ロキ、ヘラクレスと会っていた?『ソー5』に繋がるか『ロキ』シーズン2より削除シーンが公開 | VG+ (バゴプラ)

ロキ、ヘラクレスと会っていた?『ソー5』に繋がるか『ロキ』シーズン2より削除シーンが公開

©2024 Marvel

『ロキ』シーズン2より削除シーン公開

2023年にディズニープラスで配信されたドラマ『ロキ』シーズン2 Blu-rayの北米での発売に合わせ、米VarietyのSNSアカウントから削除シーンが公開された。公開されたのは、ロキとメビウスがキーライムパイを食べながら会話をするシーンで、シーズン2第2話からカットされたシーンだと考えられる。

シーズン2第2話では、ブラッド・ウルフに「居場所がない人間」と言われてキレたメビウスをなだめるために、ロキは映画『アベンジャーズ』(2012) での話を失敗談として話していた。その会話の延長だろう、公開された削除シーンでは、ロキは「私を問題だと言う人はたくさんいた」と切り出している。メビウスは「まだいるの?」と呆れつつ話を聞いている。

ロキが挙げた「アモラ」

ロキが最初にあげた名前は、アベンジャーズを作ったニック・フューリー、「ソー」シリーズに登場した天文学者のエリック・セルヴィグ、オーディンの父であるボア、ロキの実の父であるラウフェイ、原作コミックに登場するアモラ、ソーの恋人だったジェーン・フォスター、ジェーンの友人のダーシー・ルイス、S.H.I.E.L.D.エージェントのマリア・ヒルだ。

この中で注目したいのは原作コミックに登場するアモラというキャラクターで、別名エンチャントレスとして知られる。MCUでは、二代目エンチャントレスと同じファーストネームのシルヴィが登場したことで、アモラが登場しない可能性もあった。削除シーンではあるが、設定としてはアモラは存在していたということのようだ。

ロキなりの寄り添い方

続いてロキは「数年前に遡ってもたくさんいる」として、アスガルドの番人だったヘイムダル、ザッカリー・リーヴァイが演じたファンドラル、故レイ・スティーヴンソンが演じたヴォルスタッグ、浅野忠信が演じたホーガンの名前をあげる。懐かしのアスガルドの面々だ。

そして再び「ヘイムダル」と言ったロキに、メビウスが「今言ったでしょ」とツッコミを入れる一連のやり取りは観ていて懐かしい。ロキが「ヘイムダルはデカかったの。めっちゃ怒ってたから。記憶に残ってて」と言い訳すると、メビウスが「リピートしちゃダメだよ」と呆れるのだ。

ロキはドラマ『エージェント・オブ・シールド』にも登場したアブゾービングマンの名前を挙げた後、「ドナルド・ブレイクはどう?」と切り出す。原作コミックではソーは謙虚さを学ぶために父オーディンから地球の医者ドナルド・ブレイクに転生させられている。

それなら「ソー」と言えばいいのだが、ロキはメビウスに「ドナルド・ブレイクはソーが地球に行く時になりきってた人物だよ」とちゃんと説明してあげている。メビウスが取り乱した後にロキがメビウスを落ち着かせるために話をしてあげているという前提を思い返すと、これもロキなりのメビウスへの寄り添い方であることが分かる。

ヘラクレスと揉めていた

ロキは最後に「そういえば、ヘラクレスだ。彼ともめちゃくちゃ揉めた」と明かす。ゼウスの息子ヘラクレスは映画『ソー:ラブ&サンダー』(2022) に登場しており、敵としてソーの元に送り込まれることが予告されていた。ヘラクレスは1965年から原作コミックに登場している古参キャラで、原作ではソーと親友になっているため、今後MCUのレギュラーになる可能性は大いにある。

2023年11月の時点で、ソー役のクリス・ヘムズワースは『ソー5』へ向けてマーベル・スタジオと協議していると報じられている。2023年10月〜11月に配信された『ロキ』シーズン2でヘラクレスに触れられるシーンがあったということは、『ソー5』への布石だったのかもしれない。一方で、このシーンが削除されたということは、正式な設定としての採用は見送られたということでもある。だが、削除シーンを公開したということにも一定の意味があるはずだ。

それにしても、過去にヘラクレスとも揉めていたというロキ。一体何をしたのだろうか。ちなみにMCUのロキはジェンダーフルイドで、原作コミックのヘラクレスはバイセクシャルだ。二人のロマンスが描かれる可能性もあるだろう。

不安定な精神状態にあったメビウスに寄り添うロキの姿と共に公開された、知られざる過去。このシーンは正史に組み込まれることになるのかどうか、今後の展開を楽しみに見守ろう。

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Source
Variety X

『ソー5』についての情報はこちらから。

ドラマ『ロキ』シーズン2第2話の解説&考察はこちらの記事で。

『ソー:ラブ&サンダー』ラストの解説&考察はこちらから。

齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。 訳書に『デッドプール 30th Anniversary Book』『ホークアイ オフィシャルガイド』『スパイダーマン:スパイダーバース オフィシャルガイド』『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース オフィシャルガイド』(KADOKAWA)。正井編『大阪SFアンソロジー:OSAKA2045』の編集担当、編書に『野球SF傑作選 ベストナイン2024』(Kaguya Books)。
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