『僕のヒーローアカデミア』最終章に繋がる映画
2024年、最終章を迎えている漫画『僕のヒーローアカデミア』(2014-)。そのアニメ映画最新作である『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』が2024年8月2日(金)に全国の劇場で公開された。
『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』は最終章に繋がる作品であり、IFストーリーなどではない。ワン・フォア・オールの継承者としてオール・フォア・ワンと戦う道を選んだデクの前に、自分こそオールマイトの継承者だと名乗るダークマイトが現われる。ダークマイトとは何者で、ワン・フォア・オールの継承者であるデクはどのように立ち向かうのだろうか。
本記事では、『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』の解説と考察、感想を述べていこう。なお、以下の内容は『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』のネタバレを含むため、劇場で本編鑑賞後に読んでいただきたい。
以下の内容は、アニメ『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』の内容に関するネタバレを含みます。
Contents
『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』ネタバレ解説
ダツゴクとA組
死柄木弔を魔王として覚醒させようとし、その肉体を乗っ取ったオール・フォア・ワンによるタルタロスと各地の刑務所の襲撃によって自由になった囚人たち、通称「ダツゴク」によって荒廃した日本。それでも諦めずにヒーロー活動を続ける者たちがいた。それが雄英高校ヒーロー科A組だ。
映画『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』の舞台は時系列上、原作漫画『僕のヒーローアカデミア』第33巻No.320「デクvsA組」、アニメ『僕のヒーローアカデミア』(2016-)第136話「デクvsA組」で雄英高校から出ていったデクこと緑谷出久が帰ってきた直後にあたる。
ダツゴクを逮捕し、街の治安改善のために活動していたA組に一本の連絡が入る。それはダツゴクであるギンジこと喰有銀次が暴れているという通報だった。逮捕すべく、デクは現場に急行するがそこで目撃したのは変貌したギンジと人質に取られた少女の姿だった。ギンジを逮捕しようとデクは交戦するが、ギンジの個性は強化されており、デクは劣勢に陥る。
そこに現われたオールマイトの継承者を名乗るダークマイトによってギンジは吹き飛ばされてしまう。人質の少女を連れ去ったダークマイトを追うA組だったが、ダークマイトの個性である「錬金」によって生み出された要塞に飲み込まれ、それぞれが分断されてしまう。
「次は君だ」
オールマイトは神奈川県横浜市神野区でオール・フォア・ワンと戦い、甚大な被害を出した。しかし、ワン・フォア・オールの残り火すべてでオール・フォア・ワンを逮捕した通称「神野の悪夢」でオールマイトが言った「次は君だ」をダークマイトは自分に向けて言った言葉だと解釈していた。本来のオールマイトの「次は君だ」という言葉は、デクたち新世代のヒーローへ向けた言葉だとされている。
しかし、ダークマイトは「次は君だ」を「強大な力を持つ人物が不在となった日本に、次の強大な力を持つ存在を新たなる象徴として君臨させろ」という意味で解釈していた。そして、“平和の象徴”がいなくなった日本にヨーロッパ最大のヴィラン組織であるゴリーニ・ファミリーを率いて上陸してきたのだった。
この解釈が大きな間違いなのは誰の目で見ても明らかだ。そもそも、日本には敵連合などが台頭するまで組織犯罪はほとんど存在していなかった。それはオールマイトが組織犯罪を撲滅させていたからだ。そうして平和となった日本に組織犯罪を持ち込む時点で、ダークマイトはオールマイトの思想を曲解しており、その思想を表面的にしか理解していないことが読み取れる。
ダークマイトの巨大要塞
ダークマイトの個性「錬金」によって生み出された巨大要塞は街を破壊しながら移動し、瓦礫も避難民を飲み込んで巨大化していくのだった。オールマイトはダークマイトとの交渉を試みるが、ダークマイトはオールマイトを旧態依然として否定する。彼はオールマイトの言葉を自分の破壊行為を肯定するものとしつつ、実際のオールマイトは否定するのだ。
ダークマイトはオールマイトがいついかなるときも笑顔で人を救助し、それによって平和をもたらしていたということを理解していない。ダークマイトは暴力を振るう理由を求めており、その理由づけにオールマイトの「次は君だ」という言葉が当てはまっていたから、オールマイトの恰好を真似しているだけに過ぎないと感じさせる。
