ネタバレ考察『ゴジラ-0.0』続編はある? 次の怪獣は〇〇〇? あの要素はどうなる? | VG+ (バゴプラ)

ネタバレ考察『ゴジラ-0.0』続編はある? 次の怪獣は〇〇〇? あの要素はどうなる?

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『ゴジラ-1.0』から『ゴジラ-0.0』、そしてゴジラの次なる“逆襲”は?

「ゴジラ」シリーズ初、日本映画初、そしてアジア映画初のアカデミー賞視覚効果賞受賞を果たした『ゴジラ-1.0』(2023)。山崎貴監督による“ゴジラの逆襲”とも言うべき最新作である『ゴジラ-0.0』が2026年11月3日(火・祝)に日米同時公開された。

『ゴジラ-0.0』で、山崎貴監督が描いたゴジラと、新たに出現した怪獣キングギドラの死闘を観た人々は、同じことを思ったのではないだろうか。『ゴジラ-0.0』に続編はあるのだろうか、と。

本記事では、ラストの展開を踏まえて、『ゴジラ-0.0』の続編について解説と考察を述べていく。なお、以下の内容は『ゴジラ-0.0』のネタバレを含むため、本編鑑賞後に読んでいただきたい。

ネタバレ注意
以下の内容は、映画『ゴジラ-0.0』の結末に関するネタバレを含みます。

『ゴジラ-0.0』の続編についてネタバレ考察

“ゴジラ細胞”による大石典子とゴジラのリンク

『ゴジラ-0.0』において、ラストのゴジラ対キングギドラの重要な鍵となるのが、敷島典子の存在だ。彼女は『ゴジラ-1.0』でのゴジラの銀座襲撃において、死亡したと思われていた。しかし、物語のラストで奇跡の生還を果たしている。

しかし、『ゴジラ-0.0』で敷島典子の生存は奇跡ではなく、“ゴジラ細胞”によるものだと緒方医師によって明かされる。ゴジラ細胞に唯一適合した敷島典子は、ゴジラの持つ驚異的な再生能力によって、死の淵から生還したのだった。

そして、ゴジラの生きた細胞を持つことを知った村上教授は共鳴波増幅器の媒介にしようとしていた。共鳴波増幅器につながれた敷島典子はゴジラの存在や覚醒を感知することができるようになる。つまり、ゴジラ細胞を取り込んだ敷島典子はゴジラとリンクする存在となったのだ。

その結果、ゴジラの兵器転用を試みる米軍に敷島典子は追われることになり、敷島一家は『ゴジラ-0.0』のラストで逃亡生活を選ぶ。ゴジラも海へと帰り、映画は幕を閉じたように思われたが、ゴジラとリンクできる人間の存在が『ゴジラ-0.0』の怪獣世界をさらに拡張させたのだ。

『ゴジラ-0.0』が広げた怪獣世界の可能性

『ゴジラ-0.0』は敷島典子が取り込んだゴジラ細胞と、ゴジラとリンクできる人間の存在の登場だけではなく、怪獣世界を拡張させた。それは『ゴジラ-1.0』で倒されたゴジラ以外の怪獣の存在だ。『ゴジラ-1.0』と『ゴジラ-0.0』の世界には、ゴジラ以外にも怪獣たちが棲息しているのだ。

まず、『ゴジラ-0.0』の世界には、地球外生命体が存在しており、宇宙空間を移動する生物もいる。それこそ、隕石として地球に飛来し、他の生命体の遺伝情報を取り込んで進化する宇宙怪獣キングギドラだった。さらにいえば、『ゴジラ-0.0』のゴジラも実は『ゴジラ-1.0』のゴジラと同種の別個体である可能性も考察できる。

そもそも、『ゴジラ-1.0』と『ゴジラ-0.0』に登場するゴジラが、同一個体なのかどうかは明言されていない。『ゴジラ-0.0』のゴジラは前作よりも頭部が小さくデザインされていることがパンフレットのインタビューで山崎貴監督が明かしている。これは怪獣同士の戦いを描くために上からの構図が増えるためとのことだが、一方で、『ゴジラ-1.0』のゴジラを想起させる姿も描かれている。

それが、復讐に取り憑かれた村上教授の妄想の中に登場するゴジラだ。共鳴波増幅器でニューヨークにゴジラを誘導しようとする妄想として描かれている。こちらは、銀座をゴジラが襲ったときのイメージをもとにしているため、顔には新生丸が口の中で機雷を爆破されたときの傷跡がはっきり残っている。

