Kaguya Planet、9月の執筆者紹介! | VG+ (バゴプラ)

Kaguya Planet、9月の執筆者紹介!

Kaguya Planetにて、9月の執筆者発表!

SF企業VGプラスの運営するオンラインSF誌 Kaguya Planet にて、2024年9月に掲載する短編小説の執筆者を発表します!2024年9月のKaguya Planetでは、ギリシャの作家エフゲニア・トリアンダフィリウさんの短編小説「ボーンスープ」を、紅坂紫さんの翻訳でお届けします。Kaguya Planetで開催中の「食」特集の掲載作品です。500円〜、会員登録してお読みください。

Kaguya Planet

ウェブマガジンKaguya Planetでは毎月、SF短編小説を配信中! 掲載した作品は、三ヶ月に一回、マガジン『Kaguya Planet』として刊行します。Kaguya Planetの会員になると、配信している短編小説を先行公開に読むことができたり、マガジン『Kaguya Planet』が無料で届いたり、イベントに割引価格で参加できたり……魅力的な特典が盛りだくさん! 会員登録&Kaguya Planetへの応援をよろしくお願いいたします。

Kaguya Planetについて詳しく知る

9月のKaguya Planetはエフゲニア・トリアンダフィリウさんの「ボーンスープ」

特集「食」の最後の作品として公開する「ボーンスープ」は、エフゲニア・トリアンダフィリウさんによる、ギリシャの食文化や言い伝えを元にしたダークファンタジーです。2022年に英題”BONESOUP”としてStrange Horizonsに掲載。原文はこちらから読むことができます。

主人公ディナの祖母は、「強くしたい体の部分を食べなければならない」とよく言っていた。料理とお菓子作りの名人である祖母の家にはいつも砂糖たっぷりの美味しいお菓子を求めて子どもたちが集まっていた。しかし実の孫であるディナにだけは、祖母はお菓子を決して食べさせず、かわりに得体の知れない骨を煮込んだスープや羊の脳みそ料理を食べさせるのであった。そのおかげか、ディナは怪我一つせず、大人になるのだが……。
人間は食べたものでできているという考えが根底に流れる、祖母と孫娘の仄暗い愛の物語。9月21日(土)に先行公開を開始します。

エフゲニア・トリアンダフィリウさんはダークな雰囲気の作品制作を得意とする、ギリシャの作家・アーティストです。作品がシャーリー・ジャクソン賞を受賞しているほか、イグナイト賞、ローカス賞、ネビュラ賞、ワールド・ファンタジー賞にノミネートされたことがあります。エフゲニアさんの作品は、Reactor、Uncanny、Strange Horizons、ApexなどのSFウェブジンで読むことができます。現在は男の子と犬と一緒にアテネに住んでいます。

翻訳を手がけるのは小説家で翻訳家の紅坂紫さん。紅坂さんは翻訳者としては、Kaguya Planetに掲載されているジョイス・チング「まめやかな娘」、ナディア・アフィフィ「バーレーン地下バザール」(『S-Fマガジン』)などの翻訳を手がけています。Kaguya Planetの「食」特集では、書き下ろし短編小説「鬼姫と絵師」を寄稿しました。

Kaguya Planetでは特集「食」を開催中!

Kaguya Planetでは、「幸せな食卓?」をテーマに特集「食」を開催中。特集「食」は、2023年11月に京都で開催されたKaguyaのイベント、「かぐやフェス」の抽選大会で「特集テーマ指定権」を引き当てた紅坂紫さんが、テーマとして「食」を選んだことによって実現したものです。特集の詳細はこちらから。

特集「食」のコンテンツとして、小説家で翻訳家の紅坂紫さんによる書き下ろし短編小説「鬼姫と絵師」、作家・カメラマンの清水裕貴さんによるエッセイ「美しい腸のための生活」を先行公開中! 「鬼姫と絵師」は民話風のテイストで食べるという行為の生々しさと生きるために食べることの美しさを描いた短編小説、「美しい腸のための生活」は、都市生活における水の循環をベースに「きれい」と「きたない」を考える凄みのあるエッセイです。

また、「特集:食」に掲載した作品と、鈴木林さんによる短編小説を掲載したマガジン『Kaguya Planet 特集:食』を2024年10月に刊行予定。マガジンには短編小説の他、特集テーマに関連した書評やコラムなどを掲載します。

マガジン『Kaguya Planet 特集:食』
【概要】
紅坂紫「鬼姫と絵師」を含む、「食」にまつわるSF短編作品や論考を三編収録するほか、特集テーマに関連したブックレビューやコラムを掲載します。
刊行:2024年10月中旬
サイズ:A5
ページ数:100ページ(予定)
価格:1500円(税込1650円)

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『トウキョウ下町SFアンソロジー:この中に僕たちは生きている』発売間近!

