「ジュラシック・パーク7」制作決定か? 主演俳優や監督は誰? これまでの経緯を再確認 | VG+ (バゴプラ)

「ジュラシック・パーク7」制作決定か? 主演俳優や監督は誰? これまでの経緯を再確認

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「ジュラシック・パーク」3部作と「ジュラシック・ワールド」3部作

1990年に発表されたマイケル・クライトンの小説『ジュラシック・パーク』を原作に、スティーブン・スピルバーグ監督がメガホンを取った映画『ジュラシック・パーク』(1993)。その後、3部作が制作され、第1作『ジュラシック・パーク』から22年後には『ジュラシック・ワールド』(2015)から始まる新3部作が制作された。「ジュラシック・パーク」シリーズの影響は大きく、ポップカルチャーなど、その影響は多岐にわたる。特にティラノサウルス・レックスに追われ、ドアミラーに「実際よりも小さく見えます」という文字が書かれている場面は有名だろう。

一大フランチャイズと化した「ジュラシック・パーク」シリーズはNetflixでアニメーションシリーズなども制作され、映画の全世界興行収入は60億ドルを越えている。「ジュラシック・パーク」の映画シリーズの各作品の全世界興行収入は以下の通りだ。世界興行収入が10億ドルを越えている作品も多く、「ジュラシック・パーク」シリーズが文字通りドル箱コンテンツであることがうかがい知れる。

『ジュラシック・パーク』 約10億9千万ドル
『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』 約6億1千万ドル
『ジュラシック・パークⅢ』 約3億6千万ドル
『ジュラシック・ワールド』 約16億7千万ドル
『ジュラシック・ワールド/炎の王国』 約13億1千万ドル
『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』 約10億ドル

「ジュラシック・パーク」シリーズは、キリスト教のイエス・キリスト誕生と東方の三博士、そしてヨハネの黙示録をモチーフとしたと考察できる『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』(2022)で完結したかに思われた。しかし、米The Hollywood Reporterの2024年2月5日(月)の報道によれば、その続編である最新作の制作が開始され、監督と主演俳優の交渉が進んでいることが明らかになった。

「ジュラシック・パーク7」の主演俳優は誰? 監督は決まった?

新しい「ジュラシック・パーク」シリーズの始動を意味している『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』の続編の第7作目である最新作には、「ジュラシック・ワールド」シリーズの主人公のクリス・プラットとブライス・ダラス・ハワードが演じるオーウェン・グレイディとクレア・ディアリングは復帰しないと言われている。そのことから、「ジュラシック・ワールド」3部作で語られた、「クローン技術に関する倫理観」「人工的に生み出された生命に対する責任」などとは違う視点から新しい物語が展開されることが考えられる。

その新しい物語を描く新作映画の主演俳優の候補として挙がっているのが、スカーレット・ヨハンソンであることを米The Hollywood Reporterが交渉中だとを2024年3月25日(月)に報じた。スカーレット・ヨハンソンといえば、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)でアベンジャーズのメンバーであるナターシャ・ロマノフ/ブラックウィドウを演じたことでも知られている。「ジュラシック・パーク」の第7作は2025年7月2日(水)に公開が予定されており、主演のスカーレット・ヨハンソンと合わせて急いで他のキャラクターのキャスティングが進められているとのことだ。

もう1つ急いで探されているのが監督だ。米The Hollywood Reporterの2024年2月5日(月)時点の報道では、『デッドプール2』(2018)の監督も務めた映画監督、俳優、スタントマン、スタントコーディネーターであるデイヴィッド・リーチが候補に挙がっており、交渉段階にあった。デイヴィッド・リーチとは交渉がかなり進んでおり、ほぼ決定かと思われた。しかし、その4日後である2024年2月9日(金)の米The Hollywood Reporterの報道では監督の交渉は決裂してしまったとのことだ。

そのため、主演俳優や脇を固める俳優への交渉は進んでいるが、監督の座が空となっている。また、第1作『ジュラシック・パーク』の監督を務めたスティーブン・スピルバーグは自身の会社アンブリン・エンターテインメントを通じて新作映画の製作総指揮を務める予定であり、続編の制作状況は監督以外の準備が整っていることが考えられる。

主演恐竜は誰?

また、主演俳優や監督と同じく重要であり、「ジュラシック・パーク」シリーズの顔とも言えるのが恐竜たちだ。「ジュラシック・ワールド」シリーズで恐竜側の聖母マリアのような立ち位置を務めたヴェロキラプトルのブルーとその子供はまだ若いが、「ジュラシック・パーク」シリーズ全体の顔を務めたティラノサウルス・レックスのレクシィは30歳を越える。

シカゴのフィールド自然史博物館に保管されているティラノサウルス・レックスの標本であるスーことFMNH PR 2081から、ティラノサウルス・レックスの寿命が算出されている。スーことFMNH PR 2081は90%も化石として骨が残っており、最も保存状態が良い標本として知られている。スーことFMNH PR 2081は骨格から痛風や関節炎によって生涯苦しみ、その寿命は28歳だったと言われる。そのことから研究者はティラノサウルス・レックスの平均寿命は30歳と考察されている。

つまり、「ジュラシック・パーク」シリーズの顔を長年務めてきたレクシィが最新作の公開を前に寿命を迎えてしまう可能性が高い。原作小説の『ジュラシック・パーク』ではヴェロキラプトルを中心に物語が展開されるが、映画では派手なティラノサウルス・レックスが主演恐竜に選ばれた。主演俳優や監督が決まったとしても、映画全体を引っ張っていけるような派手な主演恐竜がいなくては「ジュラシック・パーク」シリーズではない。「ジュラシック・パーク」シリーズは人間の物語である以上に、恐竜の物語であることを忘れてはいけない。

もしかすると『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』(1997)に登場したティラノサウルス・レックスの幼体が成長し、成体のティラノサウルス・レックスとなり、新たな「ジュラシック・パーク」シリーズの顔を務める可能性も高い。もしくは『ジュラシック・パークⅢ』(2001)のスピノサウルス、『ジュラシック・ワールド』のインドミナス・レックス、『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(2018)のインドミナス・ラプトルのように別の恐竜が新しい顔を務める可能性も考察できる。

監督が決まっていないまま、主演俳優の交渉が進んでいる状態の「ジュラシック・パーク」シリーズの続編である第7作。2025年7月2日(水)公開に向けて急ピッチで制作が進行しているとのことだが、いったい誰が映画のメガホンを取り、誰が主演俳優として「ジュラシック・パーク」シリーズの最新作映画とするのだろうか。今後の情報解禁に期待していきたい。

『ジュラシック・パーク』配信ページ

Source
The Hollywood Reporter 1/The Hollywood Reporter 2/The Hollywood Reporter 3

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『ジュラシック・ワールド』の出演俳優と吹替声優はこちらから。

『ジュラシック・ワールド』のラストの解説と考察はこちらから。

『ジュラシック・ワールド/炎の王国』から『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』までのブルーの道のりはこちらから。

『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』エンディングのネタバレ解説はこちらから。

【ネタバレ注意】第1作目以来の登場となったルイス・ドジスンの30年間はこちらの記事で。

メイジー役のイザベラ・サーモンが語った今後についてはこちらの記事で。

鯨ヶ岬 勇士

1998生まれのZ世代。好きだった映画鑑賞やドラマ鑑賞が高じ、その国の政治問題や差別問題に興味を持つようになり、それらのニュースを追うようになる。趣味は細々と小説を書くこと。
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