『ヴェノム:ザ・ラストダンス』のヴィランとして暗黒の神ヌル登場⁈
2024年11月1日(金)に全国劇場公開され、2024年10月25日(金)から27日(日)にラージフォーマットで先行上映される『ヴェノム:ザ・ラストダンス』。その予告編で「エディ、俺たちの仲間が地球〈ここ〉に来る」というヴェノムの発言から、とあるキャラクターの登場が考察されている。それはすべてのシンビオートの生みの親であり、ビックバン以前の宇宙に存在していた暗黒の神ヌルだ。
ヴェノムたちシンビオートが熱と超音波を苦手としているのは、暗黒の神ヌルがセレスティアルズの頭を炉にして苦痛の中からシンビオートを生み出したからだとされている。暗黒の神であるヌルが登場する可能性はSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ピクチャーズ)ではなく、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)で描かれている。
暗黒の神ヌルは光の存在によって追放された。その存在がセレスティアルズである。セレスティアルズは『エターナルズ』(2021)で初登場し、その1人であるアリシェムが「宇宙を完全な闇にすることを防ぎ、すべての生命も死滅させないようにするためには、宿った惑星のエネルギーで太陽を造るセレスティアルズが必要不可欠で、10億年ごとに新たな同族が必要となる」と語り、新たなセレスティアルズを生み出すために地球を犠牲にしようとした。この完全な闇こそが暗黒の神ヌルである可能性が考察できる。
暗黒の神ヌルの武器が先に登場?
また、『ソー:ラブ&サンダー』(2022)では間接的に暗黒の神ヌルが登場している。それが「ゴッド・ブッチャー(神殺し)」の異名を持つゴアが振るう剣のネクロソードだ。ゴアの持つネクロソードは、原作コミックではオールブラック・ザ・ネクロソードと呼ばれ、一種のシンビオートであるとされる。
その持ち主も本来は暗黒の神ヌルであった。ゴアは宇宙から墜落してきた暗黒の神ヌルの手からオールブラック・ザ・ネクロソードを強奪し、それによって「ゴッド・ブッチャー(神殺し)」となったのだった。そのことから、暗黒の神ヌルが登場する基盤は整っていることが考察できる。
暗黒の神ヌルの弱点から考察
『ヴェノム:ザ・ラストダンス』ですべてのシンビオートが登場するとすれば、その創造主である暗黒の神ヌルも登場する可能性は高い。そのような暗黒の神にも弱点はある。暗黒の神ヌルは光が弱点だとされているが、その弱点にもSSUに暗黒の神ヌルが登場する可能性を示唆している。暗黒の神ヌルを追い詰める光を発することができるヒーローは複数存在しており、その代表格が雷神ソーの稲妻、シルバーサーファーのコズミックブラスト、蜘蛛の神の眷属であるマイルス・モラレスの電撃が挙げられる。
雷神ソーは現在、『ソー5』の撮影の可能性が噂されている。そして、シルバーサーファーは2025年7月25日(金)に米公開される『ファンタスティック・フォー(原題:The Fantastic Four)』にシルバーサーファー/シャラ・バルが登場することが発表されている。また、マイルス・モラレスと言えば「スパイダーバース」シリーズの主人公だ。
MCUとSSUを繋ぐヴィランが登場か
これらのことからMCUと「スパイダーバース」というSSUの周辺のユニバースで暗黒の神ヌルの宿敵たちが登場していることが明らかになった。暗黒の神ヌルが登場することはSSUの出世頭となった「ヴェノム」シリーズの最後を飾るヴィランとして相応しいと考察できる。すべての宇宙の光を飲み込む闇であるヌルと、善良な心を持ったシンビオートのヴェノムの対決はぜひとも劇場で観てみたいものだ。
もしかすると『マダム・ウェブ』(2024)で語られたスピリチュアルな蜘蛛の力を通して、SSUは暗黒の神ヌルとの戦いを描くのかもしれない。そうすると、『ヴェノム:ザ・ラストダンス』の予告編で、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)でアース616に残されていたヴェノムの欠片をキウェテル・イジョフォー演じる軍人が確保するなど、ユニバースを股にかけた展開の説明が付く。SSU最大のヒットシリーズの最終章『ヴェノム:ザ・ラストダンス』のヴィランに注目が集まる。
『ヴェノム:ザ・ラストダンス』は2024年11月1日(金)より全国劇場公開。
『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』はBlu-rayが現在発売中。
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