日本学術会議への強制介入に抗議の署名を——SF・ファンタジー・ホラー関係者有志の声明文が公開 | VG+ (バゴプラ)

日本学術会議への強制介入に抗議の署名を——SF・ファンタジー・ホラー関係者有志の声明文が公開

「SF・ファンタジー・ホラー関係者有志の声明文」スクリーンショット / © 2020 Herland.jp

SF・ファンタジー・ホラー関係者有志による署名開始

2020年11月1日(日)、SF・ファンタジー・ホラー関係者有志による「日本学術会議に対する政府の強制介入」への反対署名ページが公開された。日本学術会議が推薦した105名のうち、政府が恣意的に新会員候補の6名を任命しなかった所謂「任命拒否問題」について、「SF・ファンタジー・ホラー関係者有志の声明文」を掲載し、賛同の署名を呼びかけている。

声明文では、「このたびの日本学術会議の任命拒否問題は、歴史的に見ても法学的に見ても政治的に見ても――思想の左右を問わずに――何ら整合性のとれない、現政権による露骨で恣意的な学術・文化団体への政治介入なのは論を俟ちません。」とし、「私たちはこうした動向を是認するのではなく、立場性を超えて、「今、抗議することこそが重要」と判断し、恣意的な排除に与しないという明確な意思表示を行うものです。」と表明。SF・ファンタジー・ホラーのような「想像力によって現実を相対化する」表現にとっても危機となるこの状況に、既にファンや作家らから賛同の署名が集まっている。

政府による日本学術会議のような学術・文化団体への政治介入は、今後、国からの助成金を受けている民間団体や、政府の事業に関連する業務を受注している企業などに拡大されていく恐れもある。各種芸術団体等は既に任命拒否問題への抗議を展開しており、10月5日には是枝裕和監督をはじめとする映画人有志22名が「日本学術会議への人事介入に対する抗議声明」を発表、10月26日には現代歌人協会と日本歌人クラブが「日本学術会議の新会員任命拒否に反対する声明」を公開している。

「日本学術会議に対する政府の強制介入」に対する「SF・ファンタジー・ホラー関係者有志の声明文」への賛同署名は、以下のリンク先のフォームから参加できる。同ページでは、既に署名した関係者によるコメントを読むことができる。

「SF・ファンタジー・ホラー関係者有志の声明文」署名ページ

VG+編集部

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