このゴジラはあくまでも村上教授の妄想であり、自由の女神を破壊するほどの巨体を有している。しかし、妄想の中とはいえ、『ゴジラ-0.0』では海神(わだつみ)作戦で倒される前のゴジラと、キングギドラに呼応して復活したゴジラの姿が異なっていることを示した。『ゴジラ』(1954)と『ゴジラの逆襲』(1955)のゴジラが別個体だったように、『ゴジラ-1.0』と『ゴジラ-0.0』のゴジラも別個体だと考察できるのだ。

『ゴジラ-1.0』から続く社会風刺と政治批判

ゴジラ細胞を取り込んでゴジラとリンクする敷島典子やゴジラ以外の怪獣の存在などは、一見するとバラバラの要素に思えるかもしれない。しかし、『ゴジラ-0.0』を含む怪獣映画には、それらをつなぐ軸がある。それが“社会風刺と政治批判”だ。

怪獣映画は娯楽であるとともに、社会風刺と政治批判もしてきた。日本の怪獣映画の原点と言える『ゴジラ』も第五福竜丸事件と反核・反戦のメタファーであり、その後に生まれた東宝怪獣や他社の怪獣にも、社会風刺と政治批判の要素を受け継いでいるものが多い

『ゴジラ-0.0』には、クリストファー・ノーラン監督作『オッペンハイマー』へのアンサーとしての側面があると山崎貴監督はパンフレットのインタビューで語っている。その他にも、作品内では広島原爆、捨て駒にされる人々、戦災孤児に行きわたらない福祉と助成金、新たな人間兵器をつくろうとする人々が生々しく描かれた。

しかし、一方で『ゴジラ-1.0』で断片的に語られた大日本帝国時代の加害性は鳴りを潜め、野田健治の激しい後悔の念に留まっている。そのため、『ゴジラ-0.0』以降、「ゴジラ」シリーズが語るべき戦争やその後の日本の加害性の問題は残されている。この社会風刺と政治批判という軸があるため、ゴジラ細胞、ゴジラとリンクする敷島典子、他の怪獣の存在をつなげ、続編を生み出す可能性があると考察できる。

『ゴジラ-0.0』の続編に登場する怪獣についてネタバレ考察

人間とつながる怪獣にして守護神「モスラ」

『ゴジラ-0.0』にキングギドラが登場したように、怪獣映画の続編には新怪獣がつきものだ。新怪獣は、観客を惹き付けるだけではなく、怪獣映画に新たなテーマを与えてくれる存在でもある。新怪獣が登場すると考えた際、敷島典子のゴジラとリンクする能力、地球には他にも怪獣が棲息している可能性を加味すると、ある怪獣の存在が考察できる。それがインファント島の守護神・モスラだ。

モスラは東宝にとってゴジラやラドンに匹敵するスター怪獣であり、『モスラ』(1961)で初登場して以降、日本を代表する怪獣の一体となった。幼虫から成虫へと変態するなど様々な特徴を持つ怪獣・モスラ。その特徴の一つとして挙げられるのが小美人とのリンクであろう。

モスラはインファント島の守護神のような怪獣であり、そこに住む人々から崇拝の対象となっている。また、双子の妖精のような存在である小美人と意思を通わせており、彼女たちが危険にさらされると救いに現れる。

この怪獣と人間がリンクするという設定は、敷島典子を彷彿とさせる。そのため、『ゴジラ-0.0』の続編として、怪獣の細胞を取り込んだ人間による怪獣とのリンクが描かれるのではないだろうか。

また、インファント島をめぐる物語には、先住民と外部社会との関係や、島の人々が受ける搾取という問題が描かれている。そのため、日本の戦争加害や戦後の責任を扱う『ゴジラ-0.0』の続編に、モスラを登場させることにはテーマ上の接点があると考えられる。続編でインファント島を舞台にするなら、第二次世界大戦における日本の南方進出や、現地の人々に与えた影響を重ね合わせることもできるだろう。

そして、『モスラ対ゴジラ』(1964)ではインファント島の先住民たちが抱えていた核実験に巻き込まれた怒りとともに、「観光開発ブーム」「興行師による暗躍」などが社会風刺として盛り込まれている。そのため、戦後の高度経済成長期から現代にかけての日本の批判としてモスラを登場させる可能性もあり得るのではないだろうか。

高度経済成長期の公害を象徴する怪獣「ヘドラ」

山崎貴監督は、モンスターヴァースにて「ゴジラ」シリーズを手がけたアダム・ウィンガード監督との特別対談で、ある怪獣への思い入れを語っている。それが『ゴジラ対ヘドラ』(1971)に登場した公害怪獣ヘドラだ。