巨大要塞の中でデクは何度も人質の少女を狙撃しようとしていた男と出会う。常に敬語で話すその男の名前はジュリオ・ガンディーニ。ジュリオは長年、人質の少女アンナ・シェルビーノの執事を務めていた。ジュリオは執拗にアンナを狙撃しようとするが、デクはそのときワン・フォア・オールで受け継がれてきた個性の一つである「危機感知」が反応しないことを疑問に思う。
ジュリオとアンナ
アンナは触れた相手の個性因子を増強させる「過剰変容」という個性を持っていた。常時発動型の個性である「過剰変容」は、時には発作を起こして周囲の人物の個性を増強させてしまう。それを抑えるために雇われたのが、「個性相殺」という右手で触れた相手の個性因子を自分の個性因子で相殺する個性を持った孤児のジュリオだった。
ジュリオによってアンナの発作は抑えられていたが、アンナは発作がどんどん強くなっていることから、もし自分に何かあったらジュリオに自分が自分で無くなる前に殺してほしいと頼んでいた。その矢先、アンナの個性を嗅ぎつけたゴリーニ・ファミリーがシェルビーノ家を襲撃したのだ。
ジュリオは右手と右目、左足を失い、「個性相殺」を使えなくなってしまう。そしてゴリーニ・ファミリーのもとで洗脳され、ヴィランたちを強化させるための道具と化しているアンナを見かねてジュリオは射殺しようとしていた。
悲しき夢の世界
その頃、轟焦凍たちは要塞内の市街地に飛ばされていた。そこではアンナの「過剰変容」に耐えられる適合者を探すべく、避難民たちをデボラ・ゴリーニが「ブレイン・リモード」という個性で夢を見せ、操って実験していた。轟焦凍たちはデボラを止めようとするが、「ブレイン・リモード」によって夢の世界に囚われてしまう。
ここで見せられる夢が各キャラクターたちの理想の世界なのが、最終章に突入している本編の展開を知っていると胸が締め付けられるような思いになる。轟焦凍の夢は轟家の長兄である轟燈矢に誘われてボール遊びをするというものだった。轟焦凍は幼少期よりエンデヴァーによって他のきょうだいから隔離され、オールマイトを超えるヒーローになるための訓練を積んでいたのだ。
そんな轟焦凍を誘うのが轟燈矢というのが悲哀を感じさせる。轟燈矢は父親のエンデヴァーの炎の個性を継いだものの、体は母親の冷譲りの冷気を発する個性に適したものだったため、個性を使えば使うほど火傷を負ってしまっていた。エンデヴァーはそれを見てられず、息子の轟燈矢を突き放してしまった。
その結果、轟燈矢は個性の暴走により大火傷を負い、エンデヴァーたちには「轟燈矢は焼死した」という報告がされた。死亡扱いされ、父親からも拒絶された経験から轟燈矢は荼毘と名乗り、ヒーロー社会を崩壊させる一端を担うほどの強大なヴィランとなってしまったのだった。
悲しい過去を無かったことにするような夢を見ているのは轟焦凍だけではない。障子目蔵は少女と手を繋いで歩いている夢を見ている。これは障子目蔵の過去を反映しているものだと考えられる。障子目蔵は異形の人々への差別が激しい田舎で育った。そのような田舎で障子目蔵のような異形の姿をした人々がどのような目に遭っていたかは簡単に想像できる。
そんな田舎でも、障子目蔵は大雨で氾濫した川で溺れていた少女を助けようとするヒーロー精神の持ち主だった。しかし、周りの大人たちは少女を助けた障子目蔵を「少女に触れて、少女を穢した」と言い、彼をリンチした。それによって障子目蔵は口元に大きな傷を負い、常にマスクを外せない容姿となってしまった。
他にも飯田天哉はインゲニウムこと兄の飯田天晴と並走する夢を見ている。飯田天哉はヒーロー家系で、飯田天晴はインゲニウムとしてヒーロー活動をしていた。だが、ヒーロー殺しステインによってヒーローとして再起不能になるほどの重傷を負わされてしまう。
それにより、飯田天哉の飯田兄弟でのヒーロー活動は叶わぬ夢となり、飯田天哉は夢破れた兄の分までヒーロー活動すべくインゲニウムと名乗るようになった。このように、デボラは夢で各々が思う理想の世界を見せていることが考察できる。
選択肢は一つではない
爆豪勝己たちはダークマイトと接触し、ダークマイトに「力こそエンターテインメント」と言われる。ダークマイトはA組と戦い敗北した幹部を次々と処刑していき、その中でオールマイトが語っていた「次を託したヒーロー」を探していたのだった。
デクとジュリオは一度、ダークマイトに敗れ、要塞内の市街地に迷い込んでいた。そこでデクとジュリオもデボラによって夢の世界に囚われてしまう。一時はデクも夢の世界に囚われたが、初代ワン・フォア・オールによって夢から目覚めさせられる。デクはオール・フォア・ワンと精神世界で戦ったことがある。その経験が活きたのか、デクは精神世界で自由に行動できた。
ジュリオはアンナに紅茶を注ぎ、執事として幸せな夢を見ていた。デクはジュリオのもとに走り、目覚めるように叫ぶ。デボラはアンナを狙撃しようとするジュリオを夢の中に囚われている間に殺害しようと試みるが、寸前のところでジュリオが目を覚まし、デボラを撃ち抜く。デボラは重傷を負い撤退。それによって夢に囚われていたA組は目を覚ますことができた。
