今からでも乗れる!『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 後章 -STASHA-』これまでの作品をチェック | VG+ (バゴプラ)

今からでも乗れる!『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 後章 -STASHA-』これまでの作品をチェック

©️西崎義展/宇宙戦艦ヤマト 2205 製作委員会

『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 後章 -STASHA-』公開

『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 後章 -STASHA-』が2月4日(金)に全国36館にて公開される。昨年10月に公開された『前章 -TAKE OFF-』は、往年のヤマトファンのみならず、リメイク版からの視聴者にも高評価であった。

本記事は、『宇宙戦艦ヤマト』を目にしながらも乗船の機会を逃し、現在に至ってしまった皆さんに、状況をキャッチアップし、後章をともに楽しんでいただくためのものである。まず、宇宙戦艦ヤマトとはどのような物語なのだろうか。

これまでの宇宙戦艦ヤマト

“突然現れた魔王に、大切な宝物を取られそうになっている子どもがいました。そこに女神が現れ、子どもに助け船を出します。女神のおかげで宝物は子どもの手に戻り、魔王とも和解ができました。女神は魔王の双子の姉です。魔王は女神をとても愛していました。ある日、得体のしれない魔物が現れ、魔王城を破壊し、女神は神殿ごと奪われてしまいました。子どもは魔王に加勢して、女神を取り返そうと奮闘します。”

宇宙戦艦ヤマトのここまでの骨子を、童話風に要約してみた。子どもを「地球」、宝物を「人類が生存可能な環境」、魔王を「ガミラス」、女神を「イスカンダル」、そして魔物を新たな敵「デザリアム」と読み替えると、シリーズ第1作の『宇宙戦艦ヤマト2199』から『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 前章 -TAKE OFF-』までの流れを俯瞰することができるだろう。

では、改めてリメイク版『宇宙戦艦ヤマト』シリーズのあらすじを紹介していこう。

22世紀後半。異星人ガミラスの侵攻を受け、地球は滅亡の危機を迎える。残された時間は1年。16万8000光年離れたイスカンダルの女王スターシャから救いの手が差し伸べられる。宇宙戦艦ヤマトは、次元波動エンジンを装備した、人類初のワープ航行が可能な宇宙戦艦である。2199年、ガミラスの攻撃で汚染された環境を浄化再生するコスモリバースシステムを受け取るために、イスカンダルに向かって地球を飛び立った。

ヤマトはガミラスと激しい戦いを繰り広げるが、ガミラスは地球人と同じ起源をもつ人類であり、また、イスカンダルはその双子星であった。ガミラスのアベルト・デスラー独裁体制を打破し、イスカンダルから持ち帰ったコスモリバースシステムで、地球は再び元の青さを取り戻す。(『宇宙戦艦ヤマト2199』)

コスモリバースシステムの副作用で、時間が10倍速く進むという時間断層が地球内部に生み出される。和平を結んだガミラス新政府とともに、地球政府は時間断層を利用した軍拡路線をひた走る。新たな敵、帝星ガトランティスとの戦いには勝利したが、最終決戦で高次元宇宙に飛ばされてしまった古代進森雪を救出するため、国民投票により、時間断層は放棄された。(『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』)

一方、ガトランティスに身を寄せていたデスラーは、戦いの最中、ヤマトに力を貸した後、寿命がつきかけているガミラス本星の代わりとなる移住可能な星を探す旅に出ていた。ボラー連邦の資源惑星であるガルマン星は移住に適した惑星で、そこに住む住民はガミラスの祖先ともいわれている。ガルマン星への移住計画の進行中にデザリアムが襲い、ガミラス本星を破壊した。その影響で、双子星であるイスカンダルは暴走を始める。イスカンダルにはガミラスからの避難民が大勢取り残されていた。

新しい艦長に古代が任命された宇宙戦艦ヤマトは、新乗組員の訓練を兼ね、平和使節団を伴ってガミラスに向かっていた。その途中でガミラス本星の消滅を知ったヤマトは、新兵の反乱に乗じて地球政府の使節団を下船させ、救助のためにイスカンダルに向かう。(『宇宙戦艦ヤマト 2205 新たなる旅立ち 前章 -TAKE OFF-』)

おさらい+予習に最適なのはこれ!

『宇宙戦艦ヤマト2199』から『2205 愛の戦士たち』が一挙にわかる『「宇宙戦艦ヤマト」という時代 西暦2202年の選択』

この後に『宇宙戦艦ヤマト 2205 新たなる旅立ち 前章 -TAKE OFF-』を見れば、万全。

『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 後章 -STASHA-』本予告

『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 後章 -STASHA-』冒頭14分

新しい乗組員を迎えた宇宙戦艦ヤマトは、新たな戦いに向けて旅立った。『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』には、次の戦いの種が潜んでいる。今後の展開を楽しむために、最小の努力で乗船可能なこのタイミングを逃すことなく、まだ見たことがないけど気になっている皆さんには、ぜひご覧いただきたい。なお、上映時には、冒頭に今までの簡単な振り返りもあるので、初めての鑑賞でも安心してストーリーを追うことができる。

宇宙戦艦ヤマトとは
1974年に制作・放映された旧作『宇宙戦艦ヤマト』シリーズを完全新作としてリメイク、2012年から劇場公開・テレビ放映が順次開始された『宇宙戦艦ヤマト2199』を皮切りに、現在まで、『宇宙戦艦ヤマト 星巡る方舟』『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』『「宇宙戦艦ヤマト」という時代 西暦2202年の選択』『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』と続いている。また、2205の続編である『ヤマトよ永遠に REBEL3199』の制作も決定している。

映画『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 後章 -STASHA-』は2022年2月4日(金)より、全国36館にて公開。

『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 後章 -STASHA-』公式サイト

前章の振り返りと後章のみどころはこちらの記事で。

本記事の筆者、揚羽はな によるSF短編小説「また、来てね!」Kaguya Planet で無料公開中。

揚羽はな

これまで、臨床検査技師、医療機器メーカー勤務、医療機器・体外診断用医薬品の薬事コンサルタントとして働き、医療に携わる傍、SF小説を執筆してきた。ゲンロン 大森望 SF創作講座の第3期および第4期を受講すると、第3期の第3回に提出した「流星雨があがったら」を改稿した「Meteobacteria」が第6回日経「星新一賞」優秀賞(アマダホールディングス賞)を受賞。ポップであたたかみのあるSFアイデアが魅力で、英訳者からも注目されている。

関連記事

  1. 『君たちはどう生きるか』海外で100%高評価デビュー 批評家から軒並み高い評価

  2. 第9話ネタバレ感想!『SSSS.DYNAZENON(ダイナゼノン)』あらすじ・考察・解説~関係ない奴なんか居ない~

  3. アニメ『ダンジョン飯』第7話 感想&考察 トリガー作画の水上戦闘! ネタバレ解説

  4. 第5話ネタバレ感想&解説!!『機動戦士ガンダム 水星の魔女』~ガンダムとは何か~