オプティマス・プライムとメガトロン、はじまりの物語
オートボット総司令官オプティマス・プライムとディセプティコン破壊大帝メガトロン。対立する二つの軍団のリーダーがかつては親友だったという設定で、トランスフォーマーの起源を描く『トランスフォーマー/ONE』が2024年9月20日(金)に全国の劇場で公開された。そこでは歴代のトランスフォーマーがカメオ出演している。
本記事では、『トランスフォーマー/ONE』で登場する歴代のトランスフォーマーから、オプティマス・プライムと関わりの深い登場人物について解説と考察を述べていこう。なお、以下の内容は『トランスフォーマー/ONE』のラストのネタバレを含むため、劇場で本編を鑑賞後に読んでいただきたい。
以下の内容は、映画『トランスフォーマー/ONE』の内容に関するネタバレを含みます。
オプティマス・プライムの副官についてネタバレ考察
オライオン・パックスとD-16がオプティマス・プライムとメガトロンになり、オートボットとディセプティコンの二つの軍団を立ち上げるまでを描いた『トランスフォーマー/ONE』。そこで注目したいのが、オプティマスの副官、つまりオプティマス・プライムの右腕を誰が務めるかだ。
群像劇である「トランスフォーマー」シリーズにおいて、リーダーの右腕を務めるトランスフォーマーが誰なのかは作品の方向性を決める重要な存在だ。『トランスフォーマー/ONE』には何人かの副官候補が登場していた。それでは、副官候補と考えられるトランスフォーマーについて振り返ってみよう。
採掘部隊の指揮官、エリータ
オプティマス・プライムとメガトロンがオライオン・パックスとD-16だった頃、鉱山採掘の指揮を執っていたのがエリータだ。彼女の指揮能力は高く、オライオン・パックスがオプティマス・プライムになった後、惑星サイバトロンを統治していくにあたってエリータを指揮官に据えたいといった旨の発言をしている。
「トランスフォーマー」シリーズのアニメ第1作『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』(1985-1986)では、惑星サイバトロンを離れて宇宙にエネルゴンを探しに行ったオプティマス・プライムに対し、エリータは惑星サイバトロンに残ってレジスタンス活動をしていた。その経緯から、オプティマス・プライムと対等に近い発言ができる人物であった。
レジスタンス活動をしていたという設定は、Netflix制作「トランスフォーマー」三部作でも描かれており、そこでは戦いに固執するオプティマス・プライムに苦言を呈していた。『トランスフォーマー アーススパーク』(2023-)でもエリータはオプティマス・プライムの副官のような立場を取っており、『トランスフォーマー/ONE』の続編が制作された場合、副官はエリータの可能性が高いと考察できる。
労働者ロボットの代表者、アイアンハイド
ダークウィングがセンチネルの命令で労働者ロボットを更に酷使しようとしていたとき、労働者ロボットの代表としてダークウィングに抗議していたのがアイアンハイドだ。この描写から、労働者ロボットの中でアイアンハイドが信頼されていることが考察できる。
アニメ第1作『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』ではアイアンハイドは警備員という役職であり、オプティマス・プライムのボディーガードを務めていた。しかし、最前線でオプティマス・プライムが戦うときには副官に近い立場で、現場のトランスフォーマーたちに指示を出していた。
『トランスフォーマー/ONE』でオプティマス・プライムがマトリクスを取り戻したときに、エネルゴンと共にコグが湧き出すと最初に変形能力を獲得したのもアイアンハイドだった。そのことから制作陣もアイアンハイドを重要視していると考察できる。日本語吹替版では「ザ・ボーイズ」シリーズのMM役などで有名なボルケーノ太田が起用されているなど、日本語吹替版の制作陣もアイアンハイドを重要視していることも考察できる。
将来の右腕、ジャズ
エネルゴン採掘での落盤事故でオライオン・パックスとD-16に救出され、オライオン・パックスが労働者ロボットに革命を起こそうとしたとき、その演説を肩に手をかけられた状態で聞いているのがジャズだ。ジャズはコグが湧き出したとき、2番目に変形能力を獲得している。
ジャズは『トランスフォーマー/ONE』パンフレットでも「将来、オプティマス・プライムの右腕になる存在」と表記され、日本語吹替版声優も「銀魂」シリーズの坂田銀時役などで有名な杉田智和と豪華なキャスティングがなされている。そのことからオプティマス・プライムの副官になるはジャズと考えるのが妥当かもしれない。
しかし、そう考えるのは早計だ。確かにアニメ第1作『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』でもジャズは副官という役職が与えられているが、それは日本語吹替版の話であり、海外玩具版ではジャズの役職は工作員なのだ。
海外玩具版で副官の役職についているのは、パトカーにトランスフォームする戦略家プロールである。その他にもイギリス版コミックでもプロールが副官を務めているのだ。
プロールらしきトランスフォーマーは『トランスフォーマー/ONE』にも登場しているが、台詞は確認できない。そのため、プロールが副官になるとも言い切れない。『トランスフォーマー/ONE』はシリーズ最高傑作との呼び声も高いため、続編が期待できる作品だ。続編で誰がオプティマス・プライムの右腕となっているのかを考察しながら鑑賞しても面白いだろう。
『トランスフォーマー/ONE』は2024年9月20日(金)より全国の劇場で公開。
『トランスフォーマー/ONE』のデラックスクラスの変形玩具は発売中。
『トランスフォーマー/ONE』のブレイブコマンダーオプティマスプライムは発売中
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