「君らしくない」という言葉への返答だ。

一方、ダニエル・ブレイクは実家への帰省についてくることになったBBに「市長は再出馬しない」というガセ情報を流す。BBがスパイかどうかテストするのだ。BBはこの情報をリークしようとするが、ダニエルの部屋を見て踏みとどまる。どうやらダニエルの家は父を亡くした母子家庭のようで、そこには一人の人生があった。BBは、より大きな正義のためにダニエルを利用することに疑問を抱いたのだろう。

なお、BBがテキストを送ろうとしている相手の宛名は「Ellison」となっており、ニューヨーク・ブレティン紙の編集長だったミッチェル・エリソンの暗躍が示唆されている。エリソンはフィスクについて調査を進めていたBBのおじベン・ユーリックのことをよく思っていなかったが、ベンの死後は記者に転身したカレンの協力者になった。ベンの姪のBBにも協力しているのだとしたら嬉しい展開だ。

抗議のプロジェクションマッピング

夜になると市庁舎前の抗議集会は盛り上がりを見せ、デアデビルのマスクを被る市民も登場する。マスクが抵抗の象徴となっているのだ。思えば自警行為というのは自主性や独立性に直結するもので、イギリスから独立したアメリカ合衆国の精神の根幹と繋がっているとも言える。

不正な政府を打倒するというのは独立宣言で認められた米市民の権利であり義務で、アフリカ系アメリカ人が警察に守られないとなると、ブラックパンサー党は黒人市民による自警と自衛を推進した。政府の暴力装置が適切に機能しないのなら、自分たちの身は自分たちで守るしかないのだ。

BBはダニエルの母と一緒にダニエルの誕生日を祝い、微笑ましい状況が続いていたが、ダニエルはBBのコートから「おそれなき街」というラベルのSDカードを見つけ出していた。前話でアンジェラが屋台のハビに配達させたSDカードで、一等航海士のクリストフィの証言データが入っているものだ。

ダニエルはBBの裏切りにも怒っているが、BBをバックから守れるか分からないと不安も抱いていた。死体処理をやらされたダニエルは、この世界で生きていくための「代償」を求められており、BBは次の代償になり得る。

ダニエルがBBに見せるのは、バックからの着信の画面。ダニエルは意外と常識人で、バックに誘惑されて簡単になびいたわけではなかった。その背景には、自分の母も犠牲にしなければならない時が来るという不安があったのかもしれない。

そのバックは、キングピンに知事が支援を取りやめるという報告を伝えていた。州知事のもとにはCIAのチャールズが来ており、CIAが州知事を支援していたことも示唆されている。

市庁舎前では、ホワイトタイガーことヘクター・アヤラの妻ソレダード・アヤラ、ギリシャ料理店オーナーのアリアナ・イアコヴ、そしてデヴィッド・プラスキという人物の証言がプロジェクトマッピングで市庁舎の外壁に映し出される。カレンによる作戦だ。

プロジェクションマッピングを利用した抗議活動は、現実でもここ10年ほどで拡大しており、トランプホテルやトランプ米大統領の歓迎会が開催された英ウィンザー城などで抗議の映像や文字が投影されてきた。実行者がその場に居続けなくても投影し続けられる他、映像や画像としてネットで拡散されることも期待できるため、低コストで大きな影響力を発揮できる手段として広がりを見せている。

『デアデビル:ボーン・アゲイン』シーズン2第6話の抗議映像では、人々は何週間も監禁され、店を奪われ、それが治安回復計画の正体だと告発。存在を消されたがデアデビルが助けてくれたとして、「反乱(RESIST)」と「抵抗(REBEL)」を呼びかける。取り締まりが激化し、反フィスクの機運が高まった上での告発だから効果があったのだろう、抗議活動は激しさを増していく。

訪れた直接対決の時

そんな中、デアデビルはバネッサとの思い出の「吹雪の中のウサギ」の絵を眺めるキングピンのもとを訪れる。悪魔のシルエットがかっこよい。最初の言葉は「お悔やみを」。それがマットの良いところだ。

その上で、二人は互いに街のために戦ってきたはずだと説得を試みる。『デアデビル』シーズン3最終回以来となる、「吹雪の中のウサギ」の前での二人の対決。だが、バネッサもフォギーも、もういない。勝者なき戦いを終わらせるために、マットはお互いに街を出ていくことを提案する。

