橋爪功が「くだんのはは」を朗読
小松左京が1968年に発表した小説「くだんのはは」が、俳優の橋爪功によって朗読される。朗読が行われるのは朗読イベント「橋爪功・冬の朗読」内で、今回は朗読する作品として小松左京「くだんのはは」、平野啓一郎「手先が器用」「ストレス・リレー」が選ばれている。「橋爪功・冬の朗読」は2025年1月18日(土) 13時より富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ メインホールで開催される。
小松左京の「くだんのはは」は、小松作品の中でも特に怖い怪奇小説として知られる。戦争末期の兵庫を舞台に、主人公の少年が疎開先の屋敷で怪奇に遭遇するという物語で、石ノ森章太郎、萩原玲司、児嶋都によって三度コミック化された他、2020年には怪談家ぁみの語りによるYouTube動画化、2023年には かみかわ企画によって初めて舞台化されるなど、発表から半世紀以上が経った今でも愛されている名作である。
橋爪功は言わずと知れたベテラン俳優で、映画『東京家族』(2013)で日本アカデミー賞主演男優賞を受賞するなど、日本を代表する実力派俳優として知られる。NHKラジオなどで数多くの短編朗読を行なってきた他、朗読劇にも精力的に出演している。以前には「橋爪功 ちょっぴりコワイ話」でも「くだんのはは」を朗読した。
小松左京「くだんのはは」、平野啓一郎「手先が器用」「ストレス・リレー」の朗読が行われる「橋爪功・冬の朗読」は、2025年1月18日(土) 13時より富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ メインホールで開催。公演の詳細はこちらから。チケットは「キラリふじみオンラインチケット」サイトで予約受付中。
小説「くだんのはは」が収録されている『霧が晴れた時』は角川ホラー文庫より発売中。
児嶋都によるコミカライズ版は『小松左京の怖いはなし ホラーコミック短編集』(KADOKAWA)に収録。
小松左京「安置所の碁打ち」の朗読も配信中
なお、小松左京のホラー短編では「安置所の碁打ち」が2024年11月11日(月)にNHK「ラジオ深夜便」で秋鹿真人アナウンサーによって朗読された。こちらは2024年11月18日(月)午前2時まで配信サイトのNHKらじる★らじるで聴くことができる。
1971年に発表された小松左京「安置所の碁打ち」は、『厳選恐怖小説集 牛の首』 (角川ホラー文庫)で読むことができる。
小松左京『日本沈没』は二次創作ゲーム化のプロジェクトが進んでいる。詳細はこちらから。
『さよならジュピター』は2024年で40周年を迎えた。制作秘話はこちらから。
小松左京の野球SF「星野球」収録の『野球SF傑作選 ベストナイン2024』はKaguya Books/社会評論社より発売中。