アンナを止めるには殺すしかないというジュリオに、A組は個性を消す方法はジュリオの「個性相殺」以外にもあると語り、みんなで救おうと提案する。ダークマイトに対抗する作戦を立てるときに爆豪勝己の的確な指示が光る。爆豪勝己は怒りっぽい性格だが、重要なところは冷静であり、的確な状況判断が出来るキャラクターであることが上手く描写されている。
また、アンナの個性を消す方法とは壊理の個性「巻き戻し」や、その個性をもとにオーバーホールこと治崎廻が作っていた個性消失弾のことだと考察できる。死穢八斎會が作っていた個性消失弾はほとんど残っていないが、ドクターこと殻木球大が一部を所有していた。
その他にもイレイザーヘッドこと相澤消太の個性「抹消」などで一時的な対策を取ることもできる。一度、デクが離れるなど困難を経験してきたA組だからこそ、方法が一つしかないと考えている相手に他の選択肢を提示することが出来たのだと考えられる。
ダークマイトvsプロヒーロー
ダークマイトはオールマイトの完璧な継承者になるべく、オールマイトを殺害しようと彼のいる雄英高校へと要塞を進める。雄英高校は死柄木弔と魔王と化したオール・フォア・ワンの対策の要であり、更に市民も大勢避難している。絶対に破られてはならない雄英高校を守るため、要塞の外ではエンデヴァーをはじめとするプロヒーローたちが集まっていた。
エンデヴァーの必殺技であるプロミネンスバーンを受けても、アンナによって強化された「錬金」で生み出された要塞は修復されていく。プロヒーロー最大の火力でも崩せぬ要塞を前に、プロヒーローたちはとある人物を送り込む。それはルミリオンこと通形ミリオだった。
通形ミリオの個性「透過」を使えば、どんなに分厚い壁に覆われた要塞でも侵入できる。それでも、通形ミリオの復活と活動は壊理の個性「巻き戻し」に頼った無茶なものであり、本編ではギガントマキアとの戦いでの切り札として登用された。そのため、通形ミリオに頼らないといけないほど、プロヒーロー側が追い詰められていたことが考察できる。
ダークマイトvsA組
要塞の中ではデク、爆豪勝己、轟焦凍、常闇踏陰、ジュリオの5人がA組に市民の避難誘導を任せてダークマイトを止めるべく走る。みんなで戦い、みんなで守る。それはデクがA組を去った後、A組のクラスメイトたちが出した答えだった。
みんなの助けによってデクとジュリオはダークマイトのもとに辿り着ことができた。デクとダークマイトは必殺技を撃ち合うが、アンナの「過剰変容」によって強化された「錬金」は複数個性を想起させるもので、デクのワン・フォア・オールと対等以上に渡り合う。
死柄木弔との戦いか、魔王オール・フォア・ワンとの戦いを思わせるダークマイトに追い詰められていく。このとき、ダークマイトがゴールデン・エイジのオールマイトにそっくりな衣装を着ていることから、自分が暴力を振るう理由付けとしてオールマイトと自分を同一視していることがわかる。
そもそもダークマイトの顔はオールマイトに似ておらず、今の顔は「錬金」によってつくった顔だ。その素顔はダークマイトが父親を殺したときの回想で描かれる。筋骨隆々となったダークマイトに立ち向かい続けるデクだったが、その頃、ジュリオもアンナを取り戻すためにデボラに立ち向かっていた。
デボラによって倒されてしまうジュリオだったが、ジュリオは自分が倒されたときのために自分の義眼や義手、義足に細工を仕込んでいた。ジュリオの義眼には自動でヴィランを捉える機能が施されており、どこまでもジュリオがアンナを想っていたことが感じられる。
追い詰められていたデクのもとに爆豪勝己と轟焦凍も参戦し、オールマイトの思想を曲解するダークマイトに各々が信じてきたオールマイト像をぶつける。轟焦凍は「オールマイトは奪う力ではなく、与える力」だと言う。
爆豪勝己は「オールマイトが平和の象徴だったのはただ勝っていたからではない」と語り、デクは「みんなで勝ち取るんだ。オールマイトのように笑顔で勝つんだ」とオールマイトがすべての人々を安心させるために苦しくても笑顔を絶やさなかったことを胸に戦う。爆豪勝己の「爆破」によりダークマイトの虚像が剥され、本当の顔が明らかになる。3人の攻撃によってダークマイトは倒れ、要塞は完全に停止したのだった。
アンナの暴走
万事解決かと思いきや、アンナの「過剰変容」が発作を起こしてしまう。それによりダークマイトは歪なオールマイト像のような怪物の姿に変わり、個性「錬金」も誘発されて暴走する。要塞は再び動き出し、理性を失ったダークマイトがデクたちの前に立ちふさがる。
ジュリオは「個性相殺」が使えないとわかっていても、暴走するアンナを止めようと抱きかかえた。全身に激痛が走りながらも、暴走するアンナを離さないジュリオ。そこには単純な雇用契約だけではなく、アンナへの愛があるように見えた。その思いにこたえるように「過剰変容」が「個性相殺」と適合する。