フィスクが終戦の「条件」をマットに聞いたのは、もしかしたらマットが救いの手を差し伸べてくれるかもしれないと期待したからだろうか。マットが一緒に街を治めようなどと言ってくれれば答えは違っただろうか。

フィスクは得るものも失うものもないとしてこの提案を却下すると、マットとフィスクが出会わなきゃフォギーもバネッサも死んでいなかったとするマットに激昂。心の中ではライバルと認めているマットに、二人の出会いすら否定されてしまったのだから仕方ない。

二人の戦いの中で、あれだけ大事にしてきた「吹雪の中のウサギ」も破れてしまう。暴走するフィスクは、かつて父を殺した時のようにコントロールが効かなくなっている。それにしても、デアデビル&ジェシカ・ジョーンズの共闘と、キングピンvsデアデビルが1話で観られるなんて。

直接対決はデアデビルが制したものの、デアデビルが市長を暴行したという結果が残るだけだろう。やはり得るものがない戦いだ。一方、市庁舎前ではバックからパウエルに連絡が入り、アランが裏切り者であることが発覚。パウエルはアランを射殺すると、自警団のせいにすると説明する。

抗議の中でハビがAVTFに殴られ倒れると、それを助けようとしたカレンがパウエルに発見される。指名手配中のカレンの身柄が抑えられることを示唆して、『デアデビル:ボーン・アゲイン』シーズン2第6話は幕を閉じている。

『デアデビル:ボーン・アゲイン』シーズン2第6話ネタバレ感想&考察

ジェシカ・ジョーンズはゲスト枠?

とんだ「レクイエム(鎮魂歌)」だ。『デアデビル:ボーン・アゲイン』シーズン2第6話はバッドエンド。状況が全く良くならない(面白いけれど)。一方で、ヘザー、カレン、BBの3人が秘めた暴力性について、解放、葛藤、抑制というそれぞれの道を選ぶ展開は興味深かった。

注目の再登場を果たしたジェシカ・ジョーンズについては、子育てに入っていて能力も衰えているということで、かつてのようにバリバリ活躍する姿を見ることは叶わなさそうだ。ゲスト枠での出演ということなのだろう。

一方で、ジェシカの娘の父がルーク・ケイジである可能性も示唆された。父がルークだったとしても二人が結婚したとは限らないが、ちゃんと大きな家で平穏に暮らしていそうな雰囲気だったのは安心した。原作コミックでも活躍を見せるジェシカの娘は、ジェシカとルークの力を引き継いで活躍することになるだろうか。

余談だが、ジェシカの娘は年齢的にはファンタスティック・フォーのリードとスーの息子フランクリンに近い年頃だと思われる。映画『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』(2026) に絡む展開もあり得るかもしれない。

より巨大な権力が動くとき

『デアデビル:ボーン・アゲイン』シーズン2の展開としては、ちょっと落とし所が見えなくなってきたが、残すはあと3話。第6話では、CIAと州知事がつながっていたことが示唆され、これが今後の展開を左右する要素になるかもしれない。

米国における州は本来、連邦が暴走した時に歯止めをかけられる権力でもある。だが、連邦と州が結託してしまったとき、その巨大な権力に誰が立ち向かえるのだろうか。流石にないだろうけど、例えば、ニュー・アベンジャーズが出張ってきたら?

より大きな力の思惑に翻弄されそうになったとき、フィスクとマットがニューヨーク市と市民を守るために手を結ぶという展開はやはりあり得そう。フィスクは失うものがないと言ったが、やはりニューヨークの街を出たくない、守りたいという気持ちはあるのではないだろうか。

そうなれば、シーズン1で印象的に使用されていた「I Love New York」の標語が活きてくる。「RESIST」「REBEL」の先にある「REBUILD(再建)」までどのように漕ぎ着けるのか、ラスト3話、クライマックスを見届けよう。

ドラマ『デアデビル:ボーン・アゲイン』はディズニープラスで独占配信中。

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『デアデビル:ボーン・アゲイン』シーズン2第5話の解説&考察はこちらから。

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『デアデビル:ボーン・アゲイン』シーズン1最終回の解説&考察はこちらから。

 

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齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。 訳書に『デッドプール 30th Anniversary Book』『ホークアイ オフィシャルガイド』『スパイダーマン:スパイダーバース オフィシャルガイド』『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース オフィシャルガイド』(KADOKAWA)。正井編『大阪SFアンソロジー:OSAKA2045』の編集担当、編書に『野球SF傑作選 ベストナイン2024』(Kaguya Books)。
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