今こそ、おじさんの話をしよう! SFの想像力で、オルタナティブなおじさん像を考える書籍が刊行 | VG+ (バゴプラ)

今こそ、おじさんの話をしよう! SFの想像力で、オルタナティブなおじさん像を考える書籍が刊行

マガジン『Kaguya Planet No.5』の特集はおじさん

オンラインSF誌Kaguya Planetから、マガジン『Kaguya Planet No.5 おじさん』が2025年4月25日に刊行されます。『Kaguya Planet No.5 おじさん』は、「今こそ、おじさんの話をしよう!」をテーマに、マジョリティであるがゆえに語りにくい「おじさんとケア」や「おじさんの弱さ」について、SFの想像力と一緒に考える一冊です。

オンラインSF誌Kaguya Planetは、SF企業VGプラスが運営するSFのウェブマガジンです。紙と電子のマガジン『Kaguya Planet』では、三ヶ月に一回、ウェブのKaguya Planetで配信しているSF短編小説と小説のテーマに合わせたブックレビューやコラムを収録。関連記事と合わせて収録作品を読むことで、より小説を楽しむことができるようになっております。

『Kaguya Planet No.5』の特集はおじさん

今こそ、おじさんの話をしよう
ネガティブなイメージがつきまといがちなおじさん。家父長制的な社会の仕組みの中で権力の象徴となっているおじさん。つきまとうイメージや立場が強固であるため、個人の努力ではそこから抜け出せなくなってしまっているおじさん。マジョリティであるからこそ、自らの弱さやそのケアについて語る言葉を持つのが難しいおじさん。そんなおじさんたちのこれからについて、「今・ここ」とは異なる世界を志向するSF的な想像力とともに考える。

⚫︎小説
ティファニー・シュエ「魚を釣るからそばにいて」(堀川夢 訳)
倉田タカシ「やめたくなって」
友田とん「上映会のおじさんたち」
⚫︎ブックレビュー/コラム
堀川夢 パヴェル・ブリッチ『夜な夜な天使は舞い降りる』ブックレビュー
齋藤隼飛「《マルチおじさん・サーガ》─ケアが生むホモソーシャルを越えて─」
森﨑雅世「めんどくさくも憎めない『おじさん』の行く末」

特集以外のコンテンツも充実

『Kaguya Planet No.5』では、特集以外のコンテンツも充実しています。SF作家の上田早夕里さんへのインタビューでは、世間の規範や枠組みにはまらない人間の〝生〟を描き続けている上田さんに、ジェンダーやセクシュアリティの観点から話を伺いました。

連続企画「持続可能な同人誌作りを考える」では、「販売・宣伝・営業」をテーマに、自分に合った本の売り方について考えます。バゴプラのライター齋藤隼飛が『ミッキー17』など新作映画を紹介するPICK UPのコーナー川野芽生の朗読ライブレポートなど、イチオシコンテンツの紹介&レポートも充実しています。

『Kaguya Planet No.5 おじさん』

【収録コンテンツ】
⚫︎小説
ティファニー・シュエ「魚を釣るからそばにいて」(堀川夢 訳)
倉田タカシ「やめたくなって」
友田とん「上映会のおじさんたち」
⚫︎ブックレビュー/コラム
堀川夢 パヴェル・ブリッチ『夜な夜な天使は舞い降りる』ブックレビュー
齋藤隼飛「《マルチおじさん・サーガ》─ケアが生むホモソーシャルを越えて─」
森﨑雅世「めんどくさくも憎めない『おじさん』の行く末」
⚫︎インタビュー
上田早夕里「枠にはめられない〝生〟を見つめ続けて」
⚫︎連続企画
持続可能な同人誌作りを考える② 販売・宣伝・営業
⚫︎PICK UP
映画『ミッキー17』・『異端者の家』・『ノスフェラトゥ』
⚫︎企画紹介
日韓SF交換日記 日本SF作家クラブ&韓国SF作家連帯
⚫︎イベントレポート
全身で朗読に浸る贅沢体験 川野芽生朗読ライブ「月面文字朗読一例」
⚫︎VGプラスの活動報告

サイズ:A5

ページ数:126ページ

一般価格:1650円(税込)
ISBN:978-4-911294-04-8

『Kaguya Planet No.5 おじさん』の入手方法

①Kaguya Planetに会員登録する
Kaguya Planetにご登録いただくと、ベーシック(年間)会員の方に電子版『Kaguya Planet』を、プレミアム会員の方には電子版と紙版の『Kaguya Planet』をお送りしております。Kaguya Planetの会員に登録すると年に4回マガジンが届く他、お得な特典が複数ございますので、これを機にぜひご登録ください。特典の紹介はこちらから。

Kaguya Planetのサイト

②Kaguya Booksのオンラインストア
Kaguya Bookのオンラインストアで、予約を受け付けております。

オンラインストア

③書店
『Kaguya Planet』はいくつかの書店でお取り扱いいただいています。4月25日の刊行後に、取り扱い書店一覧を掲載いたします。

【書店の皆様へ】
『Kaguya Planet』は、刊行しているVGプラス合同会社との直取引によってお取り扱いいただくことができます。こちらのページに条件や申し込みフォームを掲載しております。

「地方の表象を考える」開催

2025年4月22日(火)に、VGプラスのワークショップ「地方の表象を考える」を開催します。

「のどかで素朴な昔ながらの生活」や「都会にはない伝統的な文化・因習」といった、特定のイメージやステレオタイプで語られることも多い「地方」。「遅れている田舎/進んでいる都会」という単純化した表象に陥らず、美化したり偏見を助長したりすることもなく様々な土地で営まれている暮らしを誠実に描く、とはどういうことなのかを考えます。詳細はこちらから。

「パレスチナでのジェノサイドにフィクションはどう立ち向かうのか」、アーカイブ配信中

VGプラス・河出書房新社・講談社による合同企画「パレスチナでのジェノサイドにフィクションはどう立ち向かうのか」のアーカイブを2025年4月28日(月)23:59まで配信しております。登壇者は、作家の坂崎かおるさん、翻訳家の佐藤まなさんと山本薫さんです。

今この瞬間に進行しているジェノサイドや人権の重大な侵害に対‬して、フィクションが負うべき責任とは何か。当事者ではない者はどのような態度で、何を語ることができるのか。フィクションの作り手や紹介者、読み手には何ができるのか。‬登壇者の皆さんと一緒に、考えてみませんか。

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