はやぶさ2カプセル帰還イベント開催
日本科学未来館 (略称: 未来館、館長: 毛利衛) は、小惑星探査機はやぶさ2のカプセルが小惑星リュウグウの砂を入れて帰還したことに合わせ、イベント「小惑星探査機はやぶさ2カプセル帰還イベント in Miraikan」を開催する。同イベントではプロジェクトのキーパーソンを招いてのトークセッションや、科学コミュニケーターによるトーク、そして、はやぶさ2の実物大模型の展示も実施される。
はやぶさ2はSFファンにとってもおなじみで、2019年の第50回星雲賞では「はやぶさ2」プロジェクトが『MINERVA-Ⅱ1のリュウグウ着地及び小惑星移動探査』で自由部門を受賞している。
注目のトークセッション
「小惑星探査機はやぶさ2カプセル帰還イベント in Miraikan」の開催期間は2020年12月27日(日)までで、12月26日(土)にはオンライントークセッション「小惑星の“かけら”が届けるメッセージ~はやぶさ2から太陽系誕生の謎に挑む」を開催。現地でカプセルの回収にあたったチームの隊長である宇宙航空研究開発機構の中澤暁が、臨場感あふれる回収時の現場の様子を紹介する。
さらに、人工クレーターの生成をはじめとする七つの“世界初”を達成したはやぶさ2のプロジェクトサイエンティストである名古屋大学教授の渡邊誠一郎が、リュウグウ探査とサンプル分析で得られる科学的成果について解説する。太陽系初期の情報を内部に秘めるリュウグウには、太陽系の起源や進化に関係する有機物や含水鉱物が含んでいると考えられる。今回の成果が私たちにとってどのような意味を持つのか、耳を傾けてみよう。
オンライントークセッション「小惑星の“かけら”が届けるメッセージ~はやぶさ2から太陽系誕生の謎に挑む」は、12月26日(土) 14時30分から16時まで、Zoomウェビナーによる限定生配信の形で実施される。参加費用は無料で、事前申し込みの先着300名が受講できる。申し込みは以下のリンク先から。
「小惑星の“かけら”が届けるメッセージ~はやぶさ2から太陽系誕生の謎に挑む」
また、日本科学未来館の科学コミュニケーターによる「小惑星探査機はやぶさ2~リュウグウ調査中!」では、はやぶさ2のミッションの目的や、これまでの歩みを15分にまとめて紹介。12月27日(日)まで、未来館にて1日2回開催されている。そして、模型展示「はやぶさ2の実物大模型から、ミッション成功の秘密を探れ」では、1階企画展示ゾーンにて全長約6メートルのはやぶさ2実物大模型が登場。緊迫感のある管制室の様子をまとめた動画やパネルと合わせて、12月11日(金)から12月27日(日)まで展示されている。
科学コミュニケーターと展示企画については、日本科学未来館の常設展入館料のみで閲覧できる。入館に際しては事前に、以下のリンク先よりオンラインチケットの予約が必要。
イベント「小惑星探査機はやぶさ2カプセル帰還イベント in Miraikan」 の詳細は以下のリンク先から。
「「小惑星探査機はやぶさ2カプセル帰還イベント in Miraikan」」
日本科学未来館では、新型コロナウイルス感染症と共に生きる時代の新たな未来感の楽しみ方を提示し、様々な催しを実施している。10月にはSF映画上映イベント「Cinema未来館」を開催。12月11日(金)〜2021年2月7日(日)の期間中は、災害や感染症をテーマにした「リアル脱出ゲーム×日本科学未来館『人類滅亡からの脱出』」を開催している。