社会評論社
¥1,760 (2024/10/14 02:41:08時点 Amazon調べ-詳細)

7名の作家が強火の愛で綴る、下町×SF!

『トウキョウ下町SFアンソロジー:この中に僕たちは生きている』には、トウキョウ下町SF作家の会のメンバーである大木芙沙子さん、斧田小夜さん、関元聡さん、さらに、東京下町にゆかりのある、大竹竜平さん、桜庭一樹さん、東京ニトロさん、笛宮ヱリ子さん、7名の作家が参加。郷愁や人情というイメージが強い下町を舞台に、IoT、ブロックチェーン、町工場、戦争、ハクビシン、朝顔市、父と娘……様々な角度から下町×SFの姿を描き出しています。

『トウキョウ下町SFアンソロジー:この中に僕たちは生きている』は、9月30日から全国各地の書店にならびはじめます。各種ネット書店での予約は始まっております。また、文学フリマやZINEフェスなど、Kaguya Booksの出店する即売会などで先行販売も行っています。

『トウキョウ下町SFアンソロジー:この中に僕たちは生きている』
編者
:トウキョウ下町SF作家の会

発行:Kaguya Books
発売
:社会評論社

刊行:2024年9月

価格:1,600円(税込1,760円)

目次

  • はじめに
  • 大竹竜平「東京ハクビシン」
  • 桜庭一樹「​​お父さんが再起動する」
  • 関元聡「スミダカワイルカ」
  • 東京ニトロ「総合的な学習の時間(1997+α) 」
  • 大木芙沙子「朝顔にとまる鷹」
  • 笛宮ヱリ子「工場長屋A号棟」
  • 斧田小夜「糸を手繰ると」
  • あとがき

装画:久永実木彦
装幀
:谷脇栗太

サイズ:A6
ページ: 248頁(予定)

編者:トウキョウ下町SF作家の会
東京の下町エリアを拠点とするSF作家の会。 女性のプロ作家を主体とし、主流ではない属性を持つプロ作家の活動を支援すると同時に、敷居が高いと思われがちなSFの門戸を開く特異点となるべく活動している。〈トウキョウ下町SF作家の会〉というYou Tubeチャンネルで、SF作品の紹介や執筆に役立つテック系の解説動画を配信している。

マガジン『Kaguya Planet 特集:パレスチナ』発売中!

 

『Kaguya Planet vol.2 パレスチナ』
特集:パレスチナ

2023年10月7日以降、イスラエルによるパレスチナ・ガザ地区への攻撃が激化しています。
この攻撃は、決して10月7日に突然始まったものではなく、70年以上にわたる迫害と虐殺の歴史とひと続きの民族浄化です。そして、この惨状を招いてしまった責任の一端は、植民地主義や深刻な人権侵害をずっと見て見ぬふりしてきた国際社会にあります。
日本でSFに携わるメディアとして果たすべき責任は何か。そう考えて、これまで日本にあまり届けられてこなかった、パレスチナのSFを紹介する特集を組みました。
特集では、パレスチナ人作家、パレスチナにルーツのある作家による、パレスチナを舞台にした小説を掲載している他、編集部による解説やテーマに関連したコラムを掲載しています。

⚫︎小説
ズィヤード・ハッダーシュ「ここの外では」(佐藤祐朔訳)
ソニア・スライマーン「ムニーラと月」(岸谷薄荷訳、佐藤まな監訳)
タスニーム・アブータビーフ「継承の息吹」(岸谷薄荷訳、佐藤まな監訳)
牧野大寧「城南中学校生徒会役員選挙『カレーVSラーメン』」
⚫︎コラム
井上彼方「SFとイスラエルとパレスチナ」
堀川夢「英語で読むパレスチナのSF」
齋藤隼飛「プレイヤーへの期待、その裏にあるキュレーターの責任」
鯨ヶ岬勇士「スーパーヒーローはどこにいるのか。それはあなたかもしれない。」
⚫︎PICK UP
『野球SF傑作選 ベストナイン2024』
『SF作家はこう考える 創作世界の最前線をたずねて』
⚫︎インタビュー
映画『カミノフデ 〜怪獣たちのいる島〜』総監督・村瀬継蔵&特撮監督・佐藤大介 インタビュー
SF作家対談:天沢時生×水町綜「不良とバイクとSFと」
⚫︎イベントレポート
IMAGINARC 想像力の音楽
⚫︎VGプラスの活動報告

サイズ:A5
ページ数:106ページ
一般価格:1650円(税込)
ISBN:978-4-911294-01-7

※『Kaguya Planet vol.2 パレスチナ』の売り上げの一部は、国際連合パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)に寄付します。

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