『トイ・ストーリー5』は「オモチャ vs テック」描く お馴染みのオモチャ達が仕事を奪われる? | VG+ (バゴプラ)

『トイ・ストーリー5』は「オモチャ vs テック」描く お馴染みのオモチャ達が仕事を奪われる?

(C)Disney/Pixar.

『トイ・ストーリー5』ファーストルックが公開

ディズニー・ピクサーの人気フランチャイズ「トイ・ストーリー」の第5弾『トイ・ストーリー5』の初映像とファーストルックが公開された。米時間8月9日(金) より開催されているディズニーのファンイベントD23に合わせて発表されたもので、これまで2026年6月19日とされていた米公開日は「2026年夏」という表記になっている。

公開された映像は『トイ・ストーリー5』本編のものではないが、これまでのシリーズでお馴染みのウッディ、バズ・ライトイヤー、ジェシー、エイリアンが登場。ロゴもこれまでのシリーズと同じお馴染みのスタイルのものとなっており、これまでと変わらない「トイ・ストーリー」の姿を強調しているようだ。

今回の映像で、ピクサーCCOのピート・ドクターは「ウッディとバズは帰ってくる」と発言していたが、ウッディとバズ以外のキャラクターについても復帰することになるが明らかになった。一方、映像以上に注目したいのが同時に公開された『トイ・ストーリー5』のファーストルック画像だ。

こちらの画像では、ウッディ、バズ、ジェシーに加えて、フォークのフォーキー、犬のスリンキー・ドッグ、ブタのハム、恐竜のレックス、馬のブルズアイの姿も捉えられている。ところが、ベッドの上でシーツを被る子どもの手にあるのは画面が煌々と発光しているタブレットだ。ウッディたちはその姿を見て文字通り目を丸くしている。

オモチャで遊ぶよりもタブレットのようなIT機器で遊ぶようになった現代の子ども達を前に、ウッディたちは再びオモチャの存在意義に直面することになるのだろうか。そうなれば、『トイ・ストーリー5』でオモチャ達は“時代”と向き合うことになるのかもしれない。

『トイ・ストーリー5』で監督を務めるのは、「トイ・ストーリー」シリーズの全4作で脚本を手がけたアンドリュー・スタントン。アンドリュー・スタントンはスピンオフの『バズ・ライトイヤー』(022) でも制作総指揮を務めている他、監督を務めた『ファインディング・ニモ』(2003)、『ウォーリー』(2008) ではアカデミー長編アニメ映画賞を受賞している。

Varietyによると、『トイ・ストーリー4』で脚本を手がけたアンドリュー・スタントン監督が、『トイ・ストーリー5』でも脚本を手がけるという。また、アンドリュー・スタントン監督はD23のステージで、これまで子ども達のそばにいたオモチャたちが電子機器と対峙し、オモチャ達の仕事がなくなるという展開を明かしたという。

「オモチャ vs テック」というテーマが明らかになった『トイ・ストーリー5』。現実社会では、人類もAI技術の発達によって仕事を奪われるかもしれないという不安に直面している。2024年に実施されたハリウッドの大規模ストライキでは、映画制作におけるAI利用のルールづくりも焦点になったばかり。『トイ・ストーリー5』ではどんな物語が展開されるのか、続報を楽しみに待とう。

映画『トイ・ストーリー5』は2026年夏米公開。

「トイ・ストーリー」の4ムービー・コレクションは発売中。

Source
Variety

【ネタバレ注意】『インサイド・ヘッド2』ラストの感想&解説はこちらから。

映画『トイ・ストーリー』ラストの解説&考察はこちらから。

映画『バズ・ライトイヤー』ラストの解説&考察はこちらから。

齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。 訳書に『デッドプール 30th Anniversary Book』『ホークアイ オフィシャルガイド』『スパイダーマン:スパイダーバース オフィシャルガイド』『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース オフィシャルガイド』(KADOKAWA)。正井編『大阪SFアンソロジー:OSAKA2045』の編集担当、編書に『野球SF傑作選 ベストナイン2024』(Kaguya Books)。
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