『大奥』2023年1月にNHKドラマ化
よしながふみのSF漫画『大奥』(2004-2021)がNHKでドラマ化される。『大奥』は江戸幕府、三代将軍・家光の時代から男子だけがかかる謎の疫病「赤面疱瘡」が流行し、 男子の数が激減した男女逆転の江戸時代を描くジェンダーSF/歴史改変SF。2021年に第19巻が発売され完結を迎えると、日本SF作家クラブが主催する第42回日本SF大賞を受賞した。
『大奥』は日本のみならず世界でも愛されているSF漫画で、SF最高賞のヒューゴー賞で長編小説部門三連覇の偉業を達成したN・K・ジェミシンも「影響を受けた作品」として、漫画『大奥』を挙げている。
『大奥』は既に過去複数回にわたって実写化されている。2010年にはTBSが中心となって製作した映画版が公開され、2012年には続編のドラマ版『大奥〜誕生[有功・家光篇]』がTBSで放送され、同年にその続編にあたる映画『大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇]』が公開された。漫画『大奥』が完結後に実写化されるのはこれが初めてになる。
NHKドラマ版『大奥』の放送開始時期は2023年1月から。NHK総合の連続ドラマ枠「ドラマ10」で、火曜日の22時から放送される。まだ詳細は明かされていないが、近年「ドラマ10」の実写ドラマ化作品には『トクサツガガガ』(2019)や『これは経費で落ちません!』(2019)、『正直不動産』(2022)などがあり、全7話〜10話で構成されている。
NHKドラマ版『大奥』の脚本を手がけるのは、村上もとかの漫画を実写化したドラマ『JIN-仁-』(2009-2011)の脚本を手がけた森下佳子。NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』(2017)の脚本を担当したことでも知られる。
よしながふみの漫画『大奥』は全19巻が紙と電子で発売中。
NHKドラマ『大奥』は2023年1月より「ドラマ10」枠で放送開始。