『メガロボクス』のキャラデザに米アニメ作家がコメント
“アニメ・アワード 2019”が発表
米時間2019年2月16日(土)、世界最大のアニメ配信サイト・クランチロールが主催する“アニメ・アワード 2019”の受賞作品および受賞者が発表された。見事、最優秀作品賞に当たるアニメ・オブ・ザ・イヤーに輝いたのは、湯浅政明監督の『DEVILMAN crybaby』。湯浅監督は監督部門でも受賞を果たした。
最も注目を集めた『メガロボクス』は…
7部門ノミネートで2部門を制した『DEVILMAN crybaby』と共に注目を集めていたのが、SFボクシングアニメ『メガロボクス』だ。15部門の内、最多にして過半数越えとなる8部門でのノミネートを果たしていたが、一般投票の結果、惜しくも受賞はならなかった。同賞では、計10名以上の声優やアニメ監督らがプレゼンターとして各賞の発表を行なったが、プレゼンターからは、その結果以上に『メガロボクス』と『DEVILMAN crybaby』を賞賛する声があがっていたということは、特筆しておくべき点だろう。
米作家が賞賛したキャラクターデザイン
中でも、米ルースター・ティース社でアニメの脚本や監督を務め、『RWBY』(2015-)の脚本、共同監督を務めたことで知られるマイルズ・ルナは、『メガロボクス』のキャラクターデザインを賞賛するコメントを残している。ルナがプレゼンターを務めたのは、『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』・岸田隆宏が受賞したキャラクターデザイン部門。発表前に受賞作品を予想する中で、以下のようにコメントした。
僕はクラシックなスタイルが好きなんだよね。この作品 (『メガロボクス』) がめちゃくちゃ好きだからバイアスがかかってるとは思うんだけど。僕が好きなのは、リングに上がったキャラクターから多くのことが読み取れるという点だよ。ゲームのボス戦みたいな感じで、一目見ただけで分かる。「こいつはこうくるな、こいつはこれをしてくるな。ジョー、気をつけて!」って。
更にルナは、『メガロボクス』は『カウボーイ ビバップ』の分類に属する作品であると、そのオールドスクールにしてクールなキャラクターデザインを褒め称えた。なお、『カウボーイ ビバップ』のプロデューサーを務めた南雅彦は、今回の“アニメ・アワード 2019”にて、インダストリー・アイコン賞を受賞している。
『あしたのジョー』原案の近未来SFボクシングアニメ
『メガロボクス』は、漫画『あしたのジョー』(1968-1973) を原案としたSFボクシングアニメだ。『あしたのジョー』の連載開始50周年記念作品として製作された。原案の『あしたのジョー』からは大きく設定を変え、強化骨格を身につけてボクシングを行う“メガロボクス”という競技が人気を集めている近未来が舞台に。名前もIDも持たない八百長ボクサーのジョーが、メガロボクスを通して格差社会の底辺から這い上がる様子が描かれている。『あしたのジョー』にもインスパイアされた魅力的なキャラクター達が人気を集めており、海外での評価も高い。
現在、『メガロボクス』はNetflix等で視聴できる。未見の方は要チェックだ。
Source
Crunchyroll Twitch