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『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第五章 白熱の銀河大戦』2月20日(金)公開
昨年10月の『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第四章 水色の乙女(サーシャ)』公開からはや4か月。『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第五章 白熱の銀河大戦』の公開が2月20日に迫ってきた。オリジナルシリーズ『ヤマトよ永遠に』(以下、『永遠に』)と『宇宙戦艦ヤマトIII』(以下、『ヤマトIII』)をベースに七章で展開される本シリーズも折り返し地点を過ぎ、佳境を迎えた。第四章を振り返りながら、第五章の展開を探ってみたい。
第四章のあらすじ
『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第四章 水色の乙女』では、宇宙戦艦ヤマトが降り立ったガルマン星で、古代進たちヤマトクルーは成長したサーシャと再会する。2歳のサーシャが古代の目の前でアルフォンにさらわれたのは、2週間前。サーシャは「デザリアムの地球で15年暮らしていた」と告げた。
ガルマン星には、イスカンダル文明の遺跡が数多く残されている。何千年も前の戦艦100隻あまりも、地中から発見されていた。ガミラス製の波動コアでは動かなかったその戦艦は、臨界稼働したヤマトの純正波動コアに反応した。戦艦だけではなく、ガルマン星全体のイスカンダルの遺跡が共鳴していた。
一方、地球では、デザリアムとの親睦パーティが揚羽美術館で開催されていた。地球側からは財政界の重鎮やデザリアム寄りの軍人が招かれている。森雪はアルフォンとともに、デザリアム侵攻後、初めて公に姿を現した。着飾った雪に、アルフォンは「仲間たちのところへ帰れ」と告げる。
パルチザンに濡れ衣を着せるために、デザリアムは爆弾テロを計画していた。元ヤマトクルー加藤真琴の息子翼と、デザリアム人の女の子フルールが見つからない。アルフォンは二人を見つけて助けたが、爆発に巻き込まれて負傷。アルフォンを救出した雪は、ともにグランドリバースに向かう。この事件がきっかけとなり、大勢の地球人がコムメダルを装着、デザリアム化が進むことになる。
ガルマン星では、謎の寒冷化により、農作物の不作とゲシュタム機関の稼働効率低下が見られていた。ガミラス星同様、ボラー連邦の属国であるバース星でも寒冷化に見舞われている。ヤマトの波動エンジンにも、なにかが干渉していた。バース星の猛将ラム・ラ=ジェンドラによれば、その原因は〈ウラリアの魔女〉と呼ばれる天体現象だという。デスラーは、その魔女のすみかと目される暗黒ガス雲への調査艦隊に、ヤマトの参加を依頼する。
サーシャとともにさらわれた新見薫は、マザーデザリアムが再プログラミング可能であることを発見していた。修正プログラムの入ったデバイスを持って逃げてきたサーシャは、一刻も早くデザリアム本星へ向かうべき、と主張するが、ヤマト上層部の反応は鈍い。納得できないサーシャではあったが、ラムやヤーブの家族と会話を経て、ヤマトの調査航海に同行することになった。
ガミラスの次元潜航艦ゼランダルとともに亜空間に突入したヤマトは、デザリアムの戦艦グロデーズに襲撃される。ゼランダルが撃退に成功するが、浮力を失ったゼランダルが深い亜空間で圧壊の危機に陥ったとき、サーシャは波動砲による次元壁の破壊を提案した。波動砲による次元の裂け目から、ヤマトとゼランダルは通常空間への脱出に成功。しかし、そこには、巨大なデザリアムの中間補給基地ディガブラスが、暗黒ガス雲の中に屹立していた──。
『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第五章 白熱の銀河大戦』の見どころは?
ヤマトの真の目覚め?
いきなり『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第五章 白熱の銀河大戦』の冒頭5分に言及することをお許しいただきたい。
ヤマトが中間補給基地ディガブラスでのデザリアムとの戦闘から離脱して、ガルマン星へ戻ってくる。その様子を背景に、イスカンダルのスターシャ、ユリーシャ、そしてシャルバートが語る。──ヤマトは、真の目覚めを迎える。サーシャはその力を制御する命──。ヤマトに搭載しているイスカンダル純正の波動コアと、もう一つのイスカンダルの欠片であるサーシャが、行動を共にしている。真の目覚めが近いのかもしれない。──真の目覚めとは、いったい?