高度経済成長期の日本の公害問題や今も続く気候変動などの環境破壊を風刺する存在としてヘドラはうってつけの怪獣だ。さらに、ヘドラは隕石に付着していた生物がヘドロ内のカドミウム、コバルト、水銀、鉛、硫酸など汚染物質を取り込んだ存在とされる。そのため、隕石型の生物が周囲の動物の遺伝情報を取り込んだ『ゴジラ-0.0』のキングギドラのIFとして登場する可能性も考察できる。

とくに『ゴジラ-0.0』のキングギドラは、最初の隕石の段階ではアメーバのような不定形な存在だったことが村上教授たちの資料映像で明らかになった。もしかすると、『ゴジラ-0.0』のキングギドラがドラゴン型になったのは鳥や鹿を取り込んだためであり、本来はヘドラのようなアメーバ状の姿が通常形態だったのかもしれない。

ここまでモスラとヘドラを中心に、『ゴジラ-0.0』の続編とそこで登場する可能性のある怪獣について考察してきたが、山崎貴監督はハリウッドデビュー作『グランギア』が2028年2月18日に公開されることを自身のXでもポストしている。そのため、すぐに『ゴジラ-0.0』の続編制作にかかるのは難しいかもしれない。

しかし、その時間を経ることで、『ゴジラ-0.0』の世界の時計の針が、戦後間もない日本から高度経済成長期の日本へと進む可能性もある。『ゴジラ-1.0』から『ゴジラ-0.0』でさらに宇宙全体を拡張した山崎貴監督。その次なる展開に注目していきたい。

余談:ウルトラマンからのラブコール?

これは余談となるが、同じく日本を代表する特撮作品「ウルトラマン」シリーズからも『ゴジラ-0.0』へのラブコールが送られており、その内容は「ウルトラマン」シリーズ側からの続編の登場怪獣の要望にも思える。ウルトラマン公式YouTubeチャンネルは11月3日(火・祝)に明言こそしないものの、「ジラース ゲスラ ファイヤードラコ 大怪獣爆進撃」という企画を4日間行うことを発表した。

配信されるのは以下の4エピソードである。

・『ウルトラマン』(1966-1967)より「謎の恐竜基地」と「沿岸警備命令」
・『ウルトラマン80』(1980-1981)より「99年目の竜神祭」
・『ウルトラマンタイガ』(2019)より「星の魔法が消えた午後」


これはエリ巻き恐竜ジラースが『怪獣大戦争』(1965)と『モスラ対ゴジラ』のゴジラのスーツを改造したものであったという小ネタである。ジラースとウルトラマンの対決は『ゴジラ』を創り上げた一人で特撮の神様こと、円谷英二監督の想いにより実現したと言われている。

他にも「沿岸警備命令」の海獣ゲスラは当初、ゲラン蜂の幼虫が突然変異して巨大化するという設定でモスラの幼虫のスーツを改造する予定だったためである。「99年目の竜神祭」の三つ首怪獣ファイヤードラコのエピソードが選ばれた理由は、その名前の通り三つ首の龍の怪獣であるためだ。もしかすると、「ウルトラマン」シリーズは続編でモスラを期待しているのかもしれない。

なお、タイトルに入っていない「星の魔法が消えた午後」が選ばれたのは、登場する地底怪獣パゴスが、初登場の『ウルトラQ』(1966)では『フランケンシュタイン対地底怪獣』(1965)に登場した地底怪獣バラゴンの改造だったためである。

このモスラとキングギドラ、バラゴンの3体は山崎貴監督がファンだと公言している『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』(2001)に登場する怪獣であり、映画タイトルにバラゴンが入っていないオマージュだと考察できる。つまり、「ウルトラマン」シリーズ側の『ゴジラ-0.0』続編への期待とも、一緒に走ってきた怪獣王への熱いメッセージとも取れる粋な演出なのだ。

映画『ゴジラ-0.0』は2026年11月3日(火・祝) より全国の劇場で公開。

『ゴジラ-0.0』公式サイト

Source
山崎貴監督公式X/円谷プロダクション公式X

Netflix映画『僕の狂ったフェミ彼女』のミン・ジヒョン最新作『忘れないから、私たちは』は2026年11月1日、Kaguya Booksより発売。
Amazonリンク

山崎貴監督作『ゴジラ-1.0』のBlu-rayは発売中。

山崎貴監督が手がけた『ゴジラ-1.0』の小説版は発売中。

『ゴジラ-1.0』オリジナル・サウンドトラックのLP盤は発売中。

 

鯨ヶ岬 勇士

1998生まれのZ世代。好きだった映画鑑賞やドラマ鑑賞が高じ、その国の政治問題や差別問題に興味を持つようになり、それらのニュースを追うようになる。趣味は細々と小説を書くこと。
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