ドラマ『エイリアン:アース』製作進行中
2024年9月6日(金) より新作映画『エイリアン:ロムルス』が公開される「エイリアン」シリーズより、ドラマ『エイリアン:アース(原題:Alien: Earth)』が2025年に米国で配信される。ディズニーによる旧20世紀フォックス買収後、2020年に製作が発表された本作は順調に製作が進められており、正式タイトルが『エイリアン:アース』になることを2024年7月に米Colliderが報じた。
ドラマ『エイリアン:アース』は、1979年に公開された映画『エイリアン』の前日譚になるとされている。2012年公開の『プロメテウス』の1年前にあたる2092年から『エイリアン』の舞台である2122年の間の時期を描くという。
『エイリアン:アース』というタイトル通り、本作では地球が舞台になる。地球外生命体の“エイリアン”との戦いを描く「エイリアン」シリーズは外伝を除いてほとんどの舞台が地球外であり、地球がメインの舞台になることは、シリーズにとっては画期的な展開だ。
また、シリーズを通して登場する悪の企業であるウェイランド・ユタニ社が登場し、シドニー・チャンドラー演じる主人公ウェンディは同社の一員として登場する。『エイリアン:アース』の主人公ウェンディは人間とアンドロイドのハイブリッドという設定で、人間・地球外生命体・アンドロイド(合成人間)・企業の交差を描いてきた「エイリアン」シリーズの本領発揮となりそうだ。
一方で、リドリー・スコット監督による前日譚『プロメテウス』、『エイリアン:コヴェナント』を本作につながる正史として扱わないとされている。米KCRWのポッドキャストでは、ショーランナーのノア・ホーリーは第1作目『エイリアン』の設定を生かすための判断と語っている。
配信時期は2025年後半か
ドラマ『エイリアン:アース』のショーランナーを務めるノア・ホーリーは、これまでにドラマ『FARGO/ファーゴ』(2014-) や『レギオン』(2017-2019) を手掛けてきた。『エイリアン』を手掛けたリドリー・スコットは製作総指揮として参加し、前二作の扱いについても協議の末に決定したとされている。
2024年8月には、ノア・ホーリーは米The Hollywood Reporterのインタビューで『エイリアン:アース』の撮影が終了したことを明かしている。この時点で編集作業にあたっているといい、2025年の配信開始へ向けて準備が進められている。
2024年7月には撮影は終了していたようだが、作品の性質上、膨大なVFX処理が必要になるためポストプロダクションの期間は長くなるとノア・ホーリーは語っている。配信時期は2025年の中盤から後半になると考えてよいだろう。
ドラマ『エイリアン:アース』の米国での配信は、ノア・ホーリーが手掛けてきた『レギオン』や『ファーゴ』と同じようにHulu内のFXで行われる予定だ。日本ではどこで配信されるかは未定だが、2023年11月にはウォルト・ディズニー社がHuluを完全子会社化し、ディズニープラスとHuluの統合を目指している状況にある。なお、日本ではディズニープラスで配信されたドラマ『SHOGUN 将軍』(2024-) などは、米国ではHuluのFXで配信されている。
映画『エイリアン:ロムルス』に続き、「エイリアン」に新たな歴史を刻み込むことになるドラマ『エイリアン:アース』。期待して続報を待とう。
新作映画『エイリアン:ロムルス』は2024年9月6日(金) より全国の劇場で公開。
「エイリアン」シリーズはBlu-rayコレクションが発売中。
Source
Collider /
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