『マイティ・ソー5』の監督にジョージ・ミラーが立候補?
2024年5月31日(金)に全国公開される『マッドマックス:フュリオサ』で暴君ディメンタス将軍を演じたクリス・へムズワース。アニャ・テイラー=ジョイ演じるフュリオサの敵役を演じたクリス・へムズワースだが、彼の出世作と言えば「マイティ・ソー」シリーズだろう
ハンマーを振るう雷神ソーはMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)でキャプテン・アメリカ、アイアンマンと合わせてBIG3と呼ばれるヒーローだ。その最新作『マイティ・ソー5』の監督はまだ決まっていない。そこにクリス・へムズワースとならどんな仕事でもしたいと語る「マッドマックス」シリーズの監督であるジョージ・ミラーの存在が影響してくるのではないかと米Comicbook.comが報じた。
ジョージ・ミラー監督はインタビューでクリス・へムズワース主演の『マイティ・ソー5』を監督したいかと問われ、「クリス・へムズワースとはどんな役でも一緒にやりたいです。本当にそうしたいです。クリス・へムズワースは素晴らしい俳優です。あらゆるスキルを完璧に備えた俳優だと言えます」と褒めた。
MCUに好意的なジョージ・ミラー監督
『マイティ・ソー5』の監督について、ジョージ・ミラー監督のリップサービスと捉える人もいるかもしれないが、ジョージ・ミラー監督はMCUに対して好意的な印象を持った監督である。マーティン・スコセッシ監督やフランシス・フォード・コッポラ監督がMCUに対して批判的なのに対し、ジョージ・ミラー監督は米Deadlineのインタビューで以下のように回答した。
全部観ています。正直なところ、この議論に関しては、映画は映画であり、それは非常に広い教会です。最終的には、それが観客にとって何を意味するかが試されます。私たちがすることすべてに当てはまる素晴らしい言葉があります。それはスワヒリの語り部の言葉です。彼らは物語を終えるたびにこう言うのです。「もしそれが悪かったとしたら、それは私の責任です。もしそれが良かったなら、それはみんなのものです」。
暴君ディメンタス将軍の神話性
暴君ディメンタス将軍を演じるにあたり、クリス・へムズワースは赤いマントのヒーロー像を排することに注力したとのことだが、一方でジョージ・ミラー監督は暴君ディメンタス将軍を「歴史上のローマの人物」にしようとしたという。暴君ディメンタス将軍は古代ローマの衣装である白いトガのようなものを着ているが、それ以上に暴君ディメンタス将軍を古代ローマの神話的な人物にしているのが愛車のチャリオットだ。
3台のバイクが横並びに連結し、それを手綱で操作する姿は古代ローマの戦車そのものだ。特に真ん中のバイクの改造は想像を遥かに超えるもので、エンジンは通常のバイク用のエンジンではなく、飛行機に用いられるRotecの7気筒航空用の119馬力で毎分6500回転のエンジンが使用されている。そのバイクを挟むのは2台の79馬力で毎分6500回転のエンジンを搭載したBMW R18だ。バイクから操縦の難しいチャリオットに変化していくのは、暴君ディメンタス将軍の支配力が増していることを示しているという。
ジョージ・ミラー監督は『マイティ・ソー5』を前に、すでにクリス・へムズワースに神話性を持たせていることが考察できる。このことからも、『マイティ・ソー5』の監督にジョージ・ミラー監督が就任するのもあながち嘘では無さそうだ。『マッドマックス:フュリオサ』の日本公開を前に、ジョージ・ミラー監督とクリス・へムズワースの再タッグに期待したい。
『マッドマックス:フュリオサ』は2024年5月31日(金)より全国劇場公開。
Source
Comicbook.com/Deadline
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