冒頭5分は、予告編を見ているのかと思うほど、情報量が多い。個人的に気になるのは、イスカンダルの三人。イスカンダル星ともども身体を失ったスターシャとユリーシャ。太古の昔、王族でありながらガルマン星に残り、ガルマン人を導いたシャルバート・イスカンダル。
『永遠に』では、デザリアム星とともに散ったサーシャが、宇宙に浮かぶスターシャの胸に帰っていった。その場面について、当時は深く考えることはなかったが、『ヤマトよ永遠に REBEL 3199』のここに至って、イスカンダルの三人が登場するとなると、単なる回想と済ますことはできない。テレサに結晶し、高次元宇宙に存在したテレザート同様、イスカンダルもどこかに息づいているのかもしれない。ヤマトの真の目覚めとともに、明らかになることを期待したい。
中間補給基地ディガブラスでの戦い
デザリアムの中間補給基地といえば、『永遠に』では、ヤマトにより容易に制圧された、いわば戦闘機隊の見せ場というべきシーンに登場した。しかし、今回の中間補給基地ディガブラスは、巨大だ。従えたゴルバに比べると、その規模の大きさがよくわかる。眼前にいきなり現れたディガブラスから、ヤマトは逃げ戻るしかなかった。
ガルマン星に戻り、デスラーと戦略を練り、ヤマトとガミラスの共闘が始まる。波動砲も無効化される“冷えた宇宙”で、連合艦隊は苦戦を強いられる。さらに古代の前にはアルフォンが姿を現す。戦いの行方から目が離せない。古代とアルフォンは、ともにディガブラスの真実を目にするのだろうか?
ウラリアの魔女
ボラーが勃興する前から存在し、いくつもの星を滅ぼしてきたといわれているウラリアの魔女。元ガルマン星総督ボローズの示したものは、人類には似ても似つかない奇妙な姿をしている。
ウラリアの魔女が引き起こす“冷えた宇宙”という現象に、ディガブラスが関与している可能性は高い。ウラリアの魔女のすみかにディガブラスは存在する。さらに、時空結節点の近傍に存在すること、マザーデザリアムがガミラスの調査艦隊をディガブラスに近づけたがらないこと。これらにより、ディガブラスはデザリアムにとって重要な施設であり、ウラリアの魔女が引き起こす現象の原因になっていることも察して余りある。デザリアム本星の存在する時空に、こちらの宇宙のエネルギーを供給する設備、という可能性もあるかもしれない。
地球では……
人々が奪い合うようにコムメダルに手を伸ばす。重核子爆弾であるグランドリバースを起動させ、人類の脳を初期化するまでもなく、人類自らの意思でデザリアム化が進んでいくように見える。
一方、第四章では、負傷したアルフォンのそばを離れなかった森雪。一貫して戦う意思を持ち続け、アルフォンのもとを去ると、パルチザンの一員となった『永遠に』の森雪とはかなりかけ離れた印象だ。地球に残った元ヤマトクルーとともに戦う姿を、第五章で見ることができるのだろうか。
「ラスト1分、すべてが覆る」
忘れてならないのは、このひとこと。完成披露舞台挨拶でも、ネタバレ禁止が徹底されている。衝撃的すぎるという最後の一分間を、観客の私たちもそれぞれに想像しながら、期待に胸躍らせて? 劇場に向かいたい。
『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第五章 白熱の銀河大戦』
完成披露舞台挨拶レポート
こちらにも注目
隠れた見どころ「これまでのあらすじ」
本編上映前の「これまでのあらすじ」は、さまざまな登場人物がそれぞれの視点で、ヤマトのこれまでを語る。第四章では、デスラーの語りに驚いたことも記憶に新しい。今回、第五章は、なんとアルフォンである。デザリアムがコスモリバースシステムを模して作ったグランドリバースには、ヤマトの動力源になっている純正波動コアが必要だ、などとデザリアム側の情報もちらり。森雪について語るアルフォンは、なんとも切ない。
ガミラス移民船団とヒュウガ
元乗組員の篠原弘樹を艦長に据え、北野哲也、坂本茂、キャロライン雷電を乗せて、ヒュウガはガミラス本星に向かっている。移民船団の護衛が目的だが、元地球連邦防衛軍統括指令長官藤堂平九郎の差配で差し向けられたヒュウガの合流が待ち遠しい。
ボラー連邦最高管理委員長 ベルム・フォン・ベムラーゼ
冒頭5分に至っても、まだその声を聞くことができないベムラーゼ。『ヤマトIII』ベムラーゼ首相(CV:滝口順平)の声が、その顔を見るたびに聞こえてくるのだが、はたして?
オリジナルシリーズのオマージュ
「いろいろと原作へのオマージュを入れています」とヤマトナオミチ監督は語る。なつかしいシーンなどを見つけるのも、楽しみのひとつだ。
映画『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第五章 白熱の銀河大戦』は2026年2月20日(金)より劇場上映開始。
『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第五章 白熱の銀河大戦』公式サイト
『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第四章 水色の乙女』はBlu-rayが発売中。
『ヤマトよ永遠にREBEL3199』第1章・第2章・第3章もBlu-rayが発売中。
『ヤマトよ永遠にREBEL3199 第1章 黒の侵略』の見どころ解説はこちらから。
『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第2章 赤日の出撃』の見どころ解説はこちらから。
『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第3章 群青のアステロイド』の見どころ解説はこちらから。
『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第4章 水色の乙女』は見どころ解説はこちらから。
『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 後章 -STASHA-』までの作品の振り返りはこちらから。
『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 前章 -TAKE OFF-』の振り返りと『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 後章 -STASHA-』の見どころはこちらの記事で。
本記事の筆者、揚羽はな によるSF短編小説「また、来てね!」は Kaguya Planet で無料公開中。
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