『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第四章 水色の乙女(サーシャ)』は10月10日公開! サーシャとの再会に注目! | VG+ (バゴプラ)

『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第四章 水色の乙女(サーシャ)』は10月10日公開! サーシャとの再会に注目!

©西﨑義展/宇宙戦艦ヤマト3199製作委員会

『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第四章 水色の乙女(サーシャ)』10月10日公開

2025年4月に公開された『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第三章 群青のアステロイド』から、半年。10月10日(金)、待ちに待った『第四章 水色の乙女サーシャが公開される。オリジナルシリーズ『ヤマトよ永遠に』と『宇宙戦艦ヤマトIII』をベースに第七章で展開される、本シリーズの折り返し地点だ。前章を振り返りながら、本章の見どころを探る。

第四章は『ヤマトIII』成分マシマシ⁉

『第三章 群青のアステロイド』まで、『ヤマトよ永遠に』(以下、『永遠に』)と『宇宙戦艦ヤマトIII』(以下、『ヤマトIII』)の要素を巧みに再構築し、新たなストーリーを提示してきた『ヤマトよ永遠に REBEL 3199』(以下『REBEL3199』)。第四章は、冒頭からバース星にガルマン・ガミラスと『ヤマトIII』の舞台が目白押し。この景色の中で、ヤマトの航海は果たして……。

第三章のあらすじ 

戦術長の座を土門竜介に明け渡して航空隊員となった古代進は、デザリアムの透明戦艦グロデーズの回避行動を独自に分析していた。宇宙の難所であるオルフェ宙域でグロデーズに会敵した宇宙戦艦ヤマトは、新装備の全天球レーダーを駆使してグロデーズを捕捉。その回避行動の癖は古代の読み通りであり、ロケットアンカーで拿捕を試みた。しかし、さらわれたサーシャ新見薫を乗せたまま、グロデーズにはワープで逃げられてしまう。

一方、地球では、旧ヤマトクルーを中心としたパルチザンがデザリアムに対して反抗作戦を開始していた。新造戦艦アリゾナからの砲撃に乗じてグランドリバースに潜入した南部康雄空間騎兵隊星名透を司令塔に、父と対峙する南部。揚羽美術館に所蔵されているゴッホの『星月夜』と、グランドリバースに飾られている『星月夜』。美術館の作品を燃やしてしまえば、未来の地球人だというデザリアムの所有する作品も消えてしまう──。だが、「未来の修正が済めば自らは消滅する。それでいい」と覚悟を語るスカルダートに、美術館の絵画を燃やすことができず、パルチザンの抵抗は失敗に終わった。

時空結節点に向かうヤマトは、ガルマン・ガミラスの亜空間ゲートを通過する。ゲート直前にグロデーズが待ち伏せ、ヤマトを攻撃。アルフォンの駆る戦闘機が古代機を照準に収めるが、揚羽武が自機を犠牲に攻撃をかわした。機体を損傷した揚羽は、亜空間回廊で消息が分からなくなる。

全天球レーダー室で、土門が揚羽に呼びかける。防衛大学校時代は親友といっていいほど仲がよかった二人だったが、土門の父の死に際して揚羽の発した言葉をきっかけに、距離が離れていた。特殊共鳴波を媒介とした精神感応により、土門は揚羽の本当の気持ちに気づく。と同時に揚羽機は発見され、無事に亜空間ゲートを通過。しかし、ほっとする間もなく、デザリアムの策略でヤマトはデウスーラIIIと戦うことに。

ヤマトはデウスーラIIIを攻撃することなく、戦闘を止めたい。土門、揚羽らがコスモハウンドで出撃、小惑星を砕いた岩塊をマグネトロンウェーブでデウスーラIIIに貼り付け、攻撃不能にする。作戦を成功させたコスモハウンドは、しかし、次元潜航に失敗、周囲の亜空間深度は深まるばかり。

待っていれば助けは来る、という揚羽の言葉通り、ガルマン・ガミラスの新型次元潜航艦ゼランダルが現れ、コスモハウンドの窮地を救った。デウスーラIIIに乗艦していたガルマン人のキール・キーリングは、デスラー総統の伝言として、ガルマン・ガミラス星の聖都ルダにヤマトを招きたいという。ガルマン星でデスラーの隣に立ってヤマトの到着を待つサーシャは、17歳の姿であった。

第四章の見どころは?

ヤマト、ガルマン・ガミラス本星へ。17歳のサーシャとの再会!

デスラー総統に招かれたガルマン・ガミラス本星の聖都ルダ。幾度となく共に戦い、友情をはぐくんだバーガーメルダに迎えられながら、雪を抱く山々に囲まれた海に着水するヤマト。『ヤマトIII』の音楽には名曲が多いが、聖都ルダ到着シーンの《デスラーズパレス》は必聴。ガルマン星の美しさを一層引き立てている。

ヤマトの着水シーンは、また、イスカンダル到着時をほうふつとさせる。それもそのはず、ガルマン星にはイスカンダルの遺跡がたくさん残っているという。タランがヤマトクルーに向かって説明を続けようとしたそのとき、突然、水色の服を着た少女がガミロイドの制止を振り切って突入。それは、17歳となったサーシャであった。二週間前にデザリアムにさらわれたときは、2歳だったのに──。みな驚くが、真田志郎は「我々にとっては二週間だが、サーシャにとってはそうではない」とその理由に気づいている様子。

