トム・ホランドが『スパイダーマン4』について語る 話し合いは「複数回」行われている | VG+ (バゴプラ)

トム・ホランドが『スパイダーマン4』について語る 話し合いは「複数回」行われている

©Marvel / Kyle Grillot

『スパイダーマン4』はどうなる?

MCUの人気シリーズ「スパイダーマン」は2021年12月に第3弾『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』が米公開され、一旦の区切りを迎えた。主人公ピーター・パーカーを演じるトム・ホランドとの契約が満了を迎えたのだ。一方で、トム・ホランドを再起用しての続編制作を目指すことは、ソニー、マーベルの両スタジオから公言されている。

MCU版『スパイダーマン4』は実現するのか。気になるのは、トム・ホランド自身がどのように考えているのかという点だ。米時間6月1日(木)、トム・ホランドは自身のドラマ初主演作となるApple TV+の『クラウデッド・ルーム』のプレミアで米Varietyの取材に答える中で、『スパイダーマン4』の状況について語っている。

それについて話すことはできないんですが、私たちがミーティングをしてきたということは言えます。今は脚本家たちと連帯するためにミーティングは一時停止しているんです。会議は複数回にわたって行われています。しかし、現時点では非常に、非常に初期の段階です。

現在、ハリウッドでは全米脚本家組合(WGA)が待遇改善を求めて15年ぶりのストライキに入っており、多くの映画・ドラマの作業が止まっている状況だ。スト破りは御法度であり、トム・ホランドも脚本家達と連帯するために『スパイダーマン4』の話し合いを一時停止しているという。

その話し合いというのは、「非常に、非常に初期の段階」ということだが、前向きに話し合いを続けてきたことは確かなようだ。トム・ホランドはこの日、(2023年6月1日)で27歳を迎えた。『スパイダーマン4』の頃には30歳前後になっていることが予想できるが、“大人のスパイダーマン”になったピーター・パーカーは、次のスパイダーマンにバトンを渡すことになるのだろうか。

スタジオ側もストライキ終了を待つ

なお、元ソニーの重要人物エイミー・パスカルは、映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』のプレミアで「スパイダーマン」の続編制作について聞かれ、「もちろんです」と回答している。その上で、「制作の途上にありますが、今は脚本家達がストライキに入っているので、その間は誰も働いていません。私たちはみんな(脚本家達の)支援者であり、話がまとまればいつでも再開するでしょう」と語っている。

WGAのストライキをめぐっては、ルーカスフィルムのキャスリーン・ケネディ代表も脚本家と連帯する意思を表明している。全米脚本家組合が交渉を行う映画製作者協会(AMPTP)は350社以上のテレビ・映画制作会社によって構成される。今回は主にストリーミング配信の作品における脚本家への保障と賃上げが争点となっており、映画製作者協会がどこまで譲歩できるのかに注目が集まっている。

映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は4K ULTRA HD + Blu-rayセットが発売中。

映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』は2023年6月16日(金)劇場公開。

『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』公式サイト

Source
Variety

ドラマ『エコー』では『ノー・ウェイ・ホーム』の直後が描かれる

『アメイジング・スパイダーマン3』の可能性についてはこちらから。

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』ラストのネタバレ解説はこちらの記事で。

齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。編著書に『プラットフォーム新時代 ブロックチェーンか、協同組合か』(社会評論社)。
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