SFF女性関係者リストへの参加をよびかけ
リストには1000名以上の関係者
アメリカSFファンタジー作家協会 (SFWA) 会長で、SFファンタジー作家のキャット・ランボーは、SFおよびファンタジーに携わる女性関係者のリストを公開している。“Women in F&SF”と題されたこのTwitterの公開リストには、既に1000名以上の女性関係者が加わっている。
イラスト、ゲーム、レビュー……なんでもOK
今回、キャット・ランボーは、Twitter上で以下のような呼びかけを行った。
If you’re a woman working in F&SF – writing, publishing, editing, illustrating, gaming, reviewing, or whatever — and want to be on this list of female creatives in F&SF, let me know!https://t.co/PK9v8TgVlm
— Cat Rambo (@Catrambo) 2019年3月22日
もしあなたがファンタジー&SFに——執筆、出版、編集、イラスト、ゲーム、レビュー、その他なんであれ——携わっていて、このファンタジー&SFの女性クリエイターリストに加わりたければ、連絡してください!
続々と参加を希望する声があがっており、二日で200以上の返信がついている。リストへの参加を希望する女性たちの肩書きは、ゲームデザイナーやコミックライター、編集者など様々。キャット・ランボーが直々に了承の返信を行い、リストはどんどん拡大を続けている。
なお、このリストに加わるためのルールは、他人による紹介ではなく自分で参加の意思を表明すること。本人のあずかり知らぬところで不本意にリストに追加されることを避けるための方針だ。
ゲームの地位向上にも貢献
キャット・ランボーは、2015年よりSF最高賞の一つであるネビュラ賞を主催するSFWAの会長を務めている。ネビュラ賞では、既存の4つの小説部門に加え、2019年よりゲームライティング部門を新設することを発表。実はこの取り組みには、過去数十年にわたって三度頓挫した歴史があった。自身が熱心なゲーマーでもあるランボーは、ゲームクリエイターの地位を向上させるこの試みを遂に実現した人物でもあるのだ。今回の呼びかけに多くの女性ゲームデザイナーが応答していることは、偶然ではないだろう。
女性作家が中心に立つ米SF界
アメリカのSF界では、女性作家が活発に発言できる下地ができあがっている。これまでにも、女性作家から頻繁に問題提起が行われ、その度に大きな話題となってきた。
SF最高賞のヒューゴー賞とネビュラ賞も、近年の受賞者はほとんどが女性作家だ。その女性SFファンタジー作家たちによるリストを作ろういうキャット・ランボーの動きは、今後どのような展開を見せるのだろうか。その動向に注目しよう。
Source
Cat Rambo Twitter