17歳の姿で現れるサーシャは『永遠に』同様だが、その理由は異なる模様だ。『永遠に』では、「イスカンダル人の成長は早い」からだったが、『REBEL3199』では前述の通り、別の理由がありそうだ。

その理由も気になるところではあるが、もうひとつ。サーシャと同時にさらわれた新見薫の所在が不明である。第三章で、バーガーがボラーとの戦闘中に、サーシャのものと思われる救命カプセルを回収した時には、ひとつしかなかった。新見はいったいどこにいるのだろうか。

第四章特報で報じられた「おじさま、波動砲を撃ってください」というサーシャのセリフ。『永遠に』では、自らを犠牲にデザリアムを破壊する場面での言葉だった。いきなり第四章で聞くことになるとは、だれも予想しなかったはず。どんなシーンで発する言葉なのか、ヤマトで活躍するサーシャに注目だ。

サーシャのセリフ以外にも、キーワード満載の特報は、こちら。

ラジェンドラ号ラム艦長の戦い

『ヤマトIII』では、バース星は極寒の地であり、戦闘に敗れ、太陽系まで逃れてきたラジェンドラ号はヤマトに助けを求めた。第四章は、寒冷化が進み、作物がほとんど育たないバース星の光景から始まる。その景色を見て、ラムは「ウラリアの魔女」とつぶやく。

ボラー連邦の属国として、ガルマン・ガミラスと戦うバース星のラムは、猛将としてその名をとどろかせ、デスラーを討ち取るべく、ガルマン星に進攻する。その戦いの結果はいかに……。

地球では

揚羽美術館で開催される地球・デザリアム上層部の親睦パーティ。美しく着飾った森雪が、アルフォンの隣を歩く。「最後に、いちばん美しい君を見たかった」とアルフォンが雪にささやく。二人の並ぶ姿を見た出席者の反応はいかに。雪の気持ちに変化は生じているのだろうか?

親睦パーティの最中であろうか、アルフォンが子どもを背負って、破壊される建物の中を走って逃げるシーンもある。デザリアムには、地球上層部に明かしていない秘密もありそうだ。抵抗を続けるパルチザンに雪が参加する日は来る? アルフォンは、やっぱりいい人?

気になるキーワード

これまでに登場した気になる言葉をピックアップ。

・ウラリアの魔女:本シリーズの最初から登場する。「果たして、ヤマトはガルマン星を救い、「ウラリアの魔女」の正体に迫ることができるのか──!?」と公式サイトにも書かれている。第四章の冒頭では、バース星の寒冷化に関係するかのようなラムの発言がある。

・聖都ルダ:「ルダ」といえば、『ヤマトIII』に親しんできた方々は「ルダ・シャルバート」もしくは「ルダ王女」が浮かんでくるはず。シャルバート星の女王であり、暴走した太陽を制御するためのハイドロコスモジェン砲をヤマトに手渡した。『ヤマトIII』では、シャルバートを信仰する人たちは、ガルマン・ガミラスでは排除の対象であった。本シリーズでもガルマン星に土着の宗教が存在する。その宗教はシャルバートと関連するのだろうか。

・精神感応:特殊共鳴波を媒介とした一種のテレパシーのようなもの。亜空間ゲート内で行方不明になった揚羽を探すために、土門が使用した。真田によれば、過去には唯一、サーシャが精神感応に成功した形跡があるという。第四章では、おそらくサーシャと古代がこの技術を利用するはず。

隠れた見どころ! 本編上映前の「これまでのあらすじ」

初めてみる人にもストーリーを楽しんでもらいたい、と各章の上映前に直前までの出来事を解説する「これまでのあらすじ」。第四章は、デスラーの視点でこれまでのストーリーを振り返る。戦いを経て地球と和平を結び、『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』では、ガミラス星ばかりか、イスカンダル星と最愛の人スターシャを失ったデスラー。新天地ガルマン星で再起をかけるデスラーが語る「これまでのあらすじ」も、見どころのひとつだ。

『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第四章 水色の乙女サーシャ』の公開はまもなく。折り返し地点を過ぎて、これからの航海はさらに密度が濃くなるという。今後のためにも、第四章をしっかり見て、完全に理解しておきたい。

完成披露舞台挨拶レポート

映画『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第四章 水色の乙女サーシャ』は2025年10月10日(金)より劇場上映開始。

『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第四章 水色の乙女』公式サイト

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『ヤマトよ永遠にREBEL3199 第1章 黒の侵略』の見どころ解説はこちらから。

『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第2章 赤日の出撃』の見どころ解説はこちらから。

『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第三章 群青のアステロイド』の見どころ解説はこちらから。

『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 後章 -STASHA-』までの作品の振り返りはこちらから。

『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 前章 -TAKE OFF-』の振り返りと『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 後章 -STASHA-』の見どころはこちらの記事で。

 

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揚羽はな

ゲンロン大森望SF創作講座出身。「Meteobacteria」にて第6回日経「星新一賞」優秀賞を受賞。Kaguya Planetに掲載された短編「また、来てね!」がきっかけとなり、2021年、日本SF作家クラブ入会。2022年、第26代事務局長に就任。「形態学としての病理診断の終わり」(『AIとSF』早川書房)など短編執筆のほか、『SF作家はこう考える 創作世界の最前線を訪ねて』(Kaguya Books)に対談で参加している。

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