「過剰変容」が止まった瞬間、爆豪勝己と轟焦凍の後押しを受けてワン・フォア・オールの個性を全動員したデクがダークマイトに飛び掛かり、ダークマイトが自分で建てたダークマイトの巨像は倒され、要塞は崩壊した。要塞が停止したことで安心する市民の中にはデクや爆豪勝己の母親、デクがこれまで救ってきた人々の姿があった。
笑顔で勝つ
アンナは「過剰変容」をすべて出し切り、そこにジュリオの残された「個性相殺」が重なったことで2人は無個性になってしまった。自分の役割が終わり、雇用契約が切れたと言うジュリオは敬語を使わなくなり、その場を立ち去ろうとする。しかし、アンナは駆け寄り、敬語を使わなくなったことでようやく対等になれたと喜ぶ。
2人の姿を見て、ジュリオに笑顔が戻ったことを確認するデク。彼はこんなみんなの笑顔を守り抜こうと誓うのだった。その頃、日本のどこかの洞窟ではオール・フォア・ワンが玉座のような椅子に座り、魔王となった死柄木弔が目を覚ます。そうして、『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』から『僕のヒーローアカデミア』は最終章へと突入していく。
『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』ネタバレ感想&考察
これまでの戦いを振り返る映画
アンナの個性「過剰変容」によって強化されたダークマイトの持つ個性「錬金」は、最初、オールマイトの持っていたワン・フォア・オールに近い個性として描写されていく。その個性は終盤にはデクにまるで複数個性だと言わしめるほど多種多様なことが可能な個性に変化した。
『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』の序盤はワン・フォア・オールvsワン・フォア・オールを想起させる戦いで、「もしもオールマイトが闇堕ちしたらどうなるのか」というIFストーリーを描いていた。終盤になるとダークマイトは複数個性を想起させる要素が強くなり、オール・フォア・ワンvsワン・フォア・オールのような戦いになり、最終決戦がアニメでどのように描かれるのかを予感させるものになっていく。
また、日本では撲滅されたはずの組織犯罪との戦いは敵連合や死穢八斎會、超常解放戦線を思い起こさせる。ダークマイトとはかけ離れているが、オールマイトを神聖視しているヴィランと言えばヒーロー殺しステインが存在している。
デボラの夢によって荼毘が生まれた地獄のような轟家、異形を理由に迫害されていた障子目蔵など、『僕のヒーローアカデミア』の後半で描かれた展開が『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』ではデボラの夢という形で描き直される。夢という設定はIFストーリーを描く上で都合が良い。
組織犯罪との戦い、オールマイトを神聖視するヴィラン、地獄のような個性社会の負の側面など、『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』はこれまでの『僕のヒーローアカデミア』を振り返るような作品になっていると言える。
オールマイトの残した“象徴”
ダークマイトは演じた三宅健太曰く、オールマイトへの理解が浅いキャラクターで、とにかく空っぽな状態の、上澄みだけのオールマイトを意識したとのことだ。事実、ダークマイトは理想を実現するために力を求めたオールマイトと違い、何でもいいから力を振るい、支配欲を満たす理由を求めて自分をその思想だけを利用しているように見える。
そのような浅はかで、自分に都合の良いところだけを利用してオールマイトの“象徴”を受け継ごうとしているダークマイトに立ち向かうのがデクたちA組だ。デクたちはオールマイトの良いところも、悪いところも理解してきた。例えば、自分のことを勘定に入れずに行動する過度な自己犠牲精神や、その陰で生まれた轟家のような存在などである。
強いからみんなに慕われると語るダークマイトに対し、良いところも悪いところも理解することでヒーローという重たい看板を背負っていく道を選んだA組。それがヒーローへの風当たりが強くなっている『僕のヒーローアカデミア』最終章で、オールマイトが残した“平和の象徴”を受け継ぐという真の意味だと考察できる。
それを再確認させつつ、ポストクレジットで魔王となった死柄木弔の復活を描いた『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』。今後の『僕のヒーローアカデミア』にどう繋がるのか注目だ。
『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』は2024年8月2日(金)より全国の劇場で公開。
『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』公式サイト
『僕のヒーローアカデミア』最新刊第41巻は現在